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2008年6月16日 (月)

NHKドラマ「監査法人」への重大なる疑問

素人的発想であることは重々承知しておりますが、やはりドラマ「監査法人」の第一回放映を視て、いろいろと疑問に思うところが出てきます。(ということで三夜連続の同種エントリーになってしまってすいません)いえ、けっして「アラスジがおかしい」とか、専門家の方々を差し置いて申し上げるつもりはなく、むしろ会計監査(財務諸表監査)における守秘義務のベールに包まれた部分についての、素人的な妄想の領域に属するような疑問であります。

あの粉飾決算監査の舞台となりました北陸建設工業なる上場企業の場合、主人公である若杉公認会計士の活躍によって売上の20%が粉飾(売上早期計上と、売買契約自体に実在性のないものを合わせて)であったことが判明し、今期の財務諸表については適正意見は出せない、となるわけであります。しかし、これだけ大きな粉飾が判明し、かつ北陸建設工業の倒産の危機が生じた、ということになりますと、そもそもジャパン監査法人が過去に粉飾を見逃していた責任が問われる可能性というものはどう考えたらいいのでしょうか?とくに、あの本社に到着するなり、長門裕之さん演じる北陸建設工業の社長とゴルフに興じるジャパン監査法人の代表社員の方の責任というものはとても気になるところであります。若杉会計士に(どうか見逃してくれ、と)土下座をする北陸建設工業の社長さんが、チラっと漏らしておりましたが、粉飾決算はたった1期で巨額になるものではなく、監査法人さんの様子をみながら次第に粉飾額が増加するのが通常ですから、企業倒産が予見できる段階に至れば、その粉飾が判明することによって、監査法人自身の訴訟リスクなるものも現実味を帯びてくるはずであります。単に厳格監査を貫くことによって、監査法人としてはお得意さんを一件失って終わり・・・・・、というわけでもないと思います。となると、現実の世界では、もしあのような事態に至った場合には、やっぱり監査法人内における葛藤みたいなものがあるのではないでしょうか。

ということで、厳格監査をもって「粉飾は見逃せないですよ」と若い会計士さんに印籠を突き付けられた北陸建設工業の社長の場合、土下座をして「このままでは社員が路頭に迷ってしまう。どうか見逃してほしい」と懇願する前に、まだジャパン監査法人側と交渉する余地はあったのかもしれません。(念のため申し上げますが、交渉方法の善悪は別としてであります)

「もし適正意見を出していただけないのであれば、これまで粉飾を先生方が見逃してくれたことを世間はどう思うでしょうかね?もちろん我々だけでなく、ジャパン監査法人さんも同罪ですよ。死ねと言われれば仕方ありませんが、そのかわり、おたくらも道連れに死んでもらいますよ」

と言われた場合、ジャパン監査法人としてはどう対応したらいいのでしょうか。売上の20%もの巨額の粉飾決算が発見された・・・というのは、その不正を暴く会計士の姿はかっこいいものでありますが、ひとつ裏を返せば、「じゃあ、そこまで巨額になった粉飾決算を見抜けなかったことは、監査法人も投資家に対する共同責任があるんじゃないの?」といった素朴な疑問にぶつかることとなります。そこのところの監査法人側の葛藤が、根本的に昨夜のドラマには欠落していたのではないかな・・・と、(外野からのツッコミはしませんと宣言しておきながら)どうも腑に落ちないところがございました。「正義感」とまではいわずとも、取引先をも巻き込んでの粉飾に騙され続けていた監査法人としては、憤慨の念によって粉飾を公表する、という対応がまっ先に頭に思い浮かびますが、担当の代表社員の判断として、次年度以降における暫時の修正を確約させることでなんとか落ち着きどころを探る・・・ということが行われる可能性というのも否めないところではないかと、思ったりしております。

このように考えますと、監査人の不正発見の役割と財務情報が適正であることを証明する役割との調和点を、どこかできちんと整理する必要性があると思われます。たとえば、ドラマの事例で考えるなら、売上の20%というものではなくて、1%程度に組織ぐるみの不正な会計処理が発見された場合、(不正を報告することは別として)これを調査発見した監査人としては、「適正意見は出せない」と言い切れるのでしょうか。「重要な虚偽表示リスク」とか「不正リスク」と言われますが、質的重要性なる概念のなかで、この不正な会計処理は重要視されて、連結財務諸表においての適正意見が出ない方向へと傾いてしまうのでしょうか。会社が出した数字が「おおよそ正しい数字が報告されています」とする監査人の報告があれば投資家保護という点からみれば及第点であり、また被監査企業の従業員も路頭に迷うことはないことになります。しかしこの1%を見逃すことによって、もし数年後に10%が粉飾、という結果を招来してしまった場合には、「なぜあのとき、監査法人は見逃したのか?」と追及されることにもなりかねません。このあたりの調和点をみつける作業のなかで、例の金商法193条の3と財務諸表監査との関係とか、内部統制報告制度と財務諸表監査の関係などを検討していく必要があるのではないでしょうか。いずれにしましても、今回のドラマを視聴して、その監査意見が及ぼす社会への影響の大きさというものを、改めて考え直すきっかけとなりました。

ps もうすでに昭和ゴム社より土曜日に開示されております「ある社外監査役の意見と、会社側の反論」がブログ上で話題になっているようですが、いくつかの論点がありそうなので、また別の機会にエントリーしようかと思っています。

6月 16, 2008 未完成にひとしいエントリー記事 |

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受信: 2008年6月16日 (月) 19時03分

コメント

山口先生ご指摘の点について、ローテーションは不可欠ですね。小さなほころびを見逃してあげたことがかえってその後の雪だるまを招いてしまう。規模が大きくなっても、一度お目こぼしをしてしまった後は、抜けられない共犯者のようにずるずると引きずられて適正意見を出し続けることになってしまう。ローテーションルールで後任となったパートナーも、とんでもないものを見つければ、監査法人自体のリスクになりますよね。ということは、監査法人のガバナンスが大事だ、というロジックになるんでしょう。
それにしても、監査役の影が薄い。。。あれだけ法律上の権限が強化された歴史がありながら、あれは何だったのか、という論点もありそうですが、結局は使いこなす意欲の問題になるんでしょうか。
海外機関投資家がガバナンスの問題を論じる際にも、監査役はほとんど無視されている状態。監査役の側で存在意義をアピールしないと、忘れ去られて制度改革になってしまいます。

投稿: 辰のお年ご | 2008年6月16日 (月) 09時16分

toshi先生、たいへんごぶさたしています。1年半ぶりに日本勤務となりました。またときどき書き込みさせていただきます。
私もドラマをみていて、経理担当者が少し登場していましたが、監査役がまったく登場しないことに違和感を覚えました。最近のJSOX実務では外部監査人と監査役との連携、協調がうたわれていますが、監査役の役割がまったく無視されていることに失望しました。
最後にすこし触れておられる昭和ゴムの件(まあ、これはそもそもいろんな事態が発生している会社なので、どっちもどっちというところもありますが)などでも、監査役の意見を無視できない会社の姿があるわけです。しかしそんななかでも会社側で意見を述べている顧問弁護士が、この定時総会で監査役に選任されるそうですが、そんなガバナンスをみると、やはり監査役というものはどうでもいい制度、という会社側の考え方も垣間見えるところです。私も辰のお年ごさんと同じく、監査役の存在意義も、せっかくの機会なんでアピールしてほしいと願っています。

投稿: narita-k | 2008年6月16日 (月) 09時45分

(毎度内容のないコメントで失礼します)
タイトルの『重大なる疑問』は、『重大な欠陥』のもじりなのでしょうか(深読み?) 英語のmaterial weakness は、意訳すると『対処が必要な問題点』と思いますので、番組制作者の過度の萎縮を防止するという観点から、ブログ記事のタイトルを『今後のドラマ展開において改善が望まれる点』などとしていただければ、なおよかったのではないかと思います(冗談です)。

投稿: おおすぎ | 2008年6月16日 (月) 11時04分

このドラマは勧善懲悪のあるドラマで、悪役は「東都銀行」です。不良債権を抱えるこの銀行は自分が生き残るために取引先をコントロールし時には倒産させていきます。しかし、最後には東都銀行自体が崩壊しジャパン監査法人も共倒れする、という「お話」で、監査役はおろか株主総会も出てこないかもしれません(笑)。
「今まで看過してきた会計不正を正すと、看過してきた監査法人の責任問題となって監査法人が潰れるぞ」という「ネタ」は中盤以降に取ってあるのです。

投稿: 機野 | 2008年6月16日 (月) 11時37分

なるほど、既に監査法人も共同正犯なのですね・・・!

投稿: へぇ~ | 2008年6月16日 (月) 12時00分

監査役の活躍なる視点は私のなかでは欠落しておりました(笑)監査役を主人公にするドラマというのは、視聴率の点からいっても、考えにくいかもしれませんので、本編ですこしばかり活躍していただければいいですね。

機野さんのご指摘が正しいものであれば、おおすぎ先生のいわれるように今後の展開で「重大な疑問点」が解消される可能性がありますね。(しかし、機野さんはなんであらすじをご存知なんでしょうか?ホームページに書いてあるわけじゃないですよね?そういえば「島の裁判官」のときにも試写会があったと聞いておりましたが、そういった試写会的なものが事前にあったんでしょうかね)

投稿: toshi | 2008年6月16日 (月) 12時11分

私が、ドラマ「監査法人」で思ったのは、粉飾決算監査の舞台とした北陸建設工業が売上の20%を早期計上して財務諸表を作っていたなら、その金額が完成工事未収入金として計上されているはず。ドラマの上で、工事物件は集合住宅(マンション)とされていることから、多額の完成工事未収入金が存在することは、銀行を含む債権者にとっても株主・投資家にとっても、見過ごすことができない問題会社となったはずです。

財務諸表は売上と利益のみを表示する単純なものではなく、ドラマは一般の人の多くに誤解を与える恐れがあることを懸念しました。

例えば、架空循環取引と呼ばれる取引がIXI他でありましたが、取引そのものは架空ではなく契約書も実在しました。(見ていませんが断定しておきます。)価格については、当然高かったはずですが、ソフトウェアの価格なんて監査法人にも誰にも評価できません。取引の契約書が実態ある会社と結ばれていれば、その契約書上の価格を否定することは困難です。

昭和ゴムのある社外監査役の意見については、もう少し事態を見ないと解らないと感じています。

リリースに書いてある会社の顧問弁護士の意見が「その社外監査役が監査役に就任していた(株)プロファイルキャリアによる事業提案により光ファイバー関連事業に投資をし、その事業資金はプロファイルキャリアに対する新株予約権(当然株式発行もと考えますが)により手当てされた。」と読めるのです。

輸入自動車の販売による損失が1,181百万円で光ファイバー関連事業が950百万円ですが、顧問弁護士の意見の通りであるとすると、この山田監査役は騒ぎ立てずにいた方が保身の上では有利になる。そう考えると、監査役としての職務を貫こうとされたのかと思いました。

投稿: ある経営コンサルタント | 2008年6月16日 (月) 13時46分

決め付ける書き方をして申し訳ありませんでした。私は事前に見たりする立場にはおりません。

ただ、公式サイトを隅々までよく読むと(よくご覧ください)、ドラマファンであり中央青山の末路も何となくは知っている私には併せ技でだいたい推定できてしまうのです(笑)。

投稿: 機野 | 2008年6月16日 (月) 14時12分

まさか監査役が適当な理由を付けて会計監査人を解任させるなんて役回りをさせられたりして・・・。

投稿: m.n | 2008年6月16日 (月) 21時55分

 監査を受ける立場に長くいる小職からも言わせてもらいますと,ああした監査は「ありえません」。内部告発があったりしても,それが監査法人に行くことは考えられないし,監査法人に内部告発が行った時点で,告発者は誰かわかるでしょう。それもわからないようなら,監査契約を打ち切るべきですね。会計士補をもつれずに監査に来ることもありえなければ,被監査会社の社長の前でいきなり「不適正意見」を表明する会計士もいませんし,そんなことを許す経理部長もありえません。
 もう少し,現実的なドラマを見たかったなあぁというのが正直な感想ですが,八田先生が監修してこの程度ならば,NHKがどうしようもないのでしょうか。
 まぁ,とは言いながら,今週以降も見ようかなとは思っているのですが。

投稿: TENPOINT | 2008年6月16日 (月) 22時45分

私も山口先生と同じく「前期までの監査についての対応が必要になるのだろうなあ」と思いながら見ていました。
過去を通じて粉飾の規模が大きく,手口が単純なものであれば,監査法人にとっても難しい説明が必要になるはずです。
いつも大きい物件で売上げの前倒しをしていたのなら,「現場確認では何をしていたのだ」という話になりそうですし。

専門家責任について考えるとき,「それでは自分は求められる水準を満たしているのだろうか」と,身につまされてしまいます。

投稿: 南国弁護士 | 2008年6月16日 (月) 23時33分

朝は少々ぼやきぎみで書き込みましたが、私もTENPOINTさんとほぼ同意見です。企業側の人たち、とくに経理畑の人たちからみたドラマの感想としては的を得ていると思います。主査の方が代表社員にため口でしゃべってましたが、あのような態度もあまり見たことはありませんが。(ふたりの上司に対して「あんた」といった言い方は違和感を覚えましたが)でもやっぱり、来週も見たいです(笑)

投稿: narita-k | 2008年6月17日 (火) 01時30分

>経営コンサルタントさん
別件で恐縮ですが、昭和ゴム社の監査役さんの意見書報告は、まだ額面どおりに解釈していいのかどうか、よくわかりませんね。ご指摘のとおりの事情はY監査役さんが一番よくご存じのところでしょうし、そのうえであえて意見を述べる・・・というのは。背景事情を知らずして、エントリーするのはちょっと危険なように思いましたので、私ももう少し様子をみたいと思います。

>m.nさん
このドラマは、いくつかの対象会社が登場するようですから、後のほうで監査役が活躍する、というのもアリかもしれませんね。(そうだったら視聴率どうのこうのというよりもウレシイのですが)

>TENPOINTさん
naritaさんがおっしゃるように、こういったブログに企業実務家の視点からご意見をいただけるのはありがたいです。「そんなことを許す経理部長もありえません」・・・これはごもっともかと。厳格監査を貫くことと、企業の心臓発作をできるだけ和らげることとは両立するものだと思いますが、そのあたりがドラマとしては省略されていたところだったのでしょうね。おそらくTENPOINTさんのように、憮然とドラマをご覧になっていた方も多かったかもしれませんね(^^;こういったツッコミは結構楽しみなんで、また第二話あたりでもよろしかったらツッコミいれてください。

>南国弁護士さん
ごぶさたしております。
そうなんです。実は、このエントリーの疑問の核心は、南国弁護士さんが担当された裁判の事例によるところなんです。ドラマの小野寺会計士が「会計士の仕事は現場だ!現場でこそ会計士の仕事は生きるんだ」と言われたのが印象的でした。(でもこれは弁護士の仕事でも同じですよね?)現場調査って、ほんと、会計士の方々にとってはどれくらいの意味があるんでしょうね。このあたりの本音をお聞きしてみたいです。

投稿: toshi | 2008年6月17日 (火) 02時03分

少しご無沙汰しておりましたが、その間に、監査役に対して失望するコメントが散見されましたので、監査役のPRをかねて、一筆返信申し上げます。

最近聞いた話ですが、ステイールパートナーズが、アデランスに対したと同じように、出資先の一つであるA社に対して、役員再任反対の議決権行使を行いました。A社の場合、反対が過半数に達しなかったため、事なきを得ていますが、注目すべきは、取締役に対しては全員再任反対の意思表示があったのですが、監査役に対しては、信認票が投じられたことです。
A社の監査役は、たまたま私の知人であり、日ごろから活動状況など良く存じていますので、むべなるかなと思い、外資系ファンドの眼力が決して節穴ではないことが分かり、私としては感動しました。おそらく、取締役会の議事録等を閲覧し、あいまいな案件に対しては舌鋒鋭く反対論を述べたことなどが記録にとどめられ、評価の根拠の一つになったのではないかと推察しています。
A社の監査役からすると、自分から言うべきことでもなく、こうした話は日の目を見ないものですが、だからといって、監査役が機能を発揮していないということではありません。

もう一つ、これも最近聞いた話ですが、ある大手製薬メーカーで、B監査役が社長に退任を迫り、社長はそれを受け入れて辞任をしたという出来事です。ずいぶんと前の時代ですが、監査役が社長に退任を迫ったのは、米国のメーカーを買収した案件が軌道に乗らず、赤字が累積し、親会社の屋台骨を揺るがしかねない問題になり、監査役は、社長の経営者としての資質に疑問を感じられて、他の監査役と相談し、退任を申し入れたということです。
結果として、社長はあっさりと受け入れられたとのことですが、あるいは社長はご自身でもやる気を失っておられたのかもしれませんし、また、他の原因があったのかもしれません。しかし、いずれにせよ、監査役自身が自らの決意を固めなければ実現はしなかったに違いありません。
監査役の中には、自らが活躍できない理由として、監査役の人事権がトップに握られているからと言い訳をする方がおられますが、そうした方からすれば、この退任劇は、驚天動地の出来事と映るに違いありません。

監査役業務はもともと秘密保持が強く求められ、監査役の活躍する業務ほど、秘密性が強いものです。したがって、監査役の機能発揮について、簡単には世間には出ないところがあります。しかし、それでもって、監査役の機能に疑問をもたれると監査役は浮かばれません。水面下でがんばっている監査役がいることにご配慮をいただければ幸甚です。

投稿: 酔狂 | 2008年6月17日 (火) 09時21分

(竹村改めtakepon)です。今後、登場は、takeponにさせていただきますが、みなさん!なんでそんなにドラマごときで真剣になれるのですか?どう考えたって、主人公と上司、そして監査法人のトップの配役からすると、今後、法人内で一モメするのは確かで、前半は完全懲悪、中盤から話が変わって企業との癒着などが出てきてトップが主人公たちとぶつかっていき、最後は、上司の問題に関わる銀行との問題に発展(銀行の頭取は誰が演じる?配役に期待!)って感じでしょう。素直にドラマとして楽しむのが良いでしょう。粗探しをしたらきりが無いのは、第1話で分かったのですから、もうやめましょう。
主役の塚本君を応援してあげて下さい。松下奈緒さんも好きですから。

投稿: takepon | 2008年6月17日 (火) 12時13分

>takeponさんへ

いえいえ、私はこのドラマは結構真剣に議論すべきものだと思います。また、こういったドラマ評のような議論は、ブログのように「見たい人だけがアクセスして、見たくない人は無視してかまわない」ような媒体に向いているのではないかと考えています。
ドラマはたしかに架空のものですが、いろんな立場の方がどのように楽しんでいるのかを知ることは有意義だと思います。
粗さがしになるのかどうかはわかりませんが、ぜひ第二話以降もいろんなご意見をいただきたいと思っております。

投稿: toshi | 2008年6月17日 (火) 22時12分

テレビ製作をしていたことがある人間として、少し制作側の立場を考えすぎていました。すいません。
正直なところ私にとっては番組よりも、番組からこのブログで広がっている皆さんの話の方が面白いと感じているし、実在の話に繋がって考えられるのは、勉強になっていることも確かです。今まで分かりにくかった実在の話が番組とブログの皆さんのコメントによってリンクすることができ、頭の中で整理させてもらっています。今後も、色々な事例とリンクするような内容のネタで番組が進行し、ブログが盛り上がることに期待します。

投稿: takepon | 2008年6月18日 (水) 11時17分

しかし、監査役がドラマに出てくることを期待しているひとなんて
日本全体でもこちらにお集まりのかたがたぐらいかもしれません(笑)。

ドラマのほうは第3話以降、
「一介の会計士が巨大大手銀行を潰してしまう。また厳格監査派は当局と
 手を組み、自分が所属する監査法人の理事長派を追い落とそうと
 画策する。それが地検の強制捜査、理事長の逮捕、法人の崩壊へと
 繋がっていく」
という展開となっております(TV情報誌より)。

新しく出来た有限責任監査法人制度だと、その場合は他の監査法人の
監査を受けないといけないそうですが、ある意味そういう変化を先取り
している感じもします。しかし、理事長が逮捕までされなくても(笑)。

投稿: 機野 | 2008年6月19日 (木) 01時53分

東都銀行頭取役の竜雷太さんがいなくなり、橋爪功さんまで逮捕でいなくなるのですか・・・番組ホームページの掲示板も結構批判的な意見、おおげさ、デフォルメしすぎ、などと書かれていますね(笑)竜雷太さん、橋爪功さんがいなくなったら、少しドラマの締りがなくなりそうで寂しいですね。おおげさにしすぎているだけに若手の主人公たちだけでは、学芸会みたいなドラマになってしまわないか心配です。バーのマスター役の清水章吾さんにがんばって番組を引き締めてもらって、全6話楽しませてもらいたいですね。

投稿: takepon | 2008年6月19日 (木) 11時18分

会計監査に厳格な公共性・中立性が必要なのであれば、いっそのこと、公認会計士を国家公務員にしてしまえば良いのにと思いますが、どうして民間人なのでしょうか。公認会計士は民間人だけども、会計監査は、弁護士のプロボノと同じようなものと考えられているのでしょうか。

投稿: なるこ | 2008年6月19日 (木) 23時17分

>なるこさん

監査論の権威者の方のなかにも「会計監査人=国家公務員」説を唱える方もいらっしゃるそうですから、これは難問の部類に属するものと思います。ただ、公務員的な仕事をもって「会計監査」が務まるのかどうか、という点は私は否定的です。また、企業が上場するかしないかは企業の自由であり、たまたま上場したから、その活動について税金が投入される、という仕組みにはたして国民が納得するでしょうかね?上場の道を選択した以上は、その社会的有用性のための負担は自己責任とみるのがやはり妥当だと思います。
また弁護士のプロボノ活動(社会公益活動)も、弁護士としての専門的知見を用いて公益のために働くわけですが、会計監査はどうみても「本業」ですよね。(ただ、この本業の中身が、いろいろと議論になっているわけですが)ただ、なるこさんの疑問は、本来もっと議論すべき論点なのだと思います。

投稿: toshi | 2008年6月20日 (金) 02時38分

すいません、重箱つつきます。
私はTVを持っていないため、一切のTV番組と言うものを見ませんので、見当違いであれば平に御容赦の上、御放念を御願いしておきます。
さて、重箱に素朴なネタがありまして──

売上に係る粉飾と言う事は損益会計でありまして、その会計年度で損益の剰余分が期末に当期未処分損益としてBSに振替えられるわけですから、期をまたぐことはないわけで、工事進行基準であれ同じ態様です。
例えばこれが売上でなく、相当額の簿外負債を隠蔽し続けている、などであれば数期にわたるFSの虚偽表示があり、これを監査人がどのように対処していたか、出納の経緯を調べていけば何か出てくるはずで、どう見てもこれは監査人の信義や能力が大いに問題になります。

なので、番組の被監査会社の社長も今期のみの出来心、今期さえしのげれば、と言う想定台詞になるような気がしてなりません。お前らも道連れだというロジックを使うなら、この監査法人は毎期の売上粉飾を常態的に見逃していたわけで、そういう監査法人なら破滅は免れないでしょうから、もう終りでしょう。若き会計士は転職すべきです。

見ていないので見当違いでしたでしょうか…

投稿: 日下 雅貴 | 2008年6月24日 (火) 14時06分

>日下さん

第一回をご覧になった某著名ブロガーの方も、日下さんと同じようなご意見ですね。建設会社の場合、数期にわたって粉飾が雪だるま式に増えていくことはあまりないのでは?とのことでした。ただ、私が裁判でみてきた経験からすると、最初はおそるおそる、だったのが、粉飾がばれないことに安心すると、その後ドカーンと粉飾の規模が大きくなる、ということがありました。でもどっかに無理が生じてきて、粉飾の兆候が次第に明確になってくる、というパターンでした。「お前らも道連れだ」といったセリフが出た時にどう対応するのか・・・、それこそドラマでみてみたいものです。

投稿: toshi | 2008年6月25日 (水) 01時23分

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