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2013年3月17日 (日)

ニッセンホールディングス社の社外取締役に就任いたしました。

ご報告が若干遅れましたが、3月15日(金)、株式会社ニッセンホールディングス第43回定時株主総会におきまして、社外取締役に当職を選任いただき、同日就任いたしました(当社のお知らせはこちらでございます)。

当社の取締役9名中、社外取締役は4名(独立役員たる社外取締役は3名)でして、ご承知の方もいらっしゃるかもしれませんが、日本コーポレートガバナンス研究所のガバナンスランキングでは全国で1位(2012年度)の上場会社です。ちなみに株主総会の議決権行使結果の開示につきましても、(出口調査票に基づくものですが)当日会場出席者による議決権行使結果を含め、即日公表されております(こちらを参照)。

今回の株主総会における個人株主さんからのご質問も活発でしたが、中には当社ならではの象徴的なご質問もがありました。「当社では取締役の任期は1年ということで、現任含めすべての取締役の選任議案が一括上程されるが、それでは各取締役の活動状況がわからないままに投票することになる。ひとりづつ活動状況を説明されたい」とのこと。社長(総会議長)は一呼吸置いて、重任の取締役各人の前年度の活動状況を落ち着いて説明をしていました。

ガバナンスランキングが示す通り、当社は社外取締役としての職務の重責には定評があり、(任意機関としての)コーポレートガバナンス委員会、指名・報酬委員会ほか、いくつかの委員会の委員としての活動にも積極的に参加することになります。マネジメントの一翼を担うということは、とても厳しいものであり、これからの責任を痛感するところです。

ただ、いくらガバナンスに熱心な企業だとしても、企業価値向上を果たさなければ意味がありません。純粋持株会社と有力事業会社との関係等にも配慮しながら、独立役員に何ができるのか、これから勉強も必要になりますが、なんとか走りながら職務に邁進しようと思っています。

なお(あたりまえのことですが)、社外取締役としての本業に関連する話題につきましては、当ブログには一切掲載できませんのであらかじめご了承くださいませ<m(__)m>

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コメント

ご就任おめでとうございます。
確か紆余曲折した沿革のある会社だと認識しておりましたが、先日株主構成等を再確認したところ、数年前とはかなり変わった印象があります。

実は09年ごろは少し株を持っていたのですが、当時は投資ファンドが筆頭株主で経営改革を行っていた最中だったように記憶しております(違ってますかね?)。
その当時、大赤字で経営陣の入れ替え等もあったと記憶していますが、たまたま展示会等で当社の社員さんに話を聞く機会があって、これからは絶対良くなる会社ですと言っておられたのが印象に残っています(インサイダーとかではなく、従業員が会社が変わると信じていた点が株を買う動機になったのですが)。

その後自分の投資方針を少し変更したことなどもあり、売却してしまいました。

長期的に株を持つ、というのは、言うは簡単ですけど、経営者が先に利益成長という結果を見せるのか、投資家が我慢するのか、なかなか奥深い議論のような気がします。

投稿: katsu | 2013年3月20日 (水) 15時09分

katsuさん、さすが図星です。なので社外取締役のメンバーも変わりましたよね(これ以上はコメントできませんが)。中長期の成長戦略と現実との間における具体的な計画こそ、株主の皆様に評価していただきたい、と思います。

投稿: toshi | 2013年3月22日 (金) 01時50分

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