公開シンポ「社外役員の急増で取締役会は変わったのか」のお知らせ(告知)
本日は11月末に開催されますシンポの告知でございます。来る11月29日、大阪弁護士会と日本コーポレート・ガバナンス・ネットワークとの共催によりまして、「社外役員の急増で取締役会は変わったのか?」と題する公開シンポジウムを下記要領にて開催いたします。パネリストは大規模企業や中規模企業で社外取締役、社外監査役を務めておられる企業実務家、法曹の皆様です。ガバナンス・ネットワークの理事長である牛島理事長にも登壇いただきます。開催の趣旨およびパネリストのメンバーは左のチラシをご参照ください(クリックしていただくと大きくなります)。私も司会(モデレータ)を務めさせていただきます。
日時 2019年11月29日(金)午後2時~5時
場所 大阪弁護士会館2階ホール 定員200名程度
10月2日の日経ニュースによりますと、全取締役に占める社外取締役の比率は今年初めて3割を突破したそうで、とりわけ女性役員も1000人を上回ったそうです。秋の臨時国会に提出された会社法改正法案でも、(公開大会社について)社外取締役の義務化が盛り込まれています。さらに、経産省CGS研究会が策定した「グループガバナンス実務指針」では、企業の有事における社外役員の活躍が要請されています。
たしかに社外取締役の数も増え、また社外監査役に期待される役割なども明確になってきました。しかし、本当に企業統治改革のもとで期待される役割を果たしているのでしょうか?また、企業側も、世間で期待される社外役員の役割を担ってもらうための努力をしているのでしょうか?このシンポジウムでは、社外役員としての経験豊富な方々に、企業統治改革が進む中で企業が変わったのか、そして自分たちも変わってきたのか、具体的な質疑応答を通じて検証したいと考えております。
取り上げたい論点は、2枚目(下)のチラシに上段部分に記載したとおりです。私自身、機関投資家の皆様と意見交換をする機会が増えましたので、そこで見られる機関投資家の期待と企業の期待のギャップを意識しながら各論点への検証を進めていきたいと考えています。しかし、「この制度は良い、悪い」といった制度論を議論するつもりはなく、「あるがままの制度を受け入れて、どう運用すれば企業価値の向上に役立つのか」を徹底的に考えます。時間は大切です。決して「総花的」な面白みのないシンポにはしたくないので、出席者の方々と一緒に考えながらシンポを進めるべく工夫をしております。
大阪での開催となりますが、これから社外取締役・社外監査役に就任したいと考えておられる方々、すでに就任されている方々、そしてこれから社外役員の採用を検討されている企業の皆様、ぜひ公開シンポへご参加ください。もちろん社内の役員の方、士業や研究者の皆様も大歓迎でございます(参加無料です)。お申し込みは左のチラシ(またはリンク先)記載の弁護士会HPから(もしくはQRコードから)よろしくお願いいたします。
| 固定リンク
コメント
とても関心の高い内容の公開シンポジウム/告知を、ありがとうございます。
数学/算数の世界で、分数の計算(分母と分子)を学ぶのは、いつ頃からだったか失念しましたし、文科省の教育要項等は、例の英語の問題とは別に、時代に沿って変更するのでしょうか?
植物を含む私たち生物の「母なる大地」である国土のカントリーリスク対策の安定が生活の要であり、ビジネスの要であるかと思います。
(グレーゾーンを含む)不祥事とは無縁の経営層:取締役/社外役員の下で働きたいと思う人は多いと思いつつ、南海トラフの災害対策が喫緊課題の昨今、国連は「津波の日」などという日を設定していますが、どこの国でも、「母体」の安定あってこその「子」の良質な成長かと。私たちの生活するこの国の、人類の知恵と工夫次第で進化…決して後手に回って欲しくない母体の一つ…ビジネス法務の更なる安定を、願っています・・・。
投稿: にこらうす | 2019年11月 5日 (火) 09時07分