証券取引等監視委員会vs日本風力開発-バトル勃発(その3)
審判期日が延期のまま、マニアの方でさえ記憶の彼方に消えていきそうな月日が経過しておりますが、いよいよ明日(3月26日)、金融庁大審判廷において日本風力開発社の課徴金審判の第一回期日が開催されます。SESCの勧告からちょうど1年ですね、これは楽しみな審判です。金融庁への徹底抗戦を宣言し、国賠訴訟を提起した日本風力開発さんの答弁に注目が集まります。ちなみに記憶を喚起したい向きには、ちょうど一年前の当ブログのエントリー(その1 その2)、また証券市場の必殺仕事人(?)伊藤歩さんの検証記事(その1 その2)等をご覧ください。
ちなみに私は自身の本業でのバトルのほうで精いっぱいの状況でして(笑)、風力さんの審判事件にまでなかなか注視できないのですが、大審判廷での開催、整理券配布の予告がなされているので、やはり注目されている方は多いのでしょうね。どなたか審判を傍聴された方からのホットなご報告がなされることを期待しております<m(__)m>。金融庁側の主張立証、風力さん側の答弁内容いずれも注目です。あのビックカメラの役員さんの課徴金審判決定を超えるほどのバトルとなり、多くの事件の先例となるような決定が出されることになればいいですね。
そういえば3月24日付け朝日「法と経済のジャーナル」に、金融庁に出向されていた弁護士の方の「任期付公務員のお仕事」に関する手記が掲載されています。昨年6月、私も金融庁で100名ほどの任期付公務員の弁護士、会計士の皆様を前に講演をさせていただきましたが、ホント、私もあと10年(15年?)若かったらチャレンジしていたと思います(正直、うらやましい・・・)。なんといっても利害関係者の調整を図りつつ、権力を抑制的に行使するクセを体で覚える体験は、在野ではできないことです。本件バトルにつきましても、プロパー職員と任期付公務員の合同チームが、どういった根拠と証拠で審判に臨むのか、とても興味を覚えるところです。
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