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2010年3月10日 (水)

スティール・パートナーズの委任状勧誘ブログ

月曜、火曜と日本監査役協会にて講演をさせていただきました。先週分を合わせて合計3回、東京での講演でしたが、延べ2200名以上の監査役の方(全国の支部の分も合わせますと3600名ほど)にお越しいただき、本当にありがとうございました。アンケート結果をすこしばかり事務局の方からお聞きしましたが、海外子会社に対する調査権の問題など、若干違和感があった、とご指摘を受けたところもございましたが、概ね好意的に受け止めていただけたようで安心いたしました。とりあえず、全国を回る合計7回の講演をなんとか無事終了し、少しホッとしております。辛口のご意見でも結構ですので、またコメントやメールでお寄せいただきますと幸いです。

ところで、スティール・パートナーズ・ジャパンとサッポロHD社の間で、新聞報道のとおり委任状勧誘競争が開始されたようでありますが、磯崎さんも数日前にご紹介されていたように、私のところにも、スティール社の広報担当の方よりメールが届きまして、早速スティール社の株主向けブログ(WEBサイト?)を閲覧してみました。私はサッポロHDの株主でもありませんし、どちらかを応援する資格もございませんが、「議決権行使のしくみ」ということを広く広報されておられるので、これはなかなか一般の株主にも参考になるなぁと思いました。監査役解任議案が上程される臨時株主総会を前に、対象とされる監査役さんが自身の思いをWEB上で綴る・・・ということが先日ございましたし、私自身は監査役の対外的意見表明もありかも・・・と考える立場の人間ですので、こういった形で少数株主が意見表明することも、(委任状勧誘規則に反しないかぎり-株主側なので、あまり想定されることもないとは思いますが)スティールさん以外でも検討されていいのではないか、と考える次第であります。(またサッポロHD社としては、こういったWEB上の株主意見について、適時開示のなかで反論をされるのでしょうか?)

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