これも「監査役の乱」?(社外監査役解任される・・・の続編)
昨日のエントリーの続きのようでありますが、先日ご紹介したシルバー精工社(東証一部)の社外監査役さんの解任議案の件、ここへ来て、ドンデン返しの展開となっております。あれだけ「うちの社外監査役は監査役として適格性がない」と提案理由を説明しておられたにもかかわらず、今度は社外監査役さんに謝ったうえで解任議案を取り下げるとのこと。Kazuさんが、先にコメント欄で指摘しておられるとおり、「いったい、何があったのでしょうか」。これはナゾです。弁護士資格をお持ちの社外監査役さんとしては相当の覚悟で会社と対峙されたのではないかと思うのでありますが、経営陣としては、これに敗北したのか?それとも他の要因があったのか?
会社側は、取締役選任議案や商号変更に関する定款変更議案とともに、同社の社外監査役が「監査役としての適格性がない」として解任議案を上程しておりましたが、「しかしながら、その後、様々な反響があったこともあり」再度慎重に検討を重ねた結果、当社の利益につながらないことから、議案を撤回することに決めたそうであります。しかし「様々な反響」って一体何が発端だったんでしょうか???(まさか、このブログも含まれているわけじゃないでしょうね・・・・(^^;; )
「W監査役解任の件につきましては、取締役会と監査役会で慎重に検討を重ねた結果、その適格性には問題がないと判断し、W監査役に謝罪のうえ、解任議案を撤回することに」されたそうであります。「W監査役に謝罪のうえ」って、あんまり開示情報では出てこないフレーズですよね(^^; よほどW監査役が「謝罪したことを書いてもらわないと気がすまないわよ!」っと、おっしゃったんでしょうか。(一度お聞きしてみたいものです)あと、就任予定者を含め、社外監査役2名が弁護士というのも、けっこう珍しいのではないでしょうか。
いずれにしても、これまでの同社のリリースは非常に混乱しており、おそらく東証さんからは、かなり厳しく説明を求められておられるものと推察されます。説明するのもたいへんでしょうね。(昨日に引き続き、多忙及び体調不良のため備忘録程度にて失礼いたします。。。)
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コメント
問題企業はいつも面白IRを出すんですが、受け狙いでやってるんですかね?シルバー精工は限りなくハコ企業に近く、過去の不適切な増資+資産の社外流出で脱け殻化しています。
そういった企業の監査役に就任する人は、大概事情を知って就任するのでしょうけれど、今回はそうじゃなかったんですかね?そのあたりも謎です。
間違って「まともな人」を監査役に入れてしまったのでしょうか?
トライアイズの監査役にしろ、シルバー精工の監査役にしろ、間違ってまともな人を社内に入れてしまったことが混乱を生じさせているのかもしれません。
投稿: ターナー | 2010年6月12日 (土) 12時51分
ターナーさん、こんばんは。
管理人として、どのようにリアクションしていいのか、わからないまま返事が遅くなりました。(笑)実はいまもリアクションがむずかしいなぁと感じております。
こういった話題をご紹介するとき、私はそのあたりについては無色透明な気持ちでおります。高橋篤史さんの著書などを一切読んでいないつもりでエントリーしております(笑)
会社固有の事情があるにせよ、きっと(私の中で)ガバナンス改革の検証事例としたい、という欲望があるんでしょうね。。。「監査役はかくあるべきだ」みたいなものだと。
投稿: toshi | 2010年6月17日 (木) 02時25分