岸監査役とのお別れ
本日は予定を変更しまして、関係者かぎりのさみしいお話で失礼いたします。
私が取締役を務めているニッセンHDの社外監査役、岸秀隆氏が逝去されました。岸さんは長く監査法人トーマツの代表社員を務められ、退所後に当社の監査役(社外)に就任されました。岸さんとは役員仲間であること以上に、ある研究会で長年ご一緒させていただき、拙著「法の世界からみた『会計監査』」の執筆時にも、有益なご意見を頂戴しておりました。また、グループ会社経営の「全体最適、部分最適」の考え方等も教えていただきました。私は参加しておりませんが、経営者の方々を集めて自主勉強会も定期的に開催されていました。
ここのところ、お身体の調子が良くなかったのですが、当社の役員会にも精力的に出席され、(電話会議ではありましたが)先週までご出席いただいておりました。会社自身が厳しい状況に置かれている中で、財務会計的知見から貴重なご意見をいただいておりました。まだまだお若かっただけに、このような訃報に接することは非常に残念でなりません。
岸さんからは、「会計士の職業倫理」を含め、まだまだ教えていただきたいことが山ほどありましたが、たいへんわずかではありますが、私がこれまでに学ばせていただいた知見を実務に活かすことで、岸さんへの感謝の気持を示したいと思います。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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