これはすごい株主総会かも(^^;;
(6月28日午前追記あります)
今年の株主総会の注目は外資系ファンドの増配要求、買収防衛策の導入否決などの株主提案権行使と言われておりますが、どうも提案株主側が苦戦を強いられているようであります。そんななかで、これは凄い!とうなってしまいそうなのが、わが地元、大阪・八尾市の名門企業パトライト(東証1部 旧 佐々木電機製作所)の株主総会であります。
パトライト、株主総会で社長解任(創業家側が続投に難色 毎日ニュース)
たまたま、パトライトの株主総会に出席された株主の方のブログを見つけました。(しかし、この方も株式投資を始められて、いきなりこんな総会を目の当たりにするというのは、スゴイですね・・・。たくさんの株主の方が、「こりゃたいへんだ」と思って、途中で帰っちゃった・・・というところがかなりナマナマしいですね。。。現実はこんなもんなんでしょうね。)
出席株主200名(注 28日の読売朝刊によると170名程度とのことです)というのは、けっこう多いほうですよね。社長さんは「一体何が起こったんだ?」とのことですが、一番前のほうに、元従業員の方々が陣取っておられた・・ということですから、ある程度の予測というものはつかなかったのでしょうか。前の日までの票読みとか、事務局サイドでも危機感というものはなかったんでしょうかね?しかし、議長不信任動議が通ってしまって、いきなり社外監査役が議長を務めることになったんでしょうか、それともある程度、この社外監査役さんは、こういった事態に至ることを認識していたのでしょうか?(しかし株主総会のお土産が「パトライト」だなんて、本当に「緊急事態」になってしまったんではシャレにならないかも・・・・・(^^;; )
(追記)今朝の新聞では各誌、テン・アローズの解任劇と一緒に伝えているようです。とりわけ日経近畿版ではかなり大きく報道されています。昨夜掲載させていただいた株主の方のブログもそうですし、新聞のインタビュー記事もそうですが、一般株主にとって、修正動議の可決は(事前に招集通知にも何も記載されていないために)「何がなんだかわからない状態」だと思います。とくに、ブログを拝見して思いましたのは、「これから肝心な決議が行われるかもしれない」にもかかわらず、総会の途中で一般株主が退席してしまうような事態というのは、ひとつ間違えますと株主に対する説明義務を尽くしたかどうか・・・といった法的な問題にも発展しかねないかもしれません。テン・アローズ社のように、総会前から報道などによって、一般株主にも動向が判断できるのであればいいとしても、おそらくパトライト社の場合には、本当に解任劇が想定されていなかった可能性がありそうです。そう考えますと、他人事(ひとごと)ながら、議長不信任動議によって急遽議長となられた社外監査役の方は、きわめて難しい立場に立たされたでしょうし、もし法律家が社外監査役に就任した場合には、(独立した公正中立的立場が期待されているわけですから)議事進行の適法性維持や、包括委任状の有効性判断などとともに、会場に出席されている一般株主の方々への説明責任を果たすことにも十分配慮しなければならないと思われます。かなり怖いなぁ・・・というのが実感です。
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