« 赤福から考える平時と有事のリスク管理 | トップページ | 迷走するNOVA(倒産手続へ) »

2007年10月24日 (水)

「夜のお菓子」工場見学決定!!

さすがに、赤福ネタはもうそろそろ「ええんじゃないか?」・・・というところまで来たようですし、このブログも通常ネタに戻す時期ではないかと思われますので、とりあえずこのあたりで赤福社の件につきましては一区切りとさせていただきます。ただ、監査役サポーターさんがおっしゃるように、この程度の規模の会社には、検証の対象とすべき内部統制は必要ないのでは?とのご意見につきましては、たしかに鋭いご意見だとは思いますが、いちおう従業員さんは700名以上と「会社概要」には記載されておりますし、売上は100億円を超える時期もあったようですし、また本社、名古屋、大阪とそれぞれ工場を配置している企業でありますから、米国SOX法の適用会社のうち、「簡易版COSOのガイダンス」で想定されている程度の規模はあるんじゃないでしょうか?(私自身はもうすこし赤福社の内部統制に関心を持ち続けたいと考えております。)

ただ、それにしましても、机上の理屈であれこれと空想していてもよくわからないところも多いので、私、来週の金曜日(11月2日)、「白い恋人」「赤福餅」と並ぶお土産品の定番商品「うなぎパイ」の工場見学を申し込むことに相成りました。(ちなみにHPはこちらです)この春華堂さんも、創業100年以上の老舗でありますし、企業規模も赤福社とかなり似ているように思いますので、ぜひとも伝統あるお菓子製造会社の内部統制システムについて勉強させていただきたいと存じます。経営トップの企業倫理というものが、どのようにお菓子製造に生かされているのか、ぜひ担当者の方に、いろんな質問をさせていただこうかと思っております。夏の近江八幡めぐりのときのように、また工場見学の折にはご報告させていただきます。(もちろん、ブログのネタのために私が浜松まで衝動的に向かうほどヒマではございませんよ。なぜ私が11月はじめに浜松へ向かうのか・・・・・、それは同業者の方であればすぐにおわかりですよね。。。(^^;;  )

うなぎパイといえば 夜のお菓子・・・・・

しかしこのHPを読みますと、「家族だんらんのひとときにみんなで食べてほしい」と願う気持ちから「夜のお菓子」と銘打ったんですね。これは存じ上げませんでした。私はてっきり「☆あっちのほう☆」とばかり思っておりました。

|

« 赤福から考える平時と有事のリスク管理 | トップページ | 迷走するNOVA(倒産手続へ) »

コメント

最近、「中小企業の内部統制」について考えているnightwalkerです。

確かに、監査役サポーターさんのおっしゃる「内部統制を無理やりあて
はめる必要なし」ということも尤もと思いますが、やはり一人の管理
能力には限界があるわけで、人によって違うでしょうが意外に限界は
低いように思います。私のような凡人には20人を超えると無理があり
ました。

「COSOのフレームワーク」がどこまで妥当するかですが、簡易版の
フレームワークではかなり小規模の企業(私には100人規模くらいか
と受け止めていますが)まで対象として考えているように思います。

机上ではなく実際に中小規模でしかも老舗・単品(と言っていい)商売
の会社にtoshi先生が斬りこまれるということで、エントリーを楽しみ
にしております。

投稿: nightwalker | 2007年10月24日 (水) 09時29分

赤福社の話は打ち止めで結構ですし、
真夜中のお菓子(というのもあるそうで(笑))もよろしいでしょうが、
貴ブログでNOVAの件に関して取り上げないのは
如何なものでしょうか?(しつこくてすみません)

日経を読む限り、これ(新株発行)はとんでもないことですよ。
法による規制をいくら強化しても、経営者や投資家にモラルがなければ
社内外に良心的な人物がいたとしても結局なんでも出来ちゃうんですね。
ひとりの内部監査人として(内部監査の限界はよく分かってますが)
虚しい限りです…。

個人的な意見ですが、早く民事再生法(会社更生法のほうでしたっけ)を
この会社に適用して、現経営者から経営権を剥奪しなければならないと
考えます。
この会社の経営者(創業者)は事業に対してこだわりがある
(それゆえに他社との提携、合併や事業譲渡の話が進まない)とも
漏れ聞きますが、新株の件を聞くと逆に「カネ持って逃亡する」
んじゃないかとさえ思ってしまいます、合法的にね。

投稿: 機野 | 2007年10月24日 (水) 09時40分

>nightwalkerさん
個人的にはまだまだ赤福の件、取り上げてみたいのですが、機野さんご指摘のようにNOVAの件や、FX取引業者の金融検査の件など、ここのところ注目すべき案件も出ておりますので、すこしお休みさせていただこうかと思っています。うなぎパイ工場見学の頃まで、小休止ということで。なお、外部調査委員会を発足させるべきと書きましたが、まだ三重県や農水省の調査は終わっていないので、そちらへの協力体制が優先事項なのかもしれませんね。

>機野さん
さっそく、本日の日経では新株予約権発行に関する問題点が日経新聞に記載されていましたね。やっぱりといった感じです。オックスのMSワラントを採り上げましたので、その次にはNOVAのワラントと考えていたのですが、公表日の翌日の値動きがほとんど平静を保っておりましたので、そのままなにもコメントすることはありませんでした。各企業とも中間決算を終えて、いろいろと予算修正もありますので、ここから12月ころまではまだまだNOVA以外にも同様のワラントは増えると思っています。イチヤの件も、NOVAの公表日にNOVAのヤフ板では話題になっていましたし、同様の値動きになっていくものと思います。
ここのところ、本業のほうで忙しく、なかなかご期待に添えるほどにフォローできておりません。どなたかコーポレートファイナンスを追っかけてくれるような法律家のブログが出てくれることを期待しているのですが、なかなかそうもいかないようですね。(第二の47thさんが早く出ていただけないものかと。。。)

投稿: toshi | 2007年10月25日 (木) 01時29分

今朝の日経朝刊によるとNOVAの監査役は3人とも辞意を表明され、
創業からのパートナーの取締役も辞任された?とか。
企業の体をなしてない(と監査役自身も発言)会社が
新株を発行して資金を集められるとは…

いいなあ(火暴)。

投稿: 機野 | 2007年10月25日 (木) 09時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「夜のお菓子」工場見学決定!!:

« 赤福から考える平時と有事のリスク管理 | トップページ | 迷走するNOVA(倒産手続へ) »