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2005年6月27日 (月)

総会リハ(その2)

いよいよ明日は株主総会当日ということで、市民会館での「通し稽古」となりました。(昨年はこの市民会館で就任される立場だったので、気が楽だったんですけど)オジキをするタイミングや説明時の目線の向きなど、総務部の方と代行さんから「逐一」細かいチェックを受け、まるで舞台監督と大衆演劇の役者のような雰囲気。しかし一般株主の方々へ「投資に足る企業」としての安心感を抱いていただくため、けっこう大切なお仕事とわりきって大衆演劇の脇役をつとめようと決心しました。

以前、弁護士会に著名な大衆演劇の座長さんをお迎えしたとき、舞台の雰囲気が来場しているお客さんの様子で毎回違うので、アドリブがたいへん重要である、との興味深い話をお聞きしたことがあります。総務担当の方がたにはたいへん申し訳ないのですが、年に一度の株主総会、いろいろと厳しい質問がとぶなかで、利益処分案の裏に存在する緻密な計画性、長期的展望から真の株主価値を見出そうとする防衛策、そして役員改選と、さまざまな審議の中で真摯に会社の目指そうとしている方向の是非を判断してもらえるような総会になってほしい、よりよいシェアーホルダーズ・リレーションズの場となってほしい、と願います。そのためには少しばかりのアドリブがあってもいいのじゃないかな・・・と(社外の人間としては)考えたりもします。修正動議やら、質問打ち切りの動議など、いろいろな場面を想定しての稽古となりましたが、(法律家の立場としても)あまり法律用語の飛び交うようなギスギスした総会ではなく、議長ができるだけ議長の裁量によって質問を受け、誠意を持って回答して、「ここの総会は、来年もほかと重なっても覗いてみたい」と思っていただけるような総会になれば・・・と思っています。

審議事項のなかで、どこをどのように突っ込まれると、企業側としては回答がムズカシイか、など本当は具体的な問題を提起して、その対処方法をここでエントリーしたほうが、企業法務担当者の方がたには有益な情報となると思うんですけど、悲しいかな実名ブログの宿命として、問題が発生することは回避しなければなりません。また、総会総括のエントリーのなかで検討してみたいと思っています。

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» 第72回ニッポン放送株主総会 3(最終回) 真夏の果実 編 [明日は明日のホラを吹く-Tomorrow, I'll give you another big talk-]
株主との質疑応答は2時間余に及んだ。論点が重複したところもあったので以下株主別でなく論点別に主な質問とその質問に対する回答を質問や回答の趣旨を曲げない範囲で簡潔にして記述する。 -------------------------------------------------------------- 1.違... [続きを読む]

受信: 2005年6月28日 (火) 20時39分

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