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2010年7月22日 (木)

朝日新聞有料版「法と経済のジャーナル」に期待します。

昨日プレオープンした朝日新聞社の有料ネットサイト「法と経済のジャーナル」 (今月末までは無料で閲覧可)、早速閲覧しておりますが、記事の見出しをご覧の通り、ほとんど当ブログの関心事と内容がかぶっております。(採り上げてるテーマ、一緒やん!笑)ということは、当ブログをご覧の皆さまにはたいへん興味深い記事が多いのではないでしょうか。たとえば、先日「個人株主が企業法務の流れを変えるかも」でご紹介した朝日新聞の記事ですが、この「法と経済のジャーナル」では相当に記事内容が深堀りされておりまして、法律専門家の関心にも耐えうる内容になっております。さきごろ日弁連から公表されました「第三者委員会ガイドライン」(日弁連のHPにてご覧いただけます)にも関連性の深い内容の記事などもあり、おそらく企業法務に関心のある方々にもウケるのではないかと。個人的には「内部告発ネタ」、今後の展開が非常に楽しみであります。(ホントにこのまま息切れせずに続くのだろうか・・・・・・と若干の不安を覚えますが・・・・)NHKドラマ「鉄の骨」、私も毎回視ておりますが、すっかり更新をサボっておりましたら、こちらの批評も出てますね。。。

当ブログを開設した2005年ころは、「法と経済の狭間の問題」など、かなりマニアックな話題であって、あまり世間から注目されることはありませんでした。しかし「日経法務インサイド」で毎週かならず企業法務に関わる話題が提供されるようになり、フジサンケイビジネスアイでは新たに「コンプライアンス」なるカテゴリーで毎日記事がアップされるようになり、そして朝日では「法と経済のジャーナル」なる有料版が誕生する、ということで、同様の話題に関心を持つ法律家としましては、時代の流れを感じざるをえません。私もときどき経済部の記者の方から取材を受けますが、紙面の都合というものはいかんともしがたいものであります。「これだけ取材を受けたのに、記事はこれだけ・・・?一番伝えたかったことがわずか1行って?」とか「え?全国版っていってたけど、関西版だけなの?」といったことはしょっちゅうであります。(笑)ということは、他の方々も同様の思いをされているのではないかと拝察されるのでありまして、そういった新聞社の営業上の制限によって取り残された取材の跡(かといって週刊誌ネタにはならない)が、紙面に制限されることなく、また販売地域に左右されることなく報道されることへの期待は非常に大きいものがございます。

即時性にこだわらず、ある特定の経済事件をじっくりと描き切るような記事を書いていただきたいですし、経済団体や個人株主など、ある特定の視点からだけではなく、「経済と法にまたがる話題」を多面的に採り上げていただきたいと期待しております。(「新聞記者は何も勉強してないからこれや!」という批判に負けないでくださいね(^^;; もちろん登録させていただきます)

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コメント

山口先生、はじめまして。
「法と経済のジャーナル AJ」で編集を担当している奥山と申します。
今回取り上げていただきまして、ありがとうございます。
先生のブログではふだんからいろいろと勉強させていただいておりました。
また、今回のエントリーでのご示唆についても、たいへんありがたく、今後の参考にさせていただきます。
「経済団体や個人株主など、ある特定の視点からだけではなく」という点、
実はあまり意識はしておりませんでしたが、たしかに、おっしゃるとおりだと思います。
私どもの立ち位置を強みとするべく肝に銘じて、
さまざまな立場の見方を紹介し、事実を提示していきたい、と思います。
まだ始まったばかりの試みですが、ご期待に少しでもお応えできるようにがんばりますので、
どうかよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。

投稿: 奥山俊宏 | 2010年7月23日 (金) 02時47分

奥山さん、コメントありがとうございます。

今度、「内部告発・内部通報-その光と影-」という新刊を出しますが、奥山さんが2年前にお書きになった本もたいへん参考にさせていただきました。公益通報者保護法の改正を1年後に控え、この5年ほどの内部告発や内部通報に関わる問題点などが(やっと)とりあげられるようになりましたが、やはり現場で何が起こっているのか、「生の事実」を知ることが一番の教訓だと思います。

ぜひ、AJを成功させてください。
ご発展を祈念しております。

投稿: toshi | 2010年7月23日 (金) 11時38分

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