「無煙タバコ」への対応は結果無価値か行為無価値か(その2)
東京地区限定で無煙タバコが発売されたそうでありますが、3月に「無煙タバコへの対応は結果無価値か、行為無価値か?」でも予想しておりましたとおり、各社の対応は分かれているそうであります。
日本航空は機内での喫煙OK、しかし全日空は無煙タバコも禁止とのこと。その他、JR東海と東日本はOKのようですが、JR西日本が禁止する可能性があるとか。(毎日新聞ニュースより)
ちなみに、ライブドア社がネットでアンケートを集計した結果は以下のとおりであります。(私のブログも紹介されていたんですね。ありがとうございますm(__)m )「無煙タバコならどこでも吸っていいか?」という問いに対する回答(3065名)は、なんとオソロシイほどきれいに結果が分かれております。
さて、この結果を各企業はどのように受け止めるでしょうか?ちなみに、サービス業だけでなく、今後は社員の受動喫煙禁止となりますので、すべての企業で対応を検討する必要がありそうです。
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コメント
ライブドアのリンクが切れているので何とも言えませんが、アンケート調査ってその質問の前提に先生の様に賛成の見地と反対の見地を示してから、「どうでしょう」と聞くのなら理解可能ですが、
「無煙タバコ」ならばどこで吸ってもいいと思う? という質問そのものにあたかも抜け道であるかのような連想させる何かがあるように感じます。
小沢幹事長は辞任すべきか、普天間基地は県外移設が正しいか、とか同じような事例はたくさんあります。
フェアな議論を本質からしないと、うわべの感情に流されて結果がおかしくなるのは避けたいものです。
投稿: katsu | 2010年5月20日 (木) 09時29分
冷静な分析ありがとうございます>katsuさん
実は私が役員を務める外食チェーン店では、実験店を設けて「全面禁煙」を開始しております。いわゆるファミレスですが、ちょっと全面禁煙店は苦戦しております。自分が喫煙者であるにもかかわらず、私は全面禁煙派なのですが、実験結果からみて「分煙設備」推進となるかもしれません。なかなか難しい選択です。。。
投稿: toshi | 2010年5月23日 (日) 02時09分
「無煙タバコであっても隣では吸われたくない(健康的に、或いは生理的に)」というひとの為にも、全面禁煙後廃止された「喫煙席/禁煙席」を復活しないといけない、というよく訳が分からない事態になりかねないような気がします(笑)。いえ、これは結構笑い事ではありませんよ。
そもそもの問題は「受動喫煙(副流煙)」ではなく、タバコの有害性であったはずで、タバコ会社が開発すべきは無煙タバコではなく、有害性がない(極めて低い)タバコではないでしょうか。
投稿: 機野 | 2010年5月23日 (日) 23時01分
何時も楽しく読ませて頂いております。
愛煙家(単なるニコチン中毒?)の立場から言わせて頂くと、上記JAL VS ANA の結果にはある意味納得です。理由は、ラウンジをご利用の方はお気付きのはず。ANAのラウンジには喫煙室がある(ほぼ完全に分煙されています)。一方、JALのラウンジには喫煙室がない。単に大したことない設備投資を節約して、安易に全面禁煙にしているので、普段から客の反発を感じているJALと、きちんと設備を作ってきっちりと分煙して(タバコ中毒者であっても)人権を擁護?しているとの自信があるANAとの違いかと。考えすぎですかな?
投稿: T.Ki | 2010年6月 1日 (火) 14時47分
機野さん、T.Kiさん、ご意見ありがとうございます。
なるほど、いろいろな見方があるのですね。ラウンジの点はまったく存じ上げませんでした。単にCSRという視点だけでなく、そういった施設の問題なども影響しているのかもしれませんね。どこかでこのご意見は披露させてください。
機野さんのご意見は、正論だと思います。わたしの議論は「受動喫煙」問題から始まるものでして、健康被害ありき、ということであれば反論の余地もありませんし、結果無価値、行為無価値という面白そうな議論へも発展しませんね。(^^;
投稿: toshi | 2010年6月 2日 (水) 00時30分