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2007年6月15日 (金)

無配企業いろいろ・・・

(以下は3月決算の上場企業を想定したお話であります。)そろそろ、総会リハーサルの季節であります。実は先日ある会社の総会で社外監査役に選任され、就任を承諾いたしましたので、現在二社の監査役をさせていただいているわけでありますが、もう一社の総会が6月下旬ということで、某信託銀行さんの監修のもと、リハーサルが始まりました。そういえば、今年から商法時代とは違いまして、計算書類としての損失処理案の承認が不要になりましたので、(剰余金処分に該当する事由がないかぎり)無配の場合には「力が至らず、申し訳ございませんでした」と陳謝する機会もなくなってしまったんですね。(ちなみに、私が社外監査役をさせていただいている会社は、積立金取り崩しをして、配当を継続することを付議いたしますが・・・)次年度以降に復配することを株主の皆様に決意表明したいときには事業報告の「対処すべき課題」あたりに決意表明を書いて、その報告の際にでも謝罪する、といったスタイルをとるのでしょうか?

しかし無配といいましても、当期純利益がたくさん出ていて、上り調子でどんどん資金につぎこんで堂々としている企業さんもいらっしゃいますね。そんな会社でも、剰余金の処分として付議すべき事由がなければ(繰越利益剰余金のまま)定時総会には何の決議も必要ないわけですから、こっちは気持ちが楽でいいですね。

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