« 会計士と弁護士の「わかりあえないミゾがある」ことを理解する | トップページ | 第三者委員会と裁判所の「事実認定」の食い違い(加ト吉事件判決) »

2010年6月29日 (火)

セミナー「企業不正リスク-予防と発見に向けた処方箋」のお知らせ

常連の皆さまは総会関連事務でお忙しいかもしれませんし、今夜はおそらくどなたにも当ブログをご覧いただけないものと拝察いたしますので(笑)、営業時間中ではありますが、セミナーのご紹介をさせていただきます。

来る7月23日(金)午後1時半より、ACFE JAPANと第一法規さんの共催によりますセミナーを開催させていただきます。ちなみに大阪開催であります。

企業不正リスク-予防と発見に向けた処方箋-(第一法規さんのWEBより)

CFE(公認不正検査士)の受験者は関西でも増えておりますが(私も事業報告書の社外役員欄に「財務会計的知見」のひとつとして、公認不正検査士であることを堂々と記載しております。)、さらに広くCFEを知っていただくため、今回はおなじみ甘粕潔氏と、私の共同講演とさせていただきました。また10月13日開催のACFEカンファレンスの告知もさせていただきたいと思っております。

架空循環取引にまつわる諸問題といいますと、テーマは大きく二つに分かれると思います。ひとつは会計不正を巡る問題であり、もうひとつは商社取引(介入取引)に関する法的性質問題ですね。後者はすでに多くの優れた論文もあり、企業実務家の方による出版物等もございますので、今回は私が架空循環取引の見逃し責任に関する裁判の代理人を1年以上務めた経験から、前者の会計不正を巡る問題を中心に講演をさせていただく予定であります。

ただ、あまり架空循環取引の細かい部分をお話しても、ちょっとマニアックすぎるきらいがございますので、企業不正はなぜ三様監査(監査人監査、監査役監査、内部監査)をもってしても発見できないのか、その原因を関連事件から検証してみたいと思います。90分程度ですので、お話したい論点は二つ程度に絞ってみたいと存じます。

CFEの活動状況やCFEの本場アメリカの不正検査事情等、最新事情は甘粕さんのご講演をお聴きいただくとしまして、ブログでは書けないような「監査見逃し責任訴訟への裁判官の対応」なども盛り込んでお話させていただきますので、もしお時間の調整がつきましたら、大阪ミナミの会場までお越しくださいませ。

(追記)

まったく別件でありますが、来週某企業法務研究会で「第三者委員会」に関連する講演をさせていただきます。その際に、「第三者委員が途中で辞任することは会社へのダメージが大きすぎてできない。したがって、就任時の企業トップとの協議がきわめて重要」という趣旨のことを申し上げるつもりですが、今日のTDNETをみておりますと

ガバナンス評価委員からの辞任届受領の件について

できれば関係者の方より、お話をお聴きしてみたいものであります。

|

« 会計士と弁護士の「わかりあえないミゾがある」ことを理解する | トップページ | 第三者委員会と裁判所の「事実認定」の食い違い(加ト吉事件判決) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: セミナー「企業不正リスク-予防と発見に向けた処方箋」のお知らせ:

« 会計士と弁護士の「わかりあえないミゾがある」ことを理解する | トップページ | 第三者委員会と裁判所の「事実認定」の食い違い(加ト吉事件判決) »