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2006年2月21日 (火)

少しばかり言い訳と問題整理(追記あります)

(2月22日未明 PSE法関連およびオリジン株関連の追記あります)

きょうは、夕刻から次年度日弁連会長さんに就任される方の会合に出席させていただきました。いえ、そんな偉い方を以前から存じ上げている、というのではありませんでして、じつはその日弁連会長さんとともに働く「日弁連事務総長」に就任される方が、私の所属する大阪の弁護士団体から初めて輩出される、ということで、(私に限っては)そちらの「お祝い」のほうがメインでした。単身赴任かどうかはわかりませんが、2年間大阪の事務所を離れて東京で執務する、というのは「たいへんな決断」だと思いますし、優秀さと人柄を兼ね備えた類まれなる能力を存分に「司法改革仕上げの時代」に発揮していただきたいと祈念しております。

ということで、ちょっとエントリーを書く時間がなくなってしまいまして、スキップさせていただきますが、昨日の「PSE法問題」につきましては、コメントの中で(続編)程度の意見を書かせていただきました。たしかに、議論は尽きないのですが、法律実務家がこの話題を取り上げて実益があるとすれば、今後なんらかの「事件性」が必要かもしれません。(経過措置の期限後に対象商品を中古品として販売して処罰されるとか、在庫商品が無価値となって損害を被った中古販売店が国家賠償訴訟を提起するとか)ただ、今後のPSE法問題が議論されるなかで、法律や条例、施行令、通達など、企業の事業活動になんらかの影響を与える国の活動に対して、企業はどう対応すべきか、企業は消費者や一般市民の利益を代弁することが可能なのか、といった問題点へのヒントを提供してくれる可能性がありますので、すこし論点を絞ったうえでまたエントリーさせていただこうか、と考えております。

またドン・キホーテと「法の精神」(その1の続編)にコメントいただき、ありがとうございました。またまた貴重なご意見を頂戴しまして、本当に私の「前提事実」に関する知識不足を痛感しております。これももう少し検討したうえでコメントとして掲載させていただきます。

(2月22日未明 追記)

PSE法問題につきましては、ろじゃあさんが少し前にフォローされておられたようです。ろじゃあさんは、ご自身の趣味(本業?)で、音楽用の電気機器にはお詳しいようですし、(思い入れのこもった)かなり掘り下げた内容のエントリーを立てておられますので、そちらも参考になります。(TB先をご覧ください)しかし、経済産業省の方のブログが閉鎖された、というのはスゴイ反響ですね。記者さんからの情報によりますと、経済産業省のほうへもマスコミがだいぶ向かっているようですし、今後の動向が気になるところです。

あとドンキ、イオン、オリジンによる株式取得問題には、タワー投資顧問が重要な鍵を握る大量保有者として浮上してきたようでして、またこちらも動向が注目されますね。(ちょっとこの動向を無視したままで、法の精神の続編がエントリーできなくなりましたね。。。)こういった大型のM&Aの多面的攻防戦を眺めておりますと、やっぱり大型監査法人は最低4つは必要かなぁ・・・・と、(きょう、お昼に会社法講演会の打ち合わせをさせていただいた某大先生のお言葉の受け売りですが)。日本版SOX法対応の内部統制監査の浸透にはプライスウォータ・ハウスクーパースの力も大きいものがありそうですし・・・。

※そういえば「とーりすがりさん」の「某省令」に早くも誤りが散見されています、とのコメント、またまた気になりますね(笑)以前もずいぶんと早くから「9本が3本になりますよ」と、まるで天の声のように聞こえてきましたし・・・・・。

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