投資家の暮らしへ(ホワイトデー東京地裁決定)
いよいよ、3月14日は日本のM&A、とりわけ「企業価値と司法判断」にとって大きな影響を及ぼす決定が東京地裁で出ますね。ここのところ、当ブログのテーマもずいぶんと広がってしまいましたので、フォローできずじまいであり、到底コメントできるような立場にはありませんが、政策形成機能の効いた裁判所の判断を期待しております。(しかし2年以上にわたる当事者および代理人の皆様の情熱には頭が下がります。申立人、相手方どちらにとって素敵なホワイトデーになるのでしょうか。)
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コメント
旧カネボウの株主で個人株主の会の一般会員です。
以前よりこの問題を取り上げていただきありがとうございます。
決定はご存知のように360円となりました。双方とも抗告予定です。
判決内容は
http://mountain-cat.sakura.ne.jp/bell/op/080314_chisai_kettei_full_v1.pdf
当会の見解は
http://mountain-cat.sakura.ne.jp/bell/op/080314_chisai_kettei_press_release_1st_v1.pdf
をご覧ください。
投稿: hiro | 2008年3月15日 (土) 15時59分
hiroさん、いつもブログは拝見しております。
また、決定が出た当日に、「個人株主の会」のほうで、全文がアップされておりましたので、すでに決定全文は読了しております。
双方が抗告をしているようですので、残念ながら素敵な「ホワイトデー」にはならなかったようですが、この価格決定事件は、あまりにも多くの論点を含んでいると思いまして、なかなかコメントがしにくいですね。
しかし、なんでこんなに争点が多いにもかかわらず、商事非訟事件なんでしょうね。賃料増額請求訴訟とどこが違うのでしょうか。訴訟と非訟では根本的に裁判所の介入の度合いに差が出るのかもしれませんし、これは立法論ではありますが、検討すべき点ではないかと思います。
投稿: toshi | 2008年3月15日 (土) 23時12分
少し経緯や事情が違いますが、米国でまさに今起こっている事例をTBさせていただきました(M&Aは経営陣同士の合意が終わっただけの状態ですが)。
こちらはクラスアクションで即時経営陣への責任追及を行った模様です。日本はどうも米国の悪いところばかりまねているのが最近よくわかるようになりました。
投稿: katsu | 2008年3月19日 (水) 02時32分
katsuさん、ご紹介ありがとうございます。米国の事情に詳しい方からすれば、ベアー・スターンズがまさかこのようなことになろうとは、夢にも思っていなかったんではないでしょうか。しかし、米国は意思決定が早いのですね。(株主代表訴訟についても)
「ガバナンス」の意味が日本とアメリカでは大きく違うのではないか・・・と思ってしまいます。
投稿: toshi | 2008年3月20日 (木) 02時12分