ESGをめぐるビジネス上の諸問題への対応(セミナーのご紹介)
いつもタイムリーな話題で「今年はどんなテーマで開催されるのだろう」と気になるCSR普及協会さんが、来年1月25日にこちらのセミナーを開催するそうです(昨今、当ブログで一番取り上げるテーマです)。「やっぱり、そうだよなア」と思ったので、ご紹介いたします。
ESGをめぐるビジネス上の諸問題への対応(2020年1月25日14:00~17:00 WEBセミナー)
近年、ESGについては、環境問題だけでなく、人権問題をきっかけに企業がサプライチェーン・商品供給の見直しが迫られるなど、ビジネスと人権をめぐる問題がクローズアップされる機会が増えています。(中略)本セミナーでは、ESGをめぐるグローバルな議論にも精通し、ビジネスと人権に関する行動計画に係る作業部会の構成員である登壇者による基調講演とともに、サプライチェーンを中心にビジネスと人権をめぐる問題に取り組んでおられる企業担当者、弁護士をパネリストとして、ESGをめぐる現時点での状況の整理と共に、今後、国内外において検討・留意すべきビジネス上の諸問題、内部統制について議論いたします。
とのこと。基調講演をされる第一生命ホールディングスの銭谷さんは、私も面識がありますが、歯切れがよい語り口でメディアでもESG関連のご発言をお見かけします。日経ニュースでは「ESGの光と影」として、ようやく「影」の部分も取り上げられるようになりましたが、まさに「投資家から見たESG経営の現在地」を理解するたいへん良い機会になりそうですね。パネルディスカッションでは、銭谷氏に加え、実務家の立場からNECの方にもご参加いただき、普及協会の主要メンバーの方々とともにESGと内部統制に焦点をあてて討論が行われるそうです。
当ブログで先日ご紹介した「D&IR」誌の拙稿でも述べましたが、「ビジネスと人権」のテーマはいろんな切り口があります(企業価値向上との相関関係の検証、AIと人権-「カネ」につなげるための技術開発と人権思想との調和、経済安保-国家協働による企業規制、官民連携-共助の精神と新しい資本主義、巨大企業規制-グローバル企業への競争法の活用等)。また、日本ではソフトローとして活用されるのか、ハードロー化するのか、というあたりも(政治との絡みもありますが)最近は気になるところです。
どの切り口から取り上げるのか、明確にしなければ議論が総花的なものになってしまって、企業実務に役立たないように(私的には)考えています。おそらく、登壇者の雰囲気では(人権問題への配慮が)企業価値向上につながるのかどうか、といった視点が中心になるものと思いますが、ぜひ実り多いシンポが開催されることを期待しております。ぜひ、ご興味のある方は、有料ではございますが(2,000円)ご視聴されてはいかがでしょうか。
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