コメントを頂戴した皆様がたへ
弁護士の山口です。
「耐震強度偽造と内部監査」のエントリーにおきましては、たくさんの貴重なご意見をいただきました。私の意見に賛成の方、また反対の方、いずれも真摯な回答を頂戴しましたこと、厚く御礼申し上げます。
また、「黄金株と司法判断」のエントリーにおきましては、有能なお若い弁護士の方々に加え、たいへん証券取引法に詳しい弁護士の方(私も、この方の「ビジネス法務」の論稿はかならず拝読させていただいております)の詳細かつ熱意のあるコメント(これも、要旨としましては、私とは反対意見ですが)をいただき、厚く御礼申し上げます。
本来ならば、すぐにコメントを差し上げるべきところ、いずれの問題も軽々しく論じることができず、すこしばかりお時間を頂戴したいと存じます。ただ、「内部監査」の問題につきましては、これだけ真摯な意見が分かれるところを見ていただきますと、実際は「きれいごと」で議論できない問題であることが、一般の方にもおわかりいただけたのではないか、と思います。また、「黄金株」問題につきましても、投資家保護と企業経営の安定、そして金融庁と東証との関係など、理論だけでは割り切れない部分があることもまた、ご理解いただけたのではないか、と思います。すでに東証のHPでは、取締役会でのとりまとめを終了して、「規則要綱試案」が公表されているそうですが、またそういった内容も吟味したうえで、関連エントリーにて、私見を述べさせていただきたいと存じます。
それにしましても、最近、自分のブログであるにもかかわらず、自分だけのブログではないような気がしてまいりました。直接メールをいただく機会も多くなりましたが、ここでROMされている方々が、ご自身の真剣なご意見を表明していただける機会も増えてきたように思います。(おそらくアクセス数が飛躍的に増えたことにもよりますが、この方向性につきましては、私個人としても異存はございません。)この「ビジネス法務の部屋」は、私個人の貴重な財産のようなつもりでおりましたが、次第に閲覧していただいている方の共有資産のようなものに変容しつつあるようにも思えます。ただ、このブログは私の「企業価値」ネタが基本のブログであり、これからも楽しみながら続けてまいりますので(そのように自分自身で思い込みませんと、続かなくなってしまいますので)、どうか皆様方も、このマニアックなブログに気楽につきあってやってください。どうか、今後とも宜しくお願いいたします。
| 固定リンク
コメント
こんにちは。
最近、へこたれ気味のHardWaveですが、引き続き寄せさせて頂きたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
投稿: HardWave | 2005年11月23日 (水) 12時01分
適当な事を書き散らしてしまってすみません。
このブログには大変勉強させていただきまして感謝しております。
稚拙な考えであっても、何か別の見方が呈示できればいいかなぁなどと思っております。
投稿: とーりすがり | 2005年11月24日 (木) 07時12分