「ふしぎな開示」研究会に参加してきました。
(今日のエントリーはBLOGOSに転載していただかなくても結構です 笑)本日は終日東京でして、お昼は日弁連のコンプライアンスPTの会合に出席して、夜は東京の某所におきまして「ふしぎな開示」研究会の第1回会合に参加してまいりました。不適切な会計処理に伴う会計不祥事発覚の事例などを題材として、企業の開示情報から、「おかしな兆候」とか「ふしぎな開示」などを探ってみよう・・・・・、という企画のもとで始まった研究会でして、メンバーも不思議(笑)。 東京の弁護士さんとか、会計士さんとか、トレーダーの方とか、アナリストの方とか、証券会社の方とか、著名な個人投資家の方とか、ディスクロージャー関連会社の方とか、某マスコミの記者さんとか、その他本当に「ふしぎの国」からやってきている人たちとか(笑) いや、ほんとにふしぎな研究会です。私が更新のたびにチェックさせていただいているIF○S関連に精通されている某ブロガーの方もいらっしゃいましたし、いつも拝読しているディスロージャー関連の基本書の著者の方もいらっしゃいますし、なんか感動モノでした。
私なんかは、新聞である会社の不祥事が報道されたり、適時開示情報でリリースされるのを読んだりすると、そこからワクワクドキドキ(?)したりするのでありますが、さすがに投資家の方々は「いやもうそこまでくると、とくに関心はありませんね」「不正を起こしたことに関心があるのではなく、問題企業であることにいつ気がつくか、ということのほうが大事です」といったあたりのご発言には、なるほど納得がいきました。何が「ふしぎな開示」なのか、何をもって「おかしな兆候」とみるのか・・・、こういった感覚は企業の内部の問題(たとえば内部監査室)として捉えることはよく議論されるところでありますが、企業の外部から「開示情報」をもって問題性を察知するノウハウのようなものは、実はあまりこれまで議論されてこなかったのかもしれません。(外部情報を分析するのはあくまでも企業の業績予想・・・という認識しかもっていなかったのかもしれませんね)
あっという間の2時間半でありましたが、「なんぞある?」といった感覚を養うにはたいへん貴重な研究会ですので、不定期ではありますが、また開催されるときにはぜひ参加させていただこうかと思っております。(幹事の○○さんには、感謝、感謝であります)
なお、お昼のコンプライアンスPTでありますが、こちらもいよいよ佳境に入ってまいりまして、日弁連としての提言をまとめて、企業におけるコンプライアンス経営実現に向けて、関係各所に発信する予定になっております。
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