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2007年8月27日 (月)

女子7種競技の果たす役割

自宅近くで開催される世界陸上ということで、昨日(8月26日)のイヴニング・セクションを家族みんなで観戦して参りました。気分だけは夫婦そろって「織田裕二と中井美穂」になれました。(途中からは天覧競技会になりました。)最後の100メートル決勝が終わったのが午後10時25分で、たいへんな警備のなかスタジアムを退場できたのが午後11時10分、いやいや暑い中観戦するほうも厳しい状況でした。

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                                                     左の写真は ご存知、100メートル男子決勝で「世界最速」の男になったタイソン・ゲイのウイニングランであります。サービス精神旺盛で、スタジアムをポーズをとりながら一周していました。やっぱり、短距離競技というのは陸上の花形ですよね。満員のスタジアムがスタート前には静まりかえり、終われば拍手喝さいです。朝原選手も準決勝で敗れはしましたが、地元(大阪ガス)でこれだけの応援のなかで走ることができて、気持ちとしては最高だったのではないでしょうか。私的にはイシンバエワ(ロシア)の棒高跳びを楽しみにしていたのですが、跳躍競技というのは「決勝」を観戦しないと期待はずれに終わってしまいますね。(笑)2時間の競技のなかで、わずか5分ほど登場して、決勝標準(4m55)をヒョイっと1回軽く越えて帰ってしまいました。

ところで、あのタイソン・ゲイのウイニングランでさえ、長居スタジアムにはスタンディングオベーションが起こらなかったのですが、唯一、会場全体が立ち上がって拍手喝さいとなったのが女子7種競技のフィナーレでした。

Dscn0697_400 この競技をされていらっしゃった方がおられたら失礼にあたるかもしれませんが、こういった世界大会における7種競技の役割というものは貴重であります。

2日間で7種の競技に24人の参加選手が挑むわけでありますが、特別になにかの種目に秀でた選手が出るわけではありません。しかし注目競技の間に、この競技が粛々と執り行われるために、観衆が観戦するのを飽きさせないのであります。どの種目をやるときにも、参加選手のみなさんがたいへん愛想良くスタンドに反応されます。最終競技となる800メートルが終了すると、ヘロヘロになりながらも、みんなでそれぞれのがんばりを称えあい、最後には写真のように参加24人全員で手をつないでスタジアムを一周します。(中田選手も日の丸を掲げて一周していました)大阪人にも、この女子競技の素晴らしさに感動した人が多かったようで、ごらんのとおり会場は立ち上がって長い間拍手を送っておりました。ヨーロッパでは人気の高い種目だとは聞いておりますが、おそらく世界陸上におけるこの競技の位置づけのようなものは当然参加選手も理解されているでしょうし、はじめて7種競技を目の当たりにした私には、たいへん感動モノのシーンでありました。

なにかの競技に秀でていなくても、「まんべんなくソコソコできる」こと自体が「秀でたこと」であって、注目はされないけれども、自らの立場をわきまえて競技に貢献する、そして最後までライバルと励ましあって、見る人に感動を与える・・・・、うーーん、そういった仕事人になれたらいいですよねぇ。

8月 27, 2007 未完成にひとしいエントリー記事 |

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コメント

さすがは山口先生、着眼が素晴らしいですね。
特にこれがというものではないが、何事も万遍なく一定レベル以上で、それら総合力が優れている、という派手さはないものの、その力量と努力たるや、侮れない(と思われる)競技・人・モノに、メディアや識者はもっとスポットを当てて欲しいものです。
一体日々どういう練習をしているのか(練習メニューは)? 道具(シューズなど)も色々揃えないといけないが費用はどうしているのか? 指導者は各競技種目別につくのか、それとも「○種競技のコーチ」なるものが存在するのか? そもそも何故こういうタイプの競技を選択したのか? 等々といったことって案外露出しませんよね。
物凄くドラマ性がありそうですから、私がその筋の職業の人間であれば、是非そういう選手をイメージキャラクターにして企業広告を打ってみたいなぁと思ったりします。

投稿: 監査役サポーター | 2007年8月29日 (水) 00時18分

はじめまして。投稿するのは初めてです。

tosiさんの視点は鋭いです。ヨーロッパの世界大会でも、男子10種、女子7種のフィナーレは感動的ですよ。男子10種などは1500メートルの最後に肩を組みながらゴールする選手もいます。ものすごい連帯感が生まれます。
靴は種目ごとに持っていますので、移動はたいへんです。
「とくに秀でた競技があるわけでもない」というのはちょっと違います。それぞれの選手がなにかの種目ではトップレベルにある場合が多いですね。なんらかの理由で、七種競技に転向するケースが多いようです。2日間のかけひきがありますので、本当はたいへん奥が深い競技です。tosiさんのように気づいていただけると、もっと日本でも盛り上がるのではないかと思うのですが(中田選手も、もう6連覇ということですし・・そろそろ世代交代があってもいいのではないかと。)

投稿: 赤沢 | 2007年8月29日 (水) 01時59分

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