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2016年12月13日 (火)

経済誌「企業不祥事特集」の記事投稿の件

この時期は懇親会が続き、なかなか更新する時間もないので執務中ではありますが、経済誌の特集記事への投稿をお知らせいたします。

現在発売中の週刊エコノミスト(12月20日号)「粉飾-ダマし方、見抜き方」におきまして、「監査役の覚醒-増えるモノ言う監査役」なる論稿(2ページ3000字)を掲載いただきました。私の論稿の隣に掲載されている(公益通報者保護制度検討委員会でご一緒している)光前幸一弁護士の「内部通報者保護-制度充実で試される財界の本気度」も併せてお読みいただければ幸いです。しかし私以外はホントに豪華な執筆陣で驚きました。

もうひとつ、これも現在発売中の日経ビジネス12月12日号「謝罪の流儀-夜明ければ社会の敵に」におきまして、「思考停止がもたらすマニュアルの罠」でコメントを掲載いただきました。この特集で掲載されている企業不祥事は、私はこの1年間にブログで掲載したものばかりで、現場での新たな取材内容から、新たな事実を発見できて興味深いところです。

また、来週も雑誌掲載論稿のお知らせがひとつございますが、発売されてからご紹介させていただきます。どうかよろしくお願いいたします。

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コメント

エコノミストも日経ビジネスもともに読ませていただきました。経済事件に対する最近のマスコミの追及姿勢には、正義よりも強弱がより強い判断基準になっている感じがしています。山口先生のしつこい追及はとっても魅力に感じていますので、これからますます期待しています。

投稿: ふどう | 2016年12月14日 (水) 11時53分

エコノミスト誌、早速拝読させて頂きました。その中で、書籍「監査役の覚悟」をご紹介頂きまして有難うございます。実は私も筆者の末席を連ねて
おりまして、この本の評価が気になっておりましたので先生のご発言に大変勇気付けられました。

投稿: 彷徨える監査役 | 2016年12月14日 (水) 15時27分

エコノミストの山口先生、光前先生の論稿を拝読しました。
光前先生には、9日の消費者庁検討会の帰りに「監査役というのは役員なんですか?」というド素人の質問をしてしまいましたが、「役員ですよ」と穏やかに答えていただきました。
・・・ということは、【閑散役】もまた役員ということですね。
日立製作所V字回復を担った川村隆様は「子会社転出により、外から日立を見るメタ認知を持ったこと」が有効だったのでは?と考察されることもありますが、社外からの視点は「不正を許さない」胆力を磨くのにも役立つのでしょうね。
浜田康様の「しがらみ断つトップ選出へ」の論稿も面白そうです。

一週間後、弁護士会館での山口様、光前様のディスカッションを楽しみにしています。

投稿: 試行錯誤者 | 2016年12月14日 (水) 21時30分

エコノミストは小生も読みました、勿論、山口先生の記事もです。監査役の覚醒が監査制度の実効性を推進するという主張は異論の無いところです。会社法の位置づけからは監査役こそ最強の番人で無ければならない筈ですから。・・・(因みに、米国では監査役の役職は今まで存在しません。誰も成り手が無いのがその理由と聞きました。)我が国では、依然として、監査役は「美味しい役職」?と囁かれ続けていますが、不法、不正の矢面に真っ先に監査役が立たねばならないとするショック療法が制度化されれば、覚醒しないままの、眠れる獅子が起き上がるかもしれません。次に、同一監査法人で日立、東芝の監査がなされ、これほど両社の監査体制が異なったのは何故か?ですが、・・両社の経営体質の違いは別にして、監査法人内部としては、金融庁指摘事項の「経営体制の不備」が該当するのでしょう。歴史的に同一チームが、ビッグクライエントを放さない、とかが影響したのか。・・他にも??なお、監査法人内部では同一業種企業の情報交換は監査責任者同士で為されません。守秘義務に気を使うからであり、これは当然です。

投稿: 一老 | 2016年12月16日 (金) 16時45分

皆様、激励や深堀りのご解説等、どうもありがとうございます。本文を読まれた方が、こちらのコメント欄もご参照いただければと思います。私の考えが、まだまだ一面的なものだなぁと感じます。試行錯誤者さんの「メタ認知」の件は私も以前から興味を持っているところでして、そこはまた別途エントリーで検討しようかなと考えています。
今後とも、いろいろとご教示のほどよろしくお願いいたします。

投稿: toshi | 2016年12月16日 (金) 16時57分

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受信: 2016年12月21日 (水) 01時11分

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