財務省コンプライアンス推進会議で講話をさせていただきました。
テレビニュースや毎日新聞、時事通信等で報じられておりますように、本日(7月31日)、財務省のコンプライアンス推進会議(第1回)に「有識者」として招かれまして、麻生大臣の挨拶の後、1時間ほど、このたびの森友問題に関連する不祥事への感想、および財務省立て直しに向けた提言を含めて講話をさせていただきました。事務次官の岡本さん、官房長の矢野さんはじめ、活発なご質問もございましたので、きちんと私なりの意見を申し上げました。
大島衆議院議長も、政府の度重なる不祥事に対して苦言を呈しておられましたが、私も「財務省の信用は著しく低下している」とはっきりと申し上げました。また、国民目線で信用回復を図らなければならない理由も、いくつか申し述べました(具体的な講話の内容は控えさせていただきます)。本日は基本的な心得のようなお話でしたが、8月には総務課長の皆様を中心に、いくつかの問題を提起してディスカッションをしていきたいと思っております。
本気で財務省を立て直すのであれば、民間企業との違いを意識しながら機構改革、意識改革をしていく必要があるのではないか、と考えております。財務省参与に就任されたボストンコンサルティングの秋池さんが中心になって改革が進められるようですが、微力ながらお力になれればと思っております。
| 固定リンク
コメント
IPOについて
先生のブログをいつも拝見させて頂き、蟻の歩み程ですが勉強しております。
数年前にジャスダック上場の企業に勤めていたときに一度メールし、システム会社での利益付替についてご連絡しました。
その後、貸金業、商社と共にIPO準備のため内部監査室長として着任しましたが、いずれも酷いものです。
貸金業は親会社が東証1部上場の子会社ですが、親会社も子会社も統制なんて全くの無視です。形だけです。
恐らく監査法人も親会社が東証1部に鞍替えする審査時にも当事者は見抜けていたと思うのですが…。
商社では、上場コンサルが管理部長で入って、構築していますが、上場させた経験はあっても、企業運営に長らく携わったことがないため、運営のことまでは考慮されていません。というよりは、運営のことまで分からないのだと思います。
上場審査とは、本当に審査されているのでしょうか?
ルールばかり厳しくなった、結局体裁だけを整えて終り!となっていないでしょうか。
先日、商社の上場コンサルの管理部長より内部監査の「不備」の評価について、削除するように命令がありました。改善すれば良いと反論しましたが、社内的権限がないので、削除せざるを得ません。
このまま恐らく上場するのでしょうが、法令遵守とは?と自問自答しております。
先生、大企業などの不正も重要ですが、中小企業で起きていることについてもご指摘いただければと思います。
投稿: unknown1 | 2018年8月 2日 (木) 09時11分