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2007年10月16日 (火)

「赤福」からコンプライアンス経営を考える

株式会社赤福は、200年以上の歴史をもつ同族系企業のなかでも、とりわけ健全経営が認められる企業のみが会員とされる「エノキアン協会」の会員企業ということだそうであります。(AKAFUKUの紹介ページ。なお、日本企業では、エノキアン協会に登録されている企業は、月桂冠、法師温泉、岡谷鋼機、赤福の4社のみ)11代目の社長さんを頂く(いただく)この企業の持続的成長の実現は、まさに日本の企業経営者の目標でしょうし、「かくありたい」と経営者が願う理想の企業といっても過言ではないと思います。

Akahuku001_2  さて、そのような日本の伝統ある企業に対して、農林水産省より「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」(いわゆるJAS法)に基づく是正措置が10月12日に発令されました。(農水省リリース)是正措置(指示)のなかでは、罰金に次ぐ2番目に重い「命令」措置であります。いろいろな報道やブログ等で、すでに製造年月日を、実際に製造した日ではなく、解凍した日としていた(全体の製品の20%弱について)事実について公表されておりますので、当ブログでは、あえて赤福社を非難するような論調で記述するつもりはございません。(私も、お土産に買って帰ったり、もらったりするのが好きだったりします・・・・(^^; )ただ、企業コンプライアンスという観点から、今回の赤福社の事実関係をもとに、今後も赤福が持続的成長をなしうる企業であり続けるための方策を検討してみたいと思います。

かりの話ではありますが、赤福社が上場企業であり、CSR担当取締役とコンプライアンス担当取締役が存在するものとします。いままで報道されている事実関係のみから、この取締役らの抗弁を想像します。

コンプライアンス担当取締役: 法令遵守については十分に配慮してきました。10年前に三重県衛生局に対して、「製品の解凍日をもって製造年月日とすることに問題はないか」とたずねましたところ、当局は立ち入り調査を2回行った末、だいじょうぶとの回答でした。したがいまして、我々は衛生局からお墨付きをいただいたので、その後も継続して解凍日を製造日とする慣行を続けていました。不二家の報道がなされたことで、食品衛生法とは別に問題が生じることを知ったので、その後は対応を変えましたけど。

CSR担当取締役: 流線型の餡の形は機械でできるものではなく、すべて手作業でなければ作ることができません。個別包装とせず、どれも手作業で作る、といった赤福の伝統は捨て去るわけにはまいりません。したがいまして短時間における大量製造は困難でありまして、製造調整には限界があります。お客様の食の安全を確保するために保存料を使用することなく、確実に各観光地で販売体制を確保するためには、約20%の商品については冷凍して確保する以外に方法はありません。我々はお客様のもとへかならず商品を滞ることなく届けることがお土産品製造企業としての社会的使命であり、観光に来られたお客様との信頼の礎であります。

まず、コンプライアンス担当取締役の抗弁にも一理あるように思われます。一般企業の担当者からみて、食品衛生法とJAS法の関係とか制度趣旨の違いを詳細には知らない場合もあるでしょうし、県の衛生局に事前相談した場合に、そういった関連法規違反の有無についても回答してもらえる・・・といった期待をもつことにも同情できるところはあると考えられそうであります。しかしながら、コンプライアンスの上には「企業倫理」とか「企業行動規範」というものがあるはずです。もしくはそういった概念もコンプライアンス経営には内包しているはずであります。(300年という歴史ある企業であればなおさらでしょう)たとえ衛生局の回答によって違法性の認識がなかったとしても、解凍日を製造日と刻印して商品を販売する行為に「うしろめたさ」を感じなかったのでしょうか?ちなみに、現在は閲覧できない状態になっている赤福のHPでありますが、キャッシュをたどっていきますと、品質管理に関するQ&Aの頁にたどりつきます。そのなかで、消費期限とは何を意味するのか?消費期限切れの赤福は食べてもいいのか?赤福は冷蔵庫で保存してもいいのか?などへの回答が用意されております。そこまで配慮している赤福社として、「うしろめたさ」を感じなかった、とはいえないはずであります。そうであるならば、やはり「気づき」はあったでしょうし、法律を知らないのであれば、専門家の意見を聴取する等の対応は当然に必要だったはずであります。

いっぽう、CSR担当取締役の抗弁は、逆に企業行動規範や企業理念を考慮した回答のようにも思われます。伊勢の名物である「赤福」をぜひ買って帰りたい・・・というお客様の期待に応えること、赤福をお土産としてもらった人たちに喜びを与えたいこと、そういった企業理念に忠実にしたがうのであれば、解凍日を製造日とするといった「うしろめたさ」よりも大きな社会的使命を全うすることのほうがより重要であり、赤福の社会的責任(CSR)を果たすことにつながるものである、と考える余地もありそうです。なんといいましても、CSRは米国型(メセナ型、社会貢献型)よりも欧州型(本業型、正当な業務履行による持続的成長戦略こそ企業の社会的責任)のほうが日本ではウケがいいようでありますし、そういった見地からは、大きな社会的使命をまっとうするためには消費者の安全性には問題のない範囲での小さな問題には目をつぶることもやむをえない、といった理屈で考えてしまうこともあるかもしれません。しかしながら、時代とともに企業と消費者との距離は変わります。昔の赤福であれば、お客様は「赤福」の看板に魅了され、ただ「赤福餅」であれば喜んで購入していたことでありましょう。しかし時代は変わり、消費者にはたくさんのお土産のなかから赤福を選ぶという「選択権」が生まれました。また、値段とともに品質も自己責任によって選択できるだけの知識や能力も有するようになりました。 (だからこそ食品衛生法とは別に、また景品表示法とは別に、JAS法が生まれたわけであります)50年ほど前の時代とは赤福とお客様との距離は大きく変わったのでありまして、そうなりますと企業理念の解釈も、品質に対する常識も変わるのが当然であります。社内の常識だけで企業理念を解釈してしまうと、そういった企業と消費者との距離感が把握できなくなるおそれがあるのではないでしょうか。よくCSR担当取締役は、自社のCSR戦略を株主やステークホルダーに対してアピールする能力が必要だと言われますが、私はその前に、株主やステークホルダーの声を真摯に聞き、社内の常識と社外の常識との間にズレがないか、まず検証することから始めるべきだと考えております。

以上のお話は、赤福社に担当取締役が存在することを前提としたものでありますが、いずれにせよ、もっとも重要なことは社長さんのCSRやコンプライアンスへの理解であり、また現実の社会において、お客様の信頼を確保するために何が大切か、常に社内に発信することであります。「社外への発信」は黙っていても担当役員さん方が上手にやってくれるはずです。しかし社内への発信がなければ、上記のような役員さん方の「考え方」が通用してしまう可能性は高いのではないでしょうか。経営トップの間においてすら、企業行動規範、企業倫理の解釈を共有していなければ、いくら外向きに「コンプライアンス担当役員を置いた」「CSR担当役員を置いた」と自慢してみましても、絵に描いた赤福餅に帰してしまうこととなるわけであります。赤福社にかぎらず、消費者へ商品を販売する企業にとりましては、商品の安全だけでなく、商品の値段や品質に基づく(消費者の)選択権の確保といった社会的要請が広く認められた現代社会において、「お客様を騙す」姿勢こそ、企業の命取りとなることを肝に銘じる必要があるのではないでしょうか。(なお、本件では企業の危機管理という面において、内部通報制度のあり方や、マスコミへの対応など、個別テクニカルな論点もありますが、あえて本件では触れておりません。また事実関係につきましては、できるだけ客観性のある報道から引用しておりますが、11月12日が農水省への提出期限とされております赤福社の原因分析報告書の内容等によって、後日修正する可能性があることをご了解ください。)

10月 16, 2007 コンプライアンス経営はむずかしい |

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コメント

岡谷鋼機は加ト吉の架空循環取引への関与が明らかになっています。企業の評価は難しいものですね。

投稿: ktbep | 2007年10月16日 (火) 09時24分

商品の選択権の問題であれば景表法の不正表示に該当するのではありませんか?景品表示法とJAS法では、対象行為がどのように違うのでしょうか?

投稿: unknown | 2007年10月16日 (火) 09時44分

一度こちらでも「大相撲、ボクシングにおけるコンプライアンス問題」に
ついて取り上げてみてはいかがでしょうか?
格闘技というのは不思議な世界でして、
ドツこうが蹴りあげようが
それがルール通りなら暴行罪にならないわけで(笑)。
確か最近、そういう分析書(ボクシングは何故罪にならないかを歴史的に
解説した翻訳書)が刊行されていたようにも記憶します。

ということはさておき、
赤福の件は大体のひとが「おかしいなあ」と思ってきたことであります。
なんであんな生菓子の販売を全国展開できるのか?
「そりゃ、冷凍とかしとるんとちゃうの?」と思いますよ。
ただ、「作りたてを販売している」というのがウリでしたから、
本当のことを開示できなかったんでしょうね。

そもそも食べ物商売は片方で食中毒(そこまでいかなくても品質の経時
変化)を起こしてはいけない、という本能的危機感を持ってやってますし
身勝手な購買者の要請にも応えねばならないわけで、
こと厳密なことばかり求めるのも少々酷なような気もします。
「地元だけで観光客相手に細々と商売をしとけばこういう先祖の名前を
 汚すことにならなかった」ということで終わってしまったら、
発展性がなさすぎますでしょう。

投稿: 機野 | 2007年10月16日 (火) 10時15分

 伝統企業の難点は、成功体験に固執してしまい、改善が
進まないことにある(全ての企業がそうではないが)よう
な気がします。

「冷凍赤福」急速冷凍で風味を閉じこめました。
「生赤福」地域限定・○○のみで購入できます。

というような、時代や営業形態に応じた販売方法などは色々
あるのではないかと思うのですが、過去にとらわれずにアイ
ディア(上記のものは単なる思いつきですが。)を捻り出す
という努力は、このような伝統企業では容易ではないのかな
と、心配になります。例えば、担当レベルで頑張っても社長
さんがOKしないばかりに新しいアイディアが次々とボツに
なるような・・・・。

 伝統企業も歩みを止めず日々改善をするという文化があ
れば(企業環境でしょうか。)、こうしたコンプライアン
スの問題を減らせるのではないかと思うのですが、いかが
でしょうか。

投稿: Kazu | 2007年10月16日 (火) 10時37分

伊勢の赤福と聞いて書かずに居られなくなりました。
伊勢神宮は何度も御参りに行ってまして、赤福とか伊勢うどんには大変親しみがあります。
こう言う動機でコメントを書くのは甚だ不謹慎ではありますが、もしかするとつぎのような観点や価値観が働いていたのではと報道を聞いて思い至り、本エントリを見つけて記載する次第ですが、茶化したりする気は毛頭ありませんので御了承下さい。

さて──伊勢と言えば伊勢神宮、御伊勢詣で。
御伊勢詣でと言えばおかげ横丁の赤福餅と言うイメージがあります。
事実かどうか確かめては居ませんが赤福はその昔、御伊勢詣での参拝者には無料で振舞っていたとか。

その伊勢神宮ですが、外宮の祭神は「豊受大神(トヨウケノオオカミ)」でありまして、これは諸国の稲荷明神の元締めのような神様であったと記憶します。また五穀豊穣を司る最高位の神様であります。ちなみに内宮は御存知のとおり「天照大神(アマテラスオオカミ)」であります。
古来より「餅」と言うものは神聖なもので神前に供える御神饌にもなっています。報道を聞いた時、五穀豊穣の豊受大神の御膝元で賞味期限を過ぎたと言って餅を廃棄するわけにもいかなかったか──と思いました。

むろん、解凍日を製造日とするのは明らかにすり替え、ごまかし、偽り、改ざん。批判されて反論出来るものではありません。しかし、捨てるに忍びなく、信心信仰心があれば日本と伊勢の土地神、五穀の守護神にあわす顔なく(伊勢の伝統ある老舗なれば軽んじられないと推察します)、かと言って解凍したと表示した製品を店頭に並べるのはこれまでの老舗の歴史や信条がこれを許さない──こういうジレンマがあったのだろうかと推察しました。四百数十名での手作り主体の生産管理──見込み生産の難しさと言うより、日持ちの短い製品の生産管理の難しさでしょうか。いくつかの板ばさみだったかもしれないと考えました。

──トリビアにもなりませんで大変失礼致しました。

投稿: 日下 雅貴 | 2007年10月16日 (火) 11時26分

地元名古屋にほど近い伊勢の赤福の話題ですので、大変興味深く拝見させていただきました。

今回の赤福の表示問題については、純粋に法令解釈上で言えば「見解の相違」が生じる部分であると思います(何を持って製造完了とすべきかは簡単なようで難しいテーマだと感じます)。行政機関への確認を行っていたとはいっても、やはり本来的なコンプライアンス的発想=「自分が正義と確信できるものを拠りどころにして考える」ことからすれば、確かに苦しいと言わざるを得ないかなと感じます。

しかし、食品事業者にとって最も大事な「食品衛生」という部分においては、冷凍保存を経ていることもあって、通常の冷蔵よりもはるかに高いレベルでコントロールされていたのもまた一側面であると感じます。さらに言えば、「品質保持」という点においても、少なくともこの報道の前で風味の違いがあるという話しは聞いたことがありませんし、「生」と「冷凍」で遜色ないレベルに保っていたというのは、本来であれば企業努力としてはあながち間違った方向ではなかったと感じています。

そう考えると、今回の問題は「表示の仕方」のみに関する問題のみの話しなわけですから、行政が気づいたのであれば、当該事業者に法令違反の懸念があることを指摘して改善を促せば足りる話しであり、確かに改善を要する事案ではあると思いますが、ISO的に言えば所詮「軽微な不適合」にとどまるレベルのものであり、行政と事業者の「当事者間」のやり取りで十分に解決が可能であった話しであると感じます。

一歩当事者である行政機関の発表のみを鵜呑みにして、マスコミ等がこのような問題を過度に騒ぎ立てることの方が、かえって「コンプライアンス」の視点からはどうなのか・・・・とつい考えてしまいます。

投稿: Swind@立石智工 | 2007年10月16日 (火) 11時54分

>ktbepさん

いや、私も最初に(現在閉鎖中の)赤福のHPをもとにエノキアン協会について調べた際、「これは加ト吉の架空循環取引に関与されていた、あの会社?」と思いました。コンプライアンスという広い概念で捉えるよりも、たとえば不正の種類によって権限集中型に起こりやすいもの、権限均衡型に起こりやすいものなど、もうすこし不正会計の類型別にリスク管理を検討すべきなのかもしれませんね。

>unknownさん

毎度のことながら、なんでもけっこうですので、ハンドルネームをいただけますと幸いです。(^^;
エントリーのなかにも少し書きましたが、JAS法の場合は、かならずしも競争者間における品質の優良性を誤信せしめるようなものでなくても、値段と品質とのバランスがとれているかどうか、とか、消費者のライフスタイルに合致した成分で作られているかとか、そういった観点からの消費者の選択権を保護しようとしているのでしょうね。景表法は基本的に競争政策に関するものですから、若干対象領域が異なるものと思います。

後の方、すんません、仕事中なもんで、またコメントを追ってつけさせていただきます。(笑)

投稿: toshi | 2007年10月16日 (火) 11時56分

気になったので、加工食品品質表示基準を読んでみたのですが、この基準では、加工食品については賞味期限または消費期限を表示する義務はありますが、製造年月日を表示する義務はないみたいです。

今回の処分の理由も、正しい製造年月日を表示しなかったこと、ではなく、誤認させるような製造年月日を表示したこと、なのですね。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/pdf/071012-03.pdf

根拠となる条文は「その他内容物を誤認させるような文字、絵、写真その他の表示」の禁止です。

当然、箱には、製造年月日とは別に賞味期限も表示されていたはずですし、それは解凍の日を基準として設定されていたはずですが、今回の処分で賞味期限の表示は問題とされていないことからして、いったん冷凍したものを解凍した日を基準として賞味期限を計算して表示するのは、問題ないということなのでしょう。

したがって、赤福の対応としては、製造年月日を表示しないようにすれば良かったのだろうと思います。

法令で求められていない余計な表示をしたのがあだになったのではないでしょうか(もしかして、他の法律で製造年月日の表示が必要だったのだとしたら、話は別ですが)。

正しいコンプライアンスは、法令で要求されている最低限以上のことをしないこと、という教訓ですね。

投稿: 別のunknown | 2007年10月16日 (火) 12時52分

何がすごいって、30数年もの間、内部からの告発もなく、食中毒事件もなく、マスコミ等でも取りあげられることもなく過ごしてきたってことですね。運が良かったのか、それとも早くに何か事件が起こっていればすぐに是正されたはずだから、逆に運が悪かったというべきか・・・。

投稿: m.n | 2007年10月16日 (火) 23時17分

企業不祥事が発生(報道)されると一斉に非難の嵐が吹き荒れるのが常態の昨今のネットの世界にあって、敢えて当事会社の立場に立って、考え得る限りの前向きかつ合理的な抗弁を提起してみる、という今回の先生の試みは、web2.0の新機軸とでもいうべきもので、大変注目に値するものと思います。ネット社会の弊害が喧伝される中で、今後の新たな可能性を示唆するものではないでしょうか。こういう動きが、どこでも、誰にでも起こり得る失敗やミスを着実に潰していき、明るく健全な消費社会、産業社会を形成していく力になっていくように思います。

とはいえ、私個人は、いまだその動きに乗る気分になれず、本件の不透明感を思わざるを得ません。

①未出荷段階での冷凍・解凍を「製造工程」であると強弁したこと。

これは多分に法律家の入れ知恵っぽいですね(偏見です)。コトバ遊びをしている場合じゃないんです。一般的に通用するワケないんです、この解釈は。
もし本当にそう考えたのなら、冷凍のまま出荷してそのまま販売するということがあってもいいんではないでしょうか(大阪のたこ焼きとか豚まんのように)。そうすれば、もっと販売エリアも広げられるかもしれませんし。
また、既に言われていますように、冷凍・解凍した旨明示して販売すれば言い訳です。(でも、これが店頭で、本来のナマのものと並べて売られていたら、消費者がどちらを選ぶかは明らかなような気もします。)
これらをしてこなかったのは、どこか「やましさ」を感じていたからではないか、と疑うのが自然な感情だと思います。

②以前に照会を受けお墨付きを与えた県が、JAS法なんか知らんなどと、ある意味開き直りとも思えるコメントをしたこと。

当時のこの県の知事は、いわゆる改革派と目される人物だった筈。現知事ではなく、是非当時の知事のコメントを聞きたいものです。特に、地方と国の関係、地方自治についての考え方を。県の所管はここまで、この先は国の所管だから、などと言うのでしょうか。

③この会社は、報道後HPを閉鎖していること。

本年初のF社事件のときもそうでした。そして、その対応は色々なところで非難されました。この会社はこれをどう考えているんでしょうか。

投稿: 監査役サポーター | 2007年10月17日 (水) 00時55分

食べ物に関しては、ずいぶん世知辛くなっているような感じもします、一消費者として。「消費者の目は厳しくなっている」という紋切り型で、ささいなことで行政やマスコミに揚げ足を取られているのを見るのは忍びないです。少なくとも、こんな公表のされ方になるほど悪意のあるものじゃないと思いますがね。騒ぎになった後なら、何とでも言えるのですが。騒ぎになる前に、現場で「この表示、直した方がいいよ」と指摘しておけばいいレベルのようにも思いますけど…。確かに、隠蔽は却って問題を大きくするとは思いますが。私は内向き思考に染まっているんでしょうか。それとも“世知辛い消費者”に付き合わざるをえないご時勢なのでしょうか。

投稿: 安鳴り | 2007年10月17日 (水) 01時16分

>監査役サポーターさん

コメントありがとうございます。私のエントリーよりも先に、他のエントリーに「赤福」に関するサポーターさんのご意見が付いておりましたので、おおよそのご意見は予想しておりました。ひょっとして冷凍・解凍に関する表示があるのではないか・・・と思い、閉鎖された赤福のHPをキャッシュをたどりながら精査したのでありますが、やはりどこにも見当たりませんでした。そうしますと、一般に「冷凍・解凍が製造過程」といえるかどうか、という問題にぶるかるわけでありますが、すべての製品がいったん冷凍されるのであれば別ですが、80%の商品はそのまま販売されるのですから、一般常識に照らして、到底「製造工程」とは言えないように思います。単に品質劣化を防止するための保存とみて間違いないと思います。「やましさ」の点は追って、別のところで述べることといたします。
HPの閉鎖は、私のような人間がいるからでしょうね。

>M.Nさん

コメントありがとうございます。
実は私、今後の赤福報道に関するマスコミのトーンについて、たいへん関心を持っております。といいますのも、たしかにブログや初期報道においては「赤福よ、お前もか」といった論調がさかんでありますが、赤福は社長さんも「濃いィ」タイプではなく、ほとんど露出度が少ないほうであります。また赤福に対する関西中部のファンは石屋製菓に比較にならないほど多く「赤福頑張れ」といった風潮もあります。
私は今後、更なる不祥事が出ないことを条件として、マスコミの報道は一気に収束に向かうと予想しております。

>別のunknownさん

はじめまして。冷静かつ客観的な分析、おそれいります。
たいへん参考になります。製造年月日の表示は、法令上たしか廃止されたものと記憶しております。ご指摘のとおり、製造年月日の記載は任意のものでしょうね。JAS法に基づく指示内容と消費期限との関係につきましては、もう少し検討させてください。(こういった冷静な分析は、たいへん貴重だと思います)
コンプライアンスの発想としましては、おっしゃるとおりかもしれませんが、ただ、もし私が「赤福餅」に製造年月日の記載がなければ、自分が食べる分ならともかく、お土産として購入することはないですね。夏は製造日を含めて消費期限は2日です。以前エントリーしました「堂島ロール」なら格別、赤福餅につきまして、製造日の記載がなければ、もらった人が「あれ?これって消費期限は今日までなの?あの人、いつ買ってきたんだろう・・・いままでどうやって保存してたんだろうか」と疑われる可能性があります。製造日の記載があるからこそ、安心してお土産として買って帰ることができるわけでして、ここのところは赤福の生命線であると思います。このあたりがたいへんコンプライアンス経営のむずかしいところではないでしょうか。

>立石さん
どうもお久しぶりです。参考となるご意見、ありがとうございます。これまた、非常に冷静な分析ですね。とりわけマスコミの騒ぎと、実際の法令違反の程度との「バランス」といいますか、そのあたりは不二家事件での教訓ともつながるものだと思いますね。私も非常に共感できる意見であります。ただこのあたりは時間軸も判断基準になると思いますので、もうすこし様子をみてから検討したほうがいいかもしれませんね。

>日下さん
コメントありがとうございます。日下さんの推理、好きです(笑)このような推理は、いろいろとブログをみましたが、初めてでした。
毎度ながら、こういったコメントは、このような場所ではなく、日下さんご自身でブログを開設されれば、もっと陽の目をみるような気もしているのですが・・・笑 しかし私の頭では、そういった仮説にまで思い至りませんでした。日下さんのコメントを拝見して、仮説を立てることにも才能が必要だなあと感じました。(どうやって検証していくかは、けっこう難しい課題が残るようにも思いますが)内部統制モノだけでなく、ほかのエントリーにもまたコメントをお願いいたします。

>KAZUさん
おひさしぶりです。監査役サポーターさんのコメントで、すこし出ておりました「いっそのこと、冷凍赤福で勝負したら」というところをご提案いただいているようで、これもひとつの経営戦略かな・・と考えました。ただ、kazuさんご指摘の「同族企業としてのこだわり」は大きいのかもしれませんね。やはり「冷凍赤福」はプライドが許さないところがあるのではないかと思います。その「こだわり」がどこか「やましい」ところがあっても無理して販売してしまった点は否めないのではないでしょうか。
IPO企業のコンサルタントに時間を費やしておりますので、また別の機会にこの同族性とコンプライアンスの関係は、エントリーしてみたいと思っております。

>機野さん

私、内部告発じゃないかと思っているのですが、機野さんのエントリーを拝読しておりますと、かならずしも言い切れないみたいですね。これまでも「おかしいぞ」と感じていた顧客の方もいらっしゃるかもしれませんね。そういった方が「製造日」と「消費期限」の関係について調査をしてみたら・・・ということも考えられそうです。一般人の常識こそ、やはりコンプライアンスの源・・・、そういった怖い現実が横たわっているのかもしれません。この機野さんの発想も、もうすこし時間を経て検証してみたいと思います。どうもありがとうございました。


投稿: toshi | 2007年10月17日 (水) 02時31分

私はこの機会に、赤福の一族郎党共に伊勢の色々な面から手を引いて貰いたい。
3Hにはむかうと生きて行けない風土は耐えられないです。商工会議所も会頭辞任と出ていますが、3Hグループの方は副会頭としてお残りで、院政をしいただけです。赤福が近鉄沿線や売店で販売しだしたのも親戚関係が有るようで。書き出したら止まらないです。
昔、お袋の作るあんころ餅は朝について、夕方には硬くで食べられない、だのに3日経っても柔らかいのは???そのほうが問題では?伊勢市の関係者も今まで知ってて知らないふりをしてきていたし、県も同じ、メイン銀行もいち早く全面支援を宣言したが、銀行卒業生が沢山経理に入っていて黙認して来たのでは、同罪では?今まで廃棄処分していたのに80%は再利用?これって脱税の可能性もあるのでは?だから公安の関係者が幹部に居るのでしょうか?

投稿: 地元 | 2007年11月 9日 (金) 22時57分

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