« 第2期関西CFE(公認不正検査士)研究会いよいよ始動 | トップページ | 来年の株主総会は準備がたいへんかも・・・? »

2009年8月12日 (水)

A君のこと

(今日は企業法務関連のエントリーではございません)

先日、大学時代の友人(A君)の25回忌に出席しました。阪大ボート部で一緒に対抗エイトを漕いでいたA君の実家(大阪府茨木市)に久しぶりに伺いました。A君の親戚の人たちとも食事を共にしました。彼が日航機事故で亡くなってから月日が経ちましたが、お母さんが元気で過ごしておられるのをみて、少し安心しました。

ボートは過酷なスポーツです。年間の合宿日数は300日程度。主力選手が次々と故障で倒れ、私も最後の夏合宿で腰の骨を折り戦線離脱するなか、A君は最後まで故障することなく対抗エイトを支えていました。あんなに丈夫な体の人間が、一瞬のうちにこの世を去って行ったことを当時不思議に思いました。

最後にA君と話をしたのは、事故の2か月前、私が司法試験の勉強を始めたころでした。「メシでも食べにいこや」と誘ってくれたときでした。彼は経済学部から興銀(日本興業銀行)に就職し、大阪出張の折に、ごちそうになりました。「三和にも住友にもいかんかったんやなぁ。まぁ、何年かかるかわからんけど、(司法試験に)合格するのを信じてるわ。そんときはお祝いやな!」

3回忌までは興銀時代の友人も出席されていましたが、今回は法要にはおみえになっていなかったので、みなさんの様子はわかりません。A君もあのまま興銀で勤務していたら、いまごろどうしてたのかな。金融再編の波の中で頑張っていたのか、それともバブルの後始末を済ませてから転職して別の道を歩んでいたのか。。。ごちそうになって、そのまま借りを返すことなく、ここまで来てしまったんですが、この日が来ると、かならずA君のことを思いだします。不思議なもので、年齢を重ねるにしたがって、またいつかA君と再会するのだから、彼に恥ずかしくない報告ができるようにしよう・・・という思いが強くなりましたね。

|

« 第2期関西CFE(公認不正検査士)研究会いよいよ始動 | トップページ | 来年の株主総会は準備がたいへんかも・・・? »

コメント

 あの事故にはさまざまなドラマがあるのですね。
 「クライマーズ・ハイ」は現場の地方紙のドラマですが、その手前の報道現場で取材指示をわめいていたようです(本人はよく覚えていません)。ただただ戦場のようだった記憶があります。
 発表より報道が先行した珍しいケースでしたが、「レーダーから消えた」の一報の表現にもドラマがあったと思います。「行方不明」でもないし、「墜落した模様」でもありません。スピードと正確性の狭間で編み出したギリギリの表現だったように思っています。
 あれから24年ですか。2度と起こさないために、決して忘れてはいけない事故ですね。
 心から亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
 

投稿: TETU | 2009年8月12日 (水) 22時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: A君のこと:

« 第2期関西CFE(公認不正検査士)研究会いよいよ始動 | トップページ | 来年の株主総会は準備がたいへんかも・・・? »