不正調査と人工知能(AI)-ACFEカンファレンスのお知らせ
さて、今年もやってまいりましたACFE(日本公認不正検査士協会)の年次カンファレンスのご紹介です。最近は東証さんが開示検査のためにAI技術を研究していたり、また大手の監査法人さんもフォレンジックにAI技術を利活用しておられるそうで、不正調査の世界でもAI(人工知能)を語る時代に突入しています。ちなみに私はとても語る資格はございませんが・・・(^^;ということで、今年で第8回を迎えるACFE年次カンファレンスのテーマは「不正調査と人工知能(AI)」です。10月6日、御茶ノ水のソラシティですね。
メインゲストはあの「サンジャポ」コメンテイターとしても有名なメディアアーチスト、筑波大学助教の落合陽一さんです(なんかメチャメチャ頭の良い方だそうですね)。「超AI時代の生存戦略」について語っていただきます。ご講演の後は青学の八田進二教授との対談ということで、こちらも楽しみにしております。そして不正調査実務との関係では、海外におけるディスカバリー手続等において、すでにAI技術を法務で活用しておられる井上朗弁護士(ベーカー&マッケンジー)から現状報告をしていただきます(少しは目に見える形でAIが理解できそうな予感がします)。
私のような凡人の頭では、試査から精査の時代、つまりサンプリングによる統計的手法ではなく網羅的な調査手法が可能になり、不正調査のスタイルも変わるのではないか、しかしながら何を調べるのか、どこにスコープを当てれば不正と判断できるのか、といった調査の入り口のところの作業はAIでは代替できないのではないか・・・といった予測しか思いつきません。結局、いままでの500年くらいの歴史をみても、人間は革命的な進歩をそのまま受け入れて、その環境をあたりまえのものとして生活を続けてきたのだから、どんなにAI技術が進んだとしても人間を超えることはないよなぁ・・・といった甘い予測を立てております。
ということで、後半のシンポでは、「時代から取り残されそうなイマドキの凡人」代表として、私もAIに詳しい方々に交じってパネリストとして登壇いたします(理事という立場上とはいえ、この勇気だけは評価してくださいね!笑)。まぁ、ひとりぐらい恥をかくパネリストがいてもいいかなぁと。不正調査に関わっておられない方々も含めまして、法務や会計の世界にAIがどのように活用されるのか、その道筋にご興味がありましたら、ぜひとも10月6日、ソラシティ会議場までお越しくださいませ。まだお申込み可能であることは事務局に確認しております。多数の皆様のご来場をお待ちしております。
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