日本監査研究学会報告「会計不正に係る判決と課題」
7月4日土曜日、第32回の日本監査研究学会西日本部会(於 あずさ監査法人)におきまして、「会計不正に係る判決と課題」というテーマで特別報告をさせていただきました。私の報告内容につきましては、また「現代監査」第20号で改めて掲載されるようでして、詳細はそちらでご覧いただきたいのですが、報告要旨は以下のとおりです。
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会計士協会の増田会長曰く、「(一学会員として)たいへん勉強になりました。でも、証拠(証憑)の評価については先生が言われるよりも、会計士はもっと厳密に精査していますよ。弁護士さんとはそんなに変わらなと思うけどなぁ。ちょっとあれは異論があるなぁ。。。」
太陽○SG監査法人の某会計士の方曰く「相対的真実主義の取り上げ方がちょっと違和感があった。70%で正しいとする合理的な心証の問題というよりも、複数の会計基準選択の余地がある場合に、どれを選択しても正しい・・・という例の方がわかりやすかった」
有限責任監査法人○ーマツの某会計士の方曰く「うーーーん、そういわれてみると、たしかに私もリスク・アプローチってようわかりまへん(笑)」(←たぶんご冗談でしょ・・・)
等々、ご意見をいただきました。(どうもありがとうございます)西日本部会としては、これまで以上に多くの方にご参加いただいたそうでして、大証の○○さんや、新○本有限責任監査法人の○○先生、また私が監査役を務めるフ○ンドリーの常勤監査役の○○さん、○○新聞の○○さんなど、応援にかけつけていただいた方もいらっしゃって、たいへんうれしかったです。また、とりわけチーム医療訴訟における医師の過失責任の考え方と会計監査人の責任との比較については、みなさま非常に関心が高いことがわかりました。
しかし、一番うれしかったのは、昨年の7月青山学院における日本内部統制研究学会の基調報告の際、かなり厳しいご意見を頂戴しましたT北大学のT田教授より、(懇親会の席上)「いや~、今日の報告は良かった! キミ、ずいぶんと成長したね~。去年は幼稚なこと言っとったけど・・・」←( ̄∇ ̄ ;)
とおほめの言葉(ですよね?)を頂戴したことであります。(なんか雪辱を果たしたような気分♪)この歳になって人様から「成長したね」などと言われることは、ほとんどありませんので、ホント嬉しかったですね。(あっ、でも私は部外者ですから、これからもホンネでお話させていただきますね)
学会員以外の者に、1時間も特別報告をさせていただき、またパネリストとして討論に参加させていただいた(開かれた)日本監査研究学会に敬意を表するとともに、貴重な勉強の機会を与えていただいた関係者の皆様(特にあずさの佐伯先生と北山先生)に、この場を借りて厚くお礼申しあげます。(東日本部会も盛会となりますよう祈念しております。そういえば、監査学会の会長選挙も「直接投票」に変わったそうですね。H田先生からお聞きしました)
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コメント
私も、同じようなお褒めの言葉を、D大学のM先生から頂いたことがあります・・
投稿: おおすぎ | 2009年7月 7日 (火) 10時02分
え!? あのD大学のM先生からですか?(それはすごいです。。。私は絶対ありえないですから・・・笑)
そういえば先週、おおすぎ先生と一緒に教科書を執筆されたI教授とはじめてお話させていただきました。実は私、お顔は以前から拝見して存じ上げていたのですが、とても若い方なので院生の方とばかり思っていました。(爆)
最近、日本公認会計士協会のWEBページが刷新されましたが、一般の方むけに「会計と監査」なるマンガが登場しました。(連続モノです)今回の報告につながるような、会計に関する重要な問題をわかりやすく解説していてタイムリーだなぁと感心しました。
投稿: toshi | 2009年7月 7日 (火) 11時30分