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2006年6月28日 (水)

お世話になったT監査役とK監査役

K監査役、T監査役殿

明日(28日)、そろって退任されますが、この2年間、本当にお世話になりました。会社勤めの経験もない世間知らずの私を、いろいろとご指導いただきまして、本当に感謝しております。Tさんは、某都市銀行出身でこの会社には先代社長時代から16年在籍されました。資本政策や財務、取引先対策など、この2年間に教わったことはたくさんあります。とりわけ人的ネットワークの活用の大切さを教えていただいたことは貴重な経験でした。話し好きなTさんが会社を離れることに少し不安を覚えておりましたが、なんと出身銀行OB会の副支部長になって、またちょこちょこ大阪の中心部に顔を出されるんですね。やっと最近になってTさんから認めてもらえるようになった、と思っていましたが、そんな頃にお別れするのは寂しいかぎりです。

Kさんは、ずっとこの会社で勤務され、最後の数年間を常勤監査役として頑張ってこられました。まさに私がこの会社の社外監査役として「会社に興味を持つ」きっかけを作っていただいたのはKさんです。監査役と経営陣とのスタンスを教えていただいたのは、Kさんであり、会社を愛するがゆえに、社長に苦言を呈する(だいたい、監査役から要求する内容は社長にとっていつも億劫なことですよね)姿は凛としていて、そういったなかで「顧問弁護士」としてでなく、「社外監査役」として法曹が企業に関与するおもしろさを見出しました。Kさんも、私に影響されてか、公認コンプライアンス・オフィサーの試験を受験され、みごと合格されました。Kさんのお歳で、それほどの情熱をお持ちであることは畏敬の念すらおぼえます。7月からは京都の会社でまたお勤めになる、とのことですが、どうかオフィサーの資格を次のお仕事に役立てていただければ・・・と期待しております。

この会社も、明日の総会で株主の皆様から信認を得ることができましたら、いよいよ弁護士と公認会計士という社外監査役2名と、部長上がりの常勤監査役1名という、一気に平均年齢が40代となるフレッシュな監査役会を構成することになります。私が理想とする企業会計新時代に期待される監査役像に近いイメージで、企業経営を側面から支える役割を考えていきたいと思っております。

7月には、私が自信をもってお勧めします南堀江の日本料理のお店でご慰労申し上げますので、どうか明日は最後のお役目、頑張ってください。そして、会社を離れた後も、ときどき叱咤激励をお願いしますね。本当にありがとうございました。

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コメント

12月、コンプライアンス・マネージャー試験を受験してみようと考えています。

投稿: HIDE | 2006年8月12日 (土) 22時18分

はじめまして。
今朝の新聞にもありましたが、日証協が上場引受審査のルールを厳しくするようですね。対象企業の3年間ほどのコンプライアンス経営の状況をかなり詳細にチェックするようです。コンプラ関係の資格は今後かならず企業内においても有益なものになると確信しております。どうか、頑張って一発合格してください。またコンプラ関連のエントリーも時々アップしますので、するどいツッコミを入れてください。

投稿: toshi | 2006年8月13日 (日) 03時04分

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