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2009年6月23日 (火)

英領バージン諸島トルトラP.O.box957

内部統制関連のエントリーには、ある監査法人の会計士さんや、とも先生、そして公取委関連のエントリーにはDMORIさんやchikaraさんなど、ご紹介したいコメントがいろいろあるにもかかわらず、お返事すらできずにたいへん申し訳ございませんm(__)m 管理人の力不足の点につきましては、ぜひぜひ有益なコメントをご参照いただきたく存じます。(とも先生のブログでは、かなり力のこもった内部統制報告書分析がなされておりますよ)また、トラックバックをいただいている公認会計士の武田先生のブログによりますと、本日新たに紀州製紙さんとダイオーズさんの内部統制報告書において、「重要な欠陥あり」とする内容が記されている、とのことであります。(さすが武田先生、よく調べているなぁ)また、大木さんに続いて、石垣食品さんも「意見不表明」とされたことを開示しています。さらに、BB太田昭和さんは、重要な欠陥があるとする内部統制報告書を提出したこと、およびその理由等を適時開示としてリリースされています。

決してブログを書く時間がない、というわけではございませんが、夜に仕事が終わりますと、ついつい例の「兜町コンフィデンシャル」を読みふけっております。私の手元にございます「魑魅魍魎マップ」(※1)を参照しながら、あちこちに線を引きながら読んでおりますので、なかなか先に進まないのであります。たとえば、何カ月か前に、SESC(証券取引等監視委員会)の佐々木氏の講演が会計士さん方のブログで話題になっておりました。そこで登場した「私書箱957に登記されているBVI法人は8割方怪しい」というお話、この本を読みますと、なぜ怪しいのか?という理由が概ね判明いたしますね。(もう読了された方はおわかりかと思いますが)また不公正なファイナンス手法に登場してくる怪しい法人の登記所在地は私書箱957だけでなく、「3○52」という、他のナンバーもあるようです。要は香港の会計事務所経由でいとも簡単にBVI法人が設立でき、さらに銀行口座開設にあたって、審査がたいへん甘い金融機関がある(つまり、その金融機関に顔のきく会計事務所を活用すれば、同じような私書箱になる・・・)ということなんでしょうね。しかし、ご自身で、香港の会計事務所に赴き、本人確認審査の甘い金融機関を通じて(いわくつきの私書箱の)法人を開設した高橋氏の執念は(やっぱり)すごい・・・(^^;;

※1・・・・・上記「兜町コンフィデンシャル」に魑魅魍魎マップが添付されているのではなく、これはあくまでも私が以前入手したものであります。最近はあちこちでこういったマップの存在が語られております。

この本には、例の海外失踪してしまった(六本木ヒルズに事務所を構える)弁護士も登場いたしますし、いたるところで「不振企業の経営者」と「裏で活躍する紳士たち」との仲介者として弁護士が登場するわけでありますが(・・・すごいですなぁ・・・・・)。  5年くらい経って、改訂版「魑魅魍魎マップ」を記者さんからもらったりして「山口利昭法律事務所」とか書かれていたらシャレにならないですよね(^^;; 高橋氏の新刊書に名前が登場しないようにこれからも気を引き締めて精進したいと思います。m(__)m・・・・

6月 23, 2009 本のご紹介 |

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» ■内部統制監査報告書おける監査意見不表明の事例 トラックバック ■CFOのための最新情報■
内部統制監査報告書おける監査意見不表明の事例が2件出ておりますので、以下に紹介しておきます。 ▼石垣食品株式会社(2901)の内部統制監査報告書(一部引用、東陽監査法人) 会社は、内部統制報告書に記載のとおり、全社的統制をはじめとする必要な評価範囲の内部統....... [続きを読む]

受信: 2009年6月24日 (水) 19時37分

コメント

内部統制の参考に拝見しています。
内部統制報告書において、「重要な欠陥あり」
とあった2社の記事がありました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090622/332404/

投稿: SC所沢 | 2009年6月23日 (火) 11時59分

私も高橋さんの本、読みましたが、登場人物が多くてこんがらがってしまいました。最後まで関係を完全に理解して読むのは大変です。その魑魅魍魎マップ、ぜひほしいです!

投稿: とも | 2009年6月23日 (火) 13時16分

ダイオーズの「独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書」には、「株式会社ダイオーズが平成21年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内部統制報告書が・・・」と記載されていますが、3月31日現在では有効でないという内部統制報告書じゃなかったのでは???と思うのですが、その認識は間違ってますか?

投稿: hyokkori_euph | 2009年6月23日 (火) 13時56分

hyokkori_euphさんへ

本当ですね。(笑)
内部統制監査報告書のほうが間違っていますよね?>K監査法人さん

注目の日本郵船さんですが、あっさりと「有効と判断する」とのこと。
(まぁ、予想どおりでありますが・・・)

投稿: toshi | 2009年6月23日 (火) 14時24分

ダイオーズの内部統制監査報告書の記載については、BB太田昭和や大木の内部統制監査報告書と見比べてみれば明らかであり、後日、訂正報告書(?)を出すことになるんでしょう。                たぶん、内部統制監査が無限定適正意見の企業の監査報告書と勘違いされたんでしょうが、情けない監査法人ですね。               

投稿: KY | 2009年6月23日 (火) 15時02分

 魑魅魍魎マップですか、知っているのもあるかもしれません。もっとも公開情報になったら価値は半減ですから、調べるのもいたちごっこですが、あやしい話は尽きませんね。あの弁護士も結婚前は将来有望な優秀な方でした。《転落三悪》カネ、オンナ、バクチと仲良しになった方は何人か見てきました。まあ、カネが多かったですが。でも転落してない人も多いです。その辺が弁護士のすごさなのでしょう。
 不思議でならないのはペーパーカンパニーの海外子会社や投資ファンドがずっと行われていることです。誰も悪いことだとは思っていないのでしょう。不良債務隠しにわんさとペーパーカンパニーを作った銀行もありましたが、違法かどうかは取りあえず別にしても不正の領域ですよね。それが海外にグローバル化して、富裕層にとってはごく当たり前の手法になりました。脱税、マネロンに利用され、教えた人はやり手と評価されてるんですね。数年前に訝った聞き方をしたら笑われました。MBAっていろいろ教えてくれるんだと恐れ入った次第です。フェアとかアンフェアとかいうのは負け犬の遠吠えですかね。
 ただ、こうした風潮に逆らう風は吹き始めたような気がして、日本人のバランス感覚はすごいなと思っています。やはりアンフェアには小さくなっていてもらわないと、人として恥ずかしいではないですか。この行ったり来たりが歴史なのでしょうが、時代遅れでも一周遅れれば先頭、お天道様の下を堂々と歩いていきたいものです。
 別件です。内部統制だけではないのですが、一部の専門家、担当者しか理解していないルールが多くなっているように感じます。新しいルールが社会の何%ぐらいに理解されているか、ということを制度導入者は本当に考えているのだろうか、ということです。仕組みはシンプルに、用語の定義は明確に、文化は壊さないを最低限守らないと定着は難しいのではないでしょうか。やむを得ない部分も理解しますが、企業人はよく咀嚼して消化しているものだと本当に感心します。ただ、この消化エネルギーを生産に集中した方が社会としては得なような気がするのです。

投稿: TETU | 2009年6月24日 (水) 01時04分

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