「せんとくん」にライバル登場「まんとくん」
関西ネタで恐縮ですが、平城京遷都1300年記念祭(2010年)のキャラクター「せんとくん」があまりかわいくないとの批判が高まり、市民運動によって新しいキャラクターが公募されておりましたが、このほど「まんとくん」に決定したようであります。(イラストをアップするのは問題かもしれませんので、こちらのニュースで「せんとくん」と「まんとくん」を比較してみてください)これは「せんとくん」にとっては強烈かつ挑発的
なライバル登場であります。
たしかに平城京のシンボルは朱雀門ですし、鹿をイメージさせる「ゆるキャラ」のまんとくんは絶対にかわいい!と思います。おそらく「せんとくん」よりは「まんとくん」のほうが第一印象としてはかなり優位に立つような気がいたします。ただ、私は「せんとくん」をメインキャラクターとして推してみたいところです。
たしかに現在は「ひこにゃん」に代表されるようなゆるキャラブームでありますが、記念祭が開催される2年後まで、いまのブームが続くかどうかはわかりません。むしろ「古っ!
」とか言われそうであります。そこへいくと「せんとくん」の場合、たしかに人をコバカにしたような表情や何の変哲もないような体格は、このままではかわいくないかもしれませんが、たとえばコスプレによって無限の可能性を秘めているような気がします。これだけ「かわいくない」と評判のキャラクターですので、ちょっとした変化でかなりウケるんではないかと期待できませんかね?
また、日本人だけでなく、海外の方々からみて、どっちがウケがいいかも検討する必要があると思いますが、せんとくんのほうが「東洋の神秘」を感じさせるのではないかと。「ひこにゃん」のときには、著作権(著作者人格権?)侵害紛争が周知性を高めたわけですが、今回のせんとくん・まんとくん騒動も、平城京遷都祭の知名度アップにはかなり貢献しているようです。
この4月から施行されております内部統制報告制度も、このブログを毎日お読みいただいている方でしたらおわかりのとおり、いろいろとご批判の多いところでありますが、体制を整備して、運用して、評価することを繰り返しているうちに、なんとなく愛着がわいてきまして、そのうち「ああ、やっぱり市場の健全性を高めるためにはいい制度だね。うちの会社の事業の効率性も高まってきたし。人材も育ってきたし。
」と思える日がやってくるのではないでしょうか。(いえ、とくに根拠はないんですけど・・・そう思いたいです。)
平日の朝は当ブログを会社でお読みいただいている方が多い、とのことですが、本日は期待を裏切る「ゆるネタ」で失礼いたしました。明日はもうすこしまともなエントリーを書きますね(^^;;
PS 先日のエントリーで利用しましたハンドルネーム「カトリーナ・ヤマグチ」の由来はおおすぎ先生がコメントで書かれているとおりです。
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コメント
昨夜から「まんとくん」じゃなくて「とんまくん」だろうが、とか、
いっそ「まん×くん」にせよだとか、その伏字は止めろだとか、
ネット長屋の連中がワアワア云うとります(笑)。
閑話休題、こちらでも話題に取り上げておられました、監査役全国会議で
の三者講演「会社法と金融商品取引法における内部統制の今後の展開」の
前半部分のコピーを入手しましたので読んでいたのですが、
何度ハナで嘲ってしまったことか…。
出来るだけ丁寧で穏当な表現で申し上げますが、
「現場を知らんな、このかたがたは」と。
法律だとかこういう決め事はあんまり頭のいいかただけに任せてると
いけないということなんでしょうな。私みたいな市井の馬鹿が加わって
サルでも分かるように分かり易くあまり現場を混乱させないように
作らないといけませんよね。内部統制報告制度も裁判員制度も地上アナ
ログ放送停波・ダビング制限問題(というか著作権法問題)も…。
泣かされる、泣かされているのはいつも末端の私たちです。
まあ内部統制報告制度はどんどん腰砕けになってきましたけどね(笑)。
一部では異常に頑固な会計士もいるようですけど。
投稿: 機野 | 2008年6月 3日 (火) 10時54分
お久しぶりです。
中堅企業のJ-SOX担当のtonchanです。いよいよ、「J-SOX」も本番期となりました。何とか形にはなりつつありますが、toshi先生のブログにもありますとおり「ああ、やっぱり市場の健全性を高めるためにはいい制度だね。」という落ちになりたいと日々努力しております。
社内的には、内部統制の整備というより「運用のテスティング」をちゃんとやることが、最大のポイントのように思います。機野さんのお言葉ではありませんが、頭でっかちの本社要員が決めた統制を現場に押し付けることほど迷惑なものはありません。これを防止する為にも、「運用のテスティング」でしっかりと作業を確認して、不適切な統制には変更を加えていくというのが重要です。実際の話。
結局、会計士の先生は変わるでしょうし、監査法人も変わるかもしれません。残りの期間から考えてどのようになろうと会社の為にもなり監査法人を説得できる資料を作成して、愚直に運用のテスティングを繰り返すしかないと決めて対応しております。
毎日、地べたを這って対応している人間としては考える余裕はないのが現状です。
投稿: tonchan | 2008年6月 4日 (水) 11時58分
「裁判員制度」とか「内部統制報告制度」など、実務に密着した「駆け込み寺」的なブログができたらいいなぁと感じますね。
裁判員制度なら弁護士、内部統制報告制度なら会計士といった職業専門家がいちおう管理人になって、いろんな情報交換をするというのが実に有益ではないかとおもっているのですが(そんな余裕はないかですかね?)
投稿: toshi | 2008年6月 5日 (木) 12時04分
toshi先生
本当にそのようなブログが有れば有益だと思います。時期的に見ても第一四半期のレビューが終わる7月後半から8月からは監査法人も「内部統制報告制度」が主要な話題となるので本当に駆け込み寺が必要になってくるでしょう。かくいう私もその情報交換の恩恵に預りたい一人です。
結局、監査法人(会計士)は横のつながりが有るにも関わらず企業側には横のつながりが無いのが情報量の差として表れ、これが交渉にも響いています。(実感)
そのようなブログを開始されましたら、是非私も参加させていただきます。
投稿: tonchan | 2008年6月 6日 (金) 13時45分
>tonchanさん
ホント、そうですね。内部統制(J-SOX)担当者の方々がヨコのつながりを持てるようなブログがあったらおもしろいですね。もちろん、匿名でいいので、「某監査法人から、こういわれた」とか「社長がまったく関心を示してくれないけど、だいじょうぶかな」など、愚痴をこぼすだけでも立派な情報交換になるのではないでしょうか。ぜひ、私も勉強させていただきたいものです。
話はかわりますが、せんとくんに「まんとくん」ではなくて、「なんとくん(南都くん)」として対抗させたほうがセンスがよかったのではないかと、いまごろ考え出した次第です。
投稿: toshi | 2008年6月10日 (火) 02時13分
J-SOX担当の竹村です。証憑の収集、確認作業に飽き飽きです。きっと、集めさせられている方も実務作業もある中、いい迷惑でしょう。正直なところ、会社に愛着がなくては内部統制ってできないでしょうね。平の社員にとっては、愛社精神を感じられる環境の整備が一番重要でしょうね。上の人たちは、保身と老後の安定くらいしか考えていませんからね。
うちの会社なんて、定年間近になると年金のこととかで、会社で私用の電話をかけまくりですから・・・
投稿: 竹村 | 2008年6月10日 (火) 10時14分
竹村さん、おひさしぶりでございます。
うーーん、竹村さんのようにJ-SOX担当者の方々を勇気付ける内容の基調講演(内部統制研究学会)にしようかと思っておりますが、現場と金融庁との見解の相違が著しいと、石を投げられる結果になるかもしれません。(^^;
でも、会社に愛着がないと内部統制など一生懸命できない・・・というのはあたっていると思います。やっぱり人間の問題が最初にありき、というところは避けられないんでしょうね。
投稿: toshi | 2008年6月13日 (金) 01時51分
すでに記事を御覧になっているかと存じますが──
「まんとくん」よりは「せんとくん」の方がまし、という反応が主流とか。
奈良に毎夏通って約三十年となりますが、
正直、童子さんのあたまに角を生やしてしまうのは驚きです。
また、伽藍の屋根を被ってマントを羽織る鹿も違和感は負けていませんねえ。
何事三度であともうひとつ、
もう少し頑張ってほしいものです。
投稿: 日下 雅貴 | 2008年6月14日 (土) 07時37分