「弁護士の露出度」ってどうよ?
最近楽しみながら拝読させていただいている活字フェチ弁護士さんのブログに、「弁護士は露出が命?」なるたいへん興味深いエントリーがあり、私も実名ブログである以上は「露出フェチ弁護士」の部類に属するのであろうか・・・と真剣に考えております(笑)そういえば本日(2月29日)も含めて、2月はおかげさまで8回も講演をさせていただき(呼ばれるうちが華だと思いまして・・・)、アウトプットの時間ばかりでインプットの時間が相当に減ってしまった気もします。来週の講演がいよいよツアー最終(?)ということになりますが、法律会計雑誌への露出度も1月から3月、そしてまたまた5月(中央経済社の「企業会計」)とずいぶんと増えましたので(これまた誘われるうちが華だと思いまして・・・)、ひょっとすると私も「プチ露出フェチ弁護士」の部類に属するのかもしれません。ただ、活字フェチ弁護士さんがおっしゃるような弊害はおそらく私にはあたらないと思います。やはり弁護士といいましても、露出が依頼者にとって不利に働く可能性のある場合というのは、著作物の社会的影響度に依存するところが大きいことによるのでしょうね。私の論稿は「ブログの延長線」上のものでありまして、内容的にはかなりマジメなものでありますが、気にしなければならないほどの「社会的影響度」はないと思いますし、とくに将来的にも訴訟で議論の対象になりそうなものもございませんので、まぁまぁ大丈夫だろうと・・・・・(^^;;
それよりも、私が心配しておりますのは、三浦和義容疑者逮捕にあたって、ロス市警は3年間も三浦氏のブログを観察していた、という報道であります。(ニュースはこちら)ロス市警は三浦氏自身が運営するブログから、彼の生活情報を入手し、今回の逮捕に及んだということですから、けっこう実名ブログも「怖ぇ~~!Σ( ̄ロ ̄lll)
」とビビったりしております。「なにわの中年弁護士、『ブログ』で御用」とか、「法務の『部屋』から『牢獄』へ、そのトホホな人生」とか、なんかlivedoorニュースにでも書かれそうな、へんな夢を見そうな気もしてきました。。。(いえ、いまのところ、特に心当たりがある、というわけではございませんので、ねんのため・・・)
マニアックなテーマにつきまして、多数の常連の皆様方と「公共フォーラム」的なブログを目指しておりますので、まぁ観察されましても、とくに弊害はないと考えながら「ぷち露出」を心がけていきますね。(笑)いつまでも「身の丈」に合った、気負いのないブログでありたいと願っております。(それにしましても、2月はホントに疲れました。。。3月はまた訴訟活動を含め、本業に戻って精進します。)
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コメント
山口先生
活字フェチ弁護士でございます。
私の稚拙な記事に、先生からトラックバックしていただきまして、大変恐縮しております。
また、何よりも、先生に私のブログを読んでいただけていたということに大変驚いております。いやはや、これまた恐縮でございます。
さて、ご紹介いただいた私の記事についてですが、私は、元来、反骨精神が強いせいか、声の大きな方が余り言わないことを言ってみようと、また、どんな物事にも表と裏があるのではないかと、そういうことを信条としておりまして、その一環として当該記事を書かせていただきました。
ただ、改めて読み直してみて、ちょっと視野が狭い内容になってしまっているかなと、少し反省しておる次第です。
例えば法律議論の発展という視点からすれば、やはり多くの弁護士の方にどんどん露出していただくことは、これは非常に有意義なことである、と、そう思っております。私自身も、“Wisdom of Crowds”を標榜してブログを始めた以上、その効用が大きいことは十分に認識しているつもりであります。
また、私の記事でも少し触れされていただいておりますが、やはり分野によっても、露出に伴うデメリットの程度は変わってくるのだろうと思います。典型的には労働分野などがそうで、使用者側か労働者側かでハッキリと立場が分かれておりますので、さほど大きなデメリットは生じないのかもしれません。
さらには、その当否はともかくとして、最近は、いわゆる“Shadow Counsel”という形での事件受任も、少しづつではありますが増えてきておりますので、私が記事に書いたような露出に伴うデメリットが、実際には顕在化しない例もあるのだろうと思います。
いずれにしましても、日頃から読ませていただいております先生のブログは、是非是非、続けていただかないと、私も困っちゃいますので、何卒よろしくお願いします!
変なコメントになってしまいましたが、取り急ぎ以上です。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: 活字フェチ弁護士 | 2008年3月 2日 (日) 02時54分
活字フェチ弁護士さん、こんばんは。
「表と裏から照射する」姿勢がたいへん気に入っておりまして、毎回拝読しております。シニカルに映るところもありますが、的を得たご解説も多く、今後の展開に期待をしております(笑)
なるほど、「社会的影響度」というよりも「分野」によっては・・・ということなんですね。たしかに労働事件の分野では、ちょっと立場の違うことをホンネで書いちゃうとかなりマズイかもしれません(^^;ちょっと私も「露出系」のことが話題になったものですから、脊髄反射的に反応してしまったようであります。
活字フェチさんのブログは、私よりも「企業法務」としての取扱分野が広いようですので、今後とも勉強させていただき、またトキドキはツッコミを入れさせていただきますので、よろしくお願いします。
投稿: toshi | 2008年3月 3日 (月) 02時27分