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2008年12月 4日 (木)

伝家の宝刀「金商法193条の3」は春日電機を救えるか?

(4日夕刻 追記あります)

ここのところ、アーバンコーポレイション、アパマン、シャルレと立て続けに「魂を揺さぶられるような」事例に触れましたが、これもホンマにスゴイ・・・(^^;;とりわけ買収防衛策の是非に関する議論には大きな影響を与えるものと推測いたします。

もうすでにご承知の方も多いとは思いますが、本日未明(3日午前1時半)と、本日午後9時半、興奮せずにはおられないような開示情報が出ております。春日電機(東証2部)の常勤監査役の方が、代表取締役を相手として提起されました、違法行為差止仮処分命令の決定(ただし決定が出たのは11月26日)、株主総会開催禁止の仮処分命令の決定に関するお知らせであります。(この時点で仮処分命令申立書の内容が読めるということも、非常に感動モノであります。)つい一昨日、JICPA「法令違反等事実発見への対応に関するQ&A」なるエントリーをアップし、本年4月より施行されている金商法193条の3(監査人の法令違反等事実への対応)について検討いたしましたが、まさかこんなに早く、193条の3が裁判に登場してくるとは予想もしておりませんでした。

創業60年を越える老舗電機メーカーで30年以上勤務されていらっしゃった方(常勤監査役)が、今年6月に大株主による敵対的買収によって更迭されてしまった先代創業者社長、会長の「仇討」のごとく、買収後「好き放題」に財産を散逸させている新社長めがけて仮処分命令の申し立てを行い(社外監査役2名はすでに辞任されたので、たったおひとりで)、代理人弁護士の方々もこれを支援し(基準日の濫用による違法・・・なる主張ですね)、未だ最終解決には至らないものの、一矢を報いるような仮処分決定を発令させた・・・・・、また監査役による申立後、従業員の方々も新社長に対して反旗をひるがえした・・・・・という、なんとも日本人にはたまらないようなストーリーであります。おそらく、日本中の監査役の職務に就いていらっしゃる方々も、目頭が熱くなるようなお話ではないかと思われます。

おそらく、この常勤監査役さんへの賛辞は尽きないものだとは思うのでありますが、このストーリーのなかで私が最も注目すべき、と考えますのが、「企業コンプライアンスを守る四半期開示制度と金商法193条の3」、つまり監査法人さんの活躍であります。失礼を承知で書かせていただきますが、春日電機の財務諸表監査を担当されている監査法人さんは、いわゆる中規模の監査法人さんだと思いますし、それほど目立って大きなクライアントさんをお持ちのところではないと思います(すいません、間違っていましたら訂正いたします)。資産が散逸する春日電機の監査手続きにおいて、架空取引に関する疑念を次第に強く抱くようになり、ついに会計監査人の伝家の宝刀「金融商品取引法193条の3」に基づく「措置要求」を監査役さん宛てに通知をすることになるわけであります。

監査法人から監査役への通知(申立書より抜粋)

「金融商品取引法193条の3に基づき、特定発行者(ここでは春日電機のこと)における法令に違反する事実その他の財務計算に関する書類の適正性の確保に影響を及ぼすおそれのある事実を発見及び確認いたしましたので、当該事実の内容及び当該事実に係る法令違反の是正その他の適切な措置をとるべき旨を通知いたします。

つまり、この措置要求の通知は監査役宛てになされるわけでして、ここでもし監査役が動かなければ(もちろん会社も動かないでしょうから)、あとは監査法人は金融庁へ法令違反の事実を報告することになるわけであります。(金商法193条の3、第2項)措置要求の通知を受けた監査役さんとしましては、このまま放置して金融庁による何らかの対応を待つことも「楽」なのかもしれません。(とくに監査役の法的責任が問われるものでもないかもしれませんし)しかし、それは長年勤務してきた企業の「死」を意味するものになるでしょうし、座して死を待つよりも、上場企業としての誇りにかけて、最後の賭けに出たのが、今回の仮処分決定の申立ではないでしょうか。つまり、監査役さんの気持ちを最後に奮い立たせたのが、この新設された「金商法193条の3」だったのであり、臆することなく切り札を使った監査法人さんは「あっぱれ」と(少なくとも私は)思うところであります。また、監査役さんにこういった「考える時間」を与えてくれたのも、やはり今年4月に施行された四半期報告書制度であります。四半期報告書に対する適正意見を出さない・・・・という監査法人さんによる「ソフトロー」が功を奏したため、4億5000万円のうちの2億弱程度の金員が春日電機の手元に戻り、また法令違反行為の疑念を強く抱くに至るまでの心証を得るに至ったのであります。 「四半期レビュー」といいますと、私の周りの会計士さん方がブーブーと文句をおっしゃっているイメージしかなかったのでありますが、こうやって生々しい事例を目の当たりにしますと、やはり改めてその存在価値を感じるところであります。

買収防衛策との関係や、株主総会の基準日に関する法的論点なども、また検討したいところではありますが、とりあえず興奮さめやらぬまま、ジャストの印象だけで書かせていただきました。内容が偏向している等、また誤りやご異論がございましたら、どしどしとご指摘いただけますと幸いです。

(4日夕刻:追記)

本件についてはあまり新聞等でも報じられていないみたいですね。ところで、株主総会開催禁止の仮処分申立書において、架空取引に関与したとされる会社の上場親会社より、本件に関する見解が公表されております。(株式会社ソフィアホールディングス→春日電機株式会社開示内容に関する当社の見解)エントリーの公平を期するためにも、ご参照いただければ・・・と思います。

(金融商品取引法193条の3)

(法令違反等事実発見への対応)
第百九十三条の三

 公認会計士又は監査法人が、前条第一項の監査証明を行うに当たつて、特定発行者における法令に違反する事実その他の財務計算に関する書類の適正性の確保に影響を及ぼすおそれがある事実(次項第一号において「法令違反等事実」という。)を発見したときは、当該事実の内容及び当該事実に係る法令違反の是正その他の適切な措置をとるべき旨を、遅滞なく、内閣府令で定めるところにより、当該特定発行者に書面で通知しなければならない。
2  前項の規定による通知を行つた公認会計士又は監査法人は、当該通知を行つた日から政令で定める期間が経過した日後なお次に掲げる事項のすべてがあると認める場合において、第一号に規定する重大な影響を防止するために必要があると認めるときは、内閣府令で定めるところにより、当該事項に関する意見を内閣総理大臣に申し出なければならない。この場合において、当該公認会計士又は監査法人は、あらかじめ、内閣総理大臣に申出をする旨を当該特定発行者に書面で通知しなければならない。
一  法令違反等事実が、特定発行者の財務計算に関する書類の適正性の確保に重大な影響を及ぼすおそれがあること。

二  前項の規定による通知を受けた特定発行者が、同項に規定する適切な措置をとらないこと。

3  前項の規定による申出を行つた公認会計士又は監査法人は、当該特定発行者に対して当該申出を行つた旨及びその内容を書面で通知しなければならない。

12月 4, 2008 監査役の理想と現実 |

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ビジネス法務の部屋さんでも紹介されていますが、春日電機の監査役が、代表取締役に対して違法行為差止請求を行い、仮処分命令が出ました。 ... [続きを読む]

受信: 2008年12月 7日 (日) 22時01分

コメント

山口先生

申立理由書を読みました。
不謹慎な言い方ですが、下手な経済小説より
時々の状況がリアルに感じることが出来ました。

監査法人さんの良識と監査役の方の勇気を
賞したいと思います。
「ある常勤監査役」さんへも大きな力付けと
なると思います。

投稿: ご苦労さん | 2008年12月 4日 (木) 13時37分

株主総会開催禁止の仮処分については債務者審尋の直後に決定がなされていますね。違法行為差止仮処分についても、債務者側の理由については何ら記載されていません。

なお、ソフィアHDより本日、この監査役の方の申立事実については反論を公表しています。

投稿: unknown | 2008年12月 4日 (木) 17時39分

ご指摘をうけ、ソフィアHD社のリリースを御紹介いたしました。(情報ありがとうございます)これでも、だいぶトーンを落として書いたつもりです。どういった問題に発展していくのか・・・という予想については、未だ差し控えたいと思っています。

投稿: toshi | 2008年12月 5日 (金) 01時05分

また、お邪魔します。実務専門家の方々を混乱させてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
申立を保証も立てさせずに、あっさりと認めていることからも主張に合理性があったでしょうが、監査役の方の決断に敬意を表したい事例だと思いました。本訴の判断を待たないと軽々に言うべきではないかもしれませんが、民事の案件なのだろうか、という素朴な疑問も起きました。
規制緩和で事前規制を放棄したわけですが、その代わり事後に責任を厳しく追及しなければ、やったもん勝ちになってしまう危険性が高いように感じています。細かなコンプライアンスで組織をガチガチに縛り上げている一方で、大きな違反には甘いとなると、社会不安の元になるように思っています。
先生がもし債務者側の代理人なら、どう闘うのか興味があります。それは法律家の仕事とはどういうものなのか、という関心です。

投稿: TETU | 2008年12月 5日 (金) 01時58分

冷静沈着なToshi氏がめずらしく興奮気味なので一言お初にコメント。
乗っ取られた側の監査役が乗っ取った側の社長の不法を193条の3を
武器に世間に訴える、というのはある意味あたりまえでは?
M&Aとかもなく平和に過ごしていた監査役が今まで大変世話になった
社長の不法を監査法人に指摘されたとき、さてどうする!と言う方が
興味をそそられます。リアリティがありすぎて引いてしまう(笑)。
Anyway、毎日楽しみにしております、年の瀬の忙しい時期ですが
お風邪など召されぬように。

投稿: 悩める内部監査士 | 2008年12月 5日 (金) 10時27分

TETUさん、ごぶさたしております。
債務者側ならどうするか?なるご質問ですが、現にいま同様の裁判の代理人をしている関係から「手のうち」をお見せするわけにはいきませんので、ご了承ください。ただ、こういった裁判においては、依頼者が自分の代理人にすら真実を語っていないケースがありますので、私でしたら、まず依頼者との信頼関係を築き、民事、刑事、行政処分など、他の問題との兼ね合いのなかで対応を検討すると思いますね。

悩める内部監査士さん、コメントありがとうございました。冷静沈着にコメントしたいのですが、そのためにはもう少し正確な情報が必要だと思いますので、若干の片面的な感想であることは承知しつつも、こういった内容になってしまいました。
ご指摘のように「あたりまえ」と言えるような状況になってほしいですね。辞任という道ではなく、こういった闘う姿勢ですよね。私のような立場の人間は、こういったことを鼓舞する姿勢が必要なのかもしれませんね。(うーーーん、悩ましいなぁ)

投稿: toshi | 2008年12月 5日 (金) 13時21分

開示内容を読みましたが、読むほどに春日電機の監査役さんの当時の苦悩が感じられ、同じ監査役として、胸が締め付けられる思いでした。
とともに、こんなに法律が厳しくなっても、上場会社でも、これだけの事ができるものかと、背筋が寒くなりました。
時価総額が総じて低迷している昨今は、対岸の火事では済まされない事と気の引き締まる思いです。

本件は(ほかの監査役さんがすでに辞任されていたようですので)監査役会が機能できずに常勤監査役さんの孤軍奮闘となったわけですが、もし監査役会が機能していたならばもう少し早く手当てができたのではないか・・とも思います。
しかしそのような四面楚歌の状況にも屈せずに行動された春日電機の監査役さんは「監査役の鏡」とも言える方ですよね。

投稿: ママ監査役 | 2008年12月 5日 (金) 13時45分

ママ監査役さん、ご意見ありがとうございました。本件エントリーにつきましては、多数の監査役さんよりメールという形で意見を頂戴しております。こういった事例では、紛争に至るまでの長い経過がありそうですので、軽々しく事実関係を確定することはできないのですが、それでもやっぱりこの監査役さんの対応は、いろんなところで今後議論されるでしょうね。なお、続編を書こうかどうか迷いましたが、法律上の論点だけにしぼって、監査役さんの対応に関する議論については、もうすこし展開をみてからにしようかと思っております。

投稿: toshi | 2008年12月 6日 (土) 02時27分

真実などというものは裁判でも明らかになったりはしまいと考えている
私ですが、今回の件には感じ入るものを覚えます。

どういう経緯があったにせよ、このままでは自分の身が危ないと思った
からかもしれないにせよ、監査役という実際には無力に近い存在が
闇勢力とも繋がりがあるとも噂される(あくまでも噂ですが全く根拠が
ないとも思えないのです(ここ、自己責任で書いてます(笑))人々を
相手に闘いを挑もうとされていることに私は敬意を表したいと存じます。
ひょっとしたら自分や家族らの生命に危険が及ぶかもしれないような
事態ですからねえ。

投稿: 機野 | 2008年12月 7日 (日) 01時11分

機野さん、おひさしぶりです。コメントありがとうございます。また、私が書きたくても書けなかった部分に触れていただき、恐縮です(笑)
この事件、どこのマスコミもほとんど取り上げないのが不思議です。普通はあれだけ派手に情報開示がありましたので、そこに至る経緯など、どこかの新聞社が後追いでリリースしていただけるのですが、なにも出てこないのが「不気味」です。最近では記録的なアクセス数なので、おそらくブログをご覧の皆様がたはたいへん関心の高いところだとは思うのですが。
またフォローしておきます。

投稿: toshi | 2008年12月 9日 (火) 01時21分

春日電機労組が、刑事告訴を検討しているようです。(NIKKEI NET)

投稿: 迷える会計士 | 2008年12月 9日 (火) 09時29分

9日、ソフィアモバイルが「架空取引の事実は全く存在しない」として、春日電機と仮処分決定の情報開示に関与した常務を相手取り、社の名誉と信用毀損による損害賠償1200万円などを求める訴えと、同社と連帯保証した篠原社長を相手取って売掛代金請求訴訟の2つの訴を東京地裁に起こしたようです。
親会社ソフィアホールディングスのIR情報で開示されています。
先生の手を煩わせては申し訳ないので、コメントはなしです。

投稿: TETU | 2008年12月10日 (水) 01時03分

迷える会計士さん、TETUさん、情報ありがとうございます。昨日、ある記者さんに「なんで春日電機の件、記事にならないの?」って聞いたところ、やっぱりそれなりの理由があるんですね。(おそらくtetuさんはご存じかとは思いますが)審尋を経た仮処分決定の内容が開示されていますので、その後の事件の動きをみてから、また続編を書こうかと思っています。

投稿: toshi | 2008年12月12日 (金) 01時31分

はじめまして。お世話になります。

 私たちは2009年9月21日に東証2部を上場廃止になった春日電機株式会社(6650)の個人株主の資産を守るため、個人株主の会を結成致しました。 6月2日で名簿登録会員は22名。持ち株は1,213,600株です。議決権数36,198,090株の3.35%になります。これは臨時株主総会を提案できるレベルです。

 上場廃止により、個人株主は大きな損害を受けました。上場廃止に至った原因は旧経営陣のずさんな経営によるもので、その責任を明確にする必要があります。現在、春日電機の財務は悪く、金融機関から借入も出来ず、資産を切り崩しながら運営を行っています。顧客離れも起きています。時間と共に資産は劣化して行きます。今後は会社更生法適用になるか、減資や第三者割当増資による株の希薄化など、個人株主利益を毀損する方策をとることも考えられ、対抗する必要があります。

 個人株主の会では、春日電機再生が個人株主利益を最大化する方法と考え、再生に向けた提案を行って参ります。提案の効力を発揮させる為には多くの株主の協力が必要になります。個人株主が個別に提案しても議題とならず無視されます。株主の権利を主張する為には一定の株数が必要になります。個人株主の方々、現状のまま傍観していても再生の可能性は低いと思われます。

 このままでは固定費もかかり日々資産は劣化して行きます。そうならないよう早めの手当てが必要になります。残された時間はそれほど多くはないと思われます。個人株主が一丸となり、春日電機再生へ向けた良い提案を行い株主の利益を守りましょう。

 関係各位、個人株主の皆様、今後も更なる御協力、御支援を賜りますようお願い申し上げます。

春日電機個人株主の会
http://kasugastockholders.web.fc2.com/

ブログ
http://blog.goo.ne.jp/kasuka-kabunushikai/

投稿: 春日電機個人株主の会 | 2009年6月 4日 (木) 06時58分

個人株主の会さま

情報どうもありがとうございました。この春日電機事件につきましては、私もいくつかの新聞・雑誌で意見が取り上げられましたので、今後の展開に興味を抱いております。ぜひともHPで逐次、活動状況を更新していただければ幸いです。

投稿: toshi | 2009年6月10日 (水) 02時04分

ありがとうございます!今後ともどうぞ宜しくお願い致します!

春日電機個人株主の会(および株主連合)の活動趣旨

 昨年以来、経営陣が行った一連の行為が原因で、今年の2月21日に東証において上場廃止となりました。また、株主総会直前にその説明責任を一切果たすことなく、会社更生法を申請しました。経営陣が自分たちの行ったつけを、株主のみに押し付ける行為が公然と行われようとしています。経営責任を不問にしたまま、再建がなされたとしても、また同じような事が起こるのは目に見えており、その時にまた関係者や株主が多大な損害を受け、被害者が増えるだけです。これでは、会社を再建する意味が全くありません。

 社会的に見ても、経営陣の経営責任の追及を曖昧に済ませようとしている会社の姿勢を、このまま株主として見過ごす訳には参りません。株主が立ち上がり、その責任の所在を明らかにし、経営責任を追及するのが、現株主の務めだと考えます。

春日電機個人株主の会(および株主連合)の今後の2大方針

●減資割合をなるべく少なくするための活動
  100%減資になれば、経営責任のほとんどを株主のみに押し付けるという事になり、このような判断は、著しく公平性を欠く事になります。現株主が今後も会社再建に参加できるように、減資割合をなるべく少なくし、経営陣を引き続き監視する必要があります。
 株主に対し、事前に何ら説明もなく、一方的にこのような行為が行われるのは、株主権を蹂躙することに繋がり、株式会社を所有するとされる株主の存在自体を否定する事になります。このようなことが許されて、果たして良いのでしょうか。
 中立公平な判断がなされるよう、管財人および裁判所に対して、各種申し入れを行います。

●旧経営陣を民事で訴え、経営責任を明確にするための活動
  現株主および元株主の中で、実際に損失を被った株主が集団で、経営陣を相手取り、民事訴訟(損害賠償請求)を提起するための活動を行います。裁判を実際に起こすとなるとその費用負担は大きなものになり、少数の個人株主だけでは、実際に訴訟を起こせず泣き寝入りすることになってしまいます。少しでもこの活動に賛同して頂く方を募り、人数・費用負担の面で訴訟を起こせる状態にし、経営責任を問い、その罪を金銭を以て償ってもらうことを目的とした活動を行います。

平成21年7月1日
春日電機個人株主の会

お問い合わせは下記ホームページから行えます。
ホームページ:http://kasugastockholders.web.fc2.com/
※Yahoo!検索「春日電機」「春日電機個人株主の会」で検索できます。

春日電機株主の掲示板です。
掲示板:
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/business/7305/1245327519/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/business/7305/1234592644/
※「春日電機掲示板」で検索できます。

http://kasugastockholders.web.fc2.com/

投稿: 春日電機個人株主の会 | 2009年7月 5日 (日) 19時30分

 因幡電機にスポンサーが決まり、春日電機の再生が進むと思います。管財人は、春日電機に資産劣化を最小限にとどめるためにスポンサーの選定を急ぎ適正な選定をされたと思います。

 しかし、既存の個人株主へ対する対応が問題です。管財人はどのように考えているのでしょう。個人株主の会は、既に更生債権の届け出を提出しています。一株当たりの価格も適正に提示しています。この価格は春日電機に確認をとったものです。

 資産劣化を懸念しスポンサー探しを優先させたというなら我々が提示した一株当たりの価値を損なうことを避けたということでしょう。既存株主に対する適正な配慮を考えてくれることを期待しています。しかし、我々の要求を無視する場合は訴訟を考えており、準備は進めています。

 日本では政権交代が行われ、既得権に胡坐をかいたシステムが崩れようとしています。国民から搾取し続けた官僚政治が終焉の方向に進みます。いままでのように企業側に都合の良いベクトルは方向転換を迫られるでしょう。本日、千葉県の7億にのぼる会計不正も明るみに出ました。現役職員からも退職者からも返還を求めるとのこと。

 不正に所得したものは取り返すのが当然です。春日電機も、経営者により不正に搾取されたお金は取り戻されるべきです。それは本来春日電機の株価に反映されるべきものです。不正な経理により毀損したもの。不正に流用された資金。インサイダーにより特定の人間に利益をもたらしたお金。それらのすべてを取り戻して、株価に反映させること、それが正しい方策です。

 管財人もそれを鑑み、個人株主が納得する再建計画を進めることを望みます。既存株主の権利を無視することは得策ではないと思います。個人株主の会は理不尽な対応に対しては徹底して対抗する強い意思を持っています。正しいと思ったことは徹底して主張します。

 不正はどこにあったのか、管財人は追及してもらいたいと思います。正しい判断がなされれば、個人株主の会もスポンサーも納得する落とし所があると思います。


平成21年9月11日 
春日電機個人株主の会

ホームページ http://kasugastockholders.web.fc2.com/
E-mail kasuga_kabunushinokai@nifty.com

投稿: 春日電機個人株主の会 | 2009年9月11日 (金) 05時27分

平成21年10月6日 

財産評定の概要に関するお知らせ http://www.kasuga.jp/ir/pdf/20091006.pdf
事業譲渡契約締結のお知らせ  http://www.kasuga.jp/ir/pdf/20091006_2.pdf

10/6に財産評価の概要に関するお知らせと、事業譲渡契約締結のお知らせのIRが出ました。内容見ていただければ分かりますが、何でもありですね。えげつないです。

今年1年ほどを振り返った、株主の損失額をまとめてみました。  
         
資産再評価による損失分 21億6338万2926円(やりすぎの資産評価 @58.08円)
退職給付引当金 11億6786万3886円(本来なら不要だった引当金 @31,35円)
事業撤退損失引当金 1億2026万7025円(本来なら不要だった引当金 @3.23円)
製品補償損失引当金 1億3509万円(本来なら不要だった引当金 @3.63円)
アインテスラへの貸付金  3億8000万円(返してもらっていないお金 @10.2円)
any1社への支払い金 2億3475万円(商品受け取ってないのに支払ったとされるお金 @6.3円)
元社員横領分  8400万円(さすが春日電機 @2.26円)

合計 42億8535万3837円(1株あたり115.04円の損失)

※@:1株あたりの株価に換算したときの値(総発行株数37,249,688株で割って計算)

その他、会社更生法にかかるお金や、弁護士費用等考えると、株主資本はもっと損害を受けています。

2007年(2年前)に20億も市場で資金調達し、1年前には自己資本率50%もある会社が、こうなるとは、詐欺師の集団のようです。根こそぎとり尽くし、後は株主だけに損失を押し付けて、バイバイするようです。今回のIRで、やはり最後まで株主に損失を押し付けるその態度が改まることはありませんでした。タダ同然で、しかもお土産までつけて譲渡するんですから、(見掛け上負債超過)本当にやりたい放題です。

これで心おきなく戦うことができます。
私たちは絶対に許しません。


春日電機個人株主の会
ホームページ Yahoo!検索「春日電機」「春日電機個人株主の会」
http://kasugastockholders.web.fc2.com/



4390万円横領容疑、元営業所長逮捕
名古屋地検特捜部は1日、電機部品製造販売「春日電機」(東京都三鷹市)元名古屋営業所長中西岳人容疑者(38)(神戸市)を、業務上横領容疑で逮捕した。発表などによると、中西容疑者は所長だった2007年6~12月、27回にわたり、売上金から計約4390万円を自分の口座に振り込み、横領した疑い。中西容疑者は06年3月に所長となり、売上金の管理を担当していた。 中西容疑者は容疑を認めており、特捜部は横領した金を借金の返済や株取引などに充てたとみている。同社の調査で約1億円ほどの被害が判明し、昨年6月、告訴していた。中西容疑者は昨年4月、懲戒解雇された。同社は今年7月から、東京地裁で会社更生手続き中。
( 2009年10月1日12時43分 読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091001-OYT1T00534.htm )

投稿: 春日電機個人株主の会 | 2009年10月 7日 (水) 06時31分

個人株主の会さんへ

おはようございます。
いつも上場廃止後の状況につき、参考にさせていただいております。
一部、特定者氏名の箇所につき管理人の判断で削除させていただきましたので、ご了解ください。

投稿: toshi | 2009年10月 7日 (水) 09時31分

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