« 関経連共催コーポレートガバナンス・シンポでコーディネーターを務めました | トップページ | 変わる企業不祥事対応-第三者委員会設置企業が減少傾向 »

2017年1月19日 (木)

企業不祥事対応のトレンドから考える監査役等の行動規範

昨日(1月18日)は、東芝グループ会社の会合(二水会)にお招きいただき、浜松町の本社ビルにて監査役等の皆さまに向けた講演をさせていただきました。「外からどんな会社に見えているか、再生に向けてこれから何をすべきなのか、忌憚のない意見を遠慮せずに述べてほしい」と言われておりましたので、ホントに失礼ながら、私なりの東芝さんの問題点や課題についてお話しいたしました(たぶん気分を害された方もいらっしゃったと思います)。

事前打ち合わせの際にも感じましたが、、予想どおりビジネスパーソンとして優秀な方が多い組織ですね。でも組織が大きすぎて全体が見えにくいことも間違いないですね。経営トップだって全体を把握することは困難だと感じました。そんな組織の中で、社員はどんなモノサシで人事評価されるのだろうか・・・と思いを巡らせますと、いろいろと発見するところもありました。私自身も、グループ会社の監査役さんや本体の取締役監査委員の方々と意見交換をさせていただいて、たいへん勉強になりました(どうもありがとうございました)。意見交換の内容はとうていブログでは書けませんが、厳しい状況の中、ぜひとも難局を乗り切っていただきたいと思います。

さて、今年も恒例となりました日本監査役協会「全国行脚」が始まります。今年は例年よりも1回増えまして合計8回講演となります(大阪が増えて2回→3回)。「企業不祥事対応のトレンドから考える監査役等の行動規範-自浄能力を発揮した企業と評価されるための具体的な視点」と題するセミナーでして、ほぼ資料も出来上がりました。新聞等であまり騒がれていませんが、監査役や監査等委員の皆さまが検討しておくべき最新の事例を中心に、平時から考えておくべきこと、有事に考えねばならないことを解説していきたいと思います。とりわけグループ会社の監査役、独立系企業の監査役等、「会社の人事政策の関係で監査役になっちゃった、4年も監査役をやる予定はないけど・・・」といった非上場会社の監査役の皆さまにも参考になるように工夫をいたしました。

本日の日経産業新聞でも花王さんの事例が紹介されておりましたが、取締役会の実効性評価の中に監査役会の実効性評価を開示している例も出始めました。実際にバイサイドアナリストの方々はESG投資の一環として「監査役の力」を評価しているところも出ているのでありまして、「ガバナンスには攻めも守りもない」といったあたりも事例で紹介したいと思います。「モノ言う監査役」でなければ監査役の力を発揮できない時代ではないのです。有事にならないと企業が自浄能力を発揮できない時代では(もはや)ありません。さらに、後半では「社長に一目置かれるための監査役」になるために、どうしても知っておきたい平成20年代の最高裁判決(決定)を「監査役の着眼点」という切り口から4つご紹介いたします。ちなみに大原町農協事件最高裁判決、セイクレスト事件判決(最高裁不受理)はここに含まれておりません。

監査役さん方が敗訴した最新のエフオーアイ事件損害賠償事件の地裁判決も、監査役さんの行動規範を考える題材としてご紹介する予定です(ただし現在控訴審係属中で確定はしておりません)。すでにお申込み受付が開始された大阪でも、まだ若干余裕がありますので、ご興味がございましたら日本監査役協会のHPからお申込みいただければ幸いです。

1月 19, 2017 未完成にひとしいエントリー記事 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104680/64783924

この記事へのトラックバック一覧です: 企業不祥事対応のトレンドから考える監査役等の行動規範:

コメント

>でも組織が大きすぎて全体が見えにくいことも間違いないですね。
>経営トップだって全体を把握することは困難だと感じました。

 こんにちは、今後もご活躍されることをお祈りしております。
 上述のコメントですが、たしかにそうだと思います。
 少し本題から離れますが、 
  東芝は基本的には内部昇格の会社であり、たしかに巨大企業とはいえ、  グループ各社に人的繋がり(同期や、以前の上司、以前の部下)が
  あると思いますが、
  他社からの者だとそれがなかなか期待できず厳しいと思います。
  米国など、また、日本の一部企業など、外部から経営者を迎えることが
  よくあるようですが、いよいよ大変だろうと思います。
 というのが、日頃の感想です。
 私がかつて勤務した、欧米系企業では親会社のCEO直属の「オーディッ トチーム」が世界中の子会社や各部門を廻って、インタビューをし、優秀 者が、各子会社CEO等の役員クラス、各部門の部門長クラスに任命され ていました。よくわからない集団を与えられて、短期間にそれなりに把握 し、指揮をとる能力が試されていたのだと今にして思うところです。
 私なりの、浅い認識です。
 子会社の監査役さんや、内部監査員の方々には、頑張ってほしいところで す。

投稿: 浜の子 | 2017年1月21日 (土) 10時27分

コメントを書く