コンプライアンス研修がIPO企業役員の必須科目になった・・・
先日、ある会合で、日本取引所グループの某役員の方から聞いたお話。
(私)「上場日に会社関係者がそろって記念写真
撮るじゃないですか。これまでの苦労が実って、みんな笑顔で、鐘を鳴らして、ホント”晴れがましい日
”って感じですよね。
」
(某役員)「でもね、山口さん、記念写真をよお~く見ると、おもしろいことに気づくんですよ。
創業ベンチャーから頑張ってきた仲間と、上場準備段階で就任した経理担当役員や監査役の皆さんとの間にビミョーな”すきま”
が空いているんですよね
。このすきまが結構コワかったりして
」
(私)「・・・・・・・・
」
今朝(4月27日)の新聞報道にもありましたように、日本取引所自主規制法人さんが、新たに「新規上場申請会社に対する上場審査におけるeラーニング」を開発し、経営者や社外役員に限らず、業務執行取締役等を含めた全役員の皆様が受講対象となりました。日本取引所さんは午後2時にホームページで公表しておられます。
このeラーニングの活用は、上場前後の経営者主導による不適切な取引等が発生したことを受け、2015年3月31日に公表した「最近の新規公開を巡る問題と対応について」に係る取組みを、更に前進させるために実施するものです。
だそうです。取締役と監査役、全員に受講義務がある、つまりE-ラーニングはIPOを目指す企業の必須科目になったということのようですね。私は中身はよく存じ上げませんが、すべて事例方式の設問で、取締役や監査役は何をすべきかが問われたり?、すべての役員が全問正解に達することが合格条件だったり?(いや、よく存じ上げませんが)。受講された方、ぜひ感想を教えていただければと。
「エフオーアイを忘れるな!"Remember FOI !"」が自主規制法人さんのスローガンかどうかは不明ですが、まずは実行することがなにより大切ですよね。いままでの「やらされコンプラ」「なんちゃってコンプラ」のイメージをまだ引きずっておられる経営者の方が多いと思いますが、ぜひこのe-ラーニングによってイメージを変えていただければと思います(私は取引所の者ではございませんが)。
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