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2005年11月13日 (日)

少しだけ、衣替えしました。

ココログでブログを始めて、半年が経過しました。ということで、すこしだけ表紙を変えてみました。実は今までの写真は「大阪」ではなく「神戸」だったんです。(関西の方はお気づきだったかもしれませんが)今度の表紙は事務所近くの「中之島川」からみた「天満方面」の景色です。すぐ写真の左側に大阪地裁、高裁、建設中の新しい大阪弁護士会館があります。

あっそれから、いつもお世話になっている方々のブログリストを公開しました。まだまだお世話になっているHPやブログがあるのですが、とりあえず自分のエントリーに大なり小なり影響を与え続けていただいた方のブログを掲載させていただきました。関西の弁護士さんのブログがないとお思いなるかもしれませんが、実は「べんべんネット」なる会員制の掲示板システムにもう6年以上在籍しておりますし、MLも発達していますので、あまりブログではつながらないですね。

どなたでしたか、私のことを「風俗法専門ロイヤーの大御所」と評されておられましたが、実は風俗法どころか、一時は「風俗産業ロイヤー」と呼ばれるようにもなりました。でもこれは言い訳ではなく、大手の法律事務所で新人のころから専門育成されたわけでもない弁護士が、そこそこ企業法務に携われるようになる「きっかけ」を作ってくれたのは、この「風俗産業の顧問」だったんです。2年ほど前には顧問契約を解消しましたが、それまでずっと、「関西風俗界のママ」と呼ばれる女性(毎年、関西で納税番付上位にいらっしゃいます)の会社(ホールディングス)の顧問弁護士をしていました。ファッションホテルや風俗店のM&Aも多かったのですが、なんといっても「顧問をやってよかった」と思うのは違法行為に対する行政処分への対応ですね。警察行政に対する弁護士の関与は未だニッチです。大阪府警本部での告知聴聞手続への対応など、私が司法修習委員のころは、よく修習生を連れていきました。営業停止90日が、もし弁護士の頑張りによって45日とか60日になった場合、依頼者は泣いて喜んでくれますよ。(90日なら廃業、しかし45日なら「改装中」でなんとか顧客はつなげますから)

そんなこんなで評判になって、行政処分への対応に苦慮する一般の企業からもお声がかかるようになりました。保健衛生行政というところから医療機関への顧問も増えていきました。上場企業の社外役員に、というお話も、やはり仕事ぶりを知っていただいていた、その企業の顧問弁護士の方の紹介でした。コンプライアンス関連の仕事に興味を持つようになり、その「ママさん」との契約も解消するにいたりましたが、弁護士として育てていただいたのは、その「ママさん」であり、また今はもう倒産しましたが、あの「朝日住建」の松本社長でした。大いに異論もあろうかと思いますが、弁護士としてコンプライアンスを論じる場合、やはりグレーゾーンは知っていたほうがいい、と私は思っています。悪事に手を貸す、智恵を貸す、という意味ではなく、企業に発生しうるリスクの把握というためです。弁護士の数が今後飛躍的に伸びていきますが、スキルを磨く場所はいくらでもあるわけでして、できれば若い弁護士の方には、誰も通っていない草むらをかきわけて、「法化社会」(って、久保利さんが作った言葉でしたっけ?)への道をたくさん作ってほしいと思っています。

もちろん、ファッションホテル(通称ラブホ)のチェーン店の顧問は現在も続けているわけでして(これを風俗産業というのは、ちょっと私には異論があるのですが。まあ、法律の適用がある以上は、そういわれても仕方ないかもしれません・・・)、おもしろい話をしたいと思ったんですが、(回転ベットやボディソニックのお話など)また次の機会に。

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