日経「企業が選ぶ弁護士ランキング2021」にて、危機管理部門3位に選出していただきました。
昨日の三菱電機ガバナンスレビュー委員会報告書(第一報)の公表・記者会見を終えて、少しだけ「中休み」の時間がとれましたので、年末年始にブログを再開したいと思っております。少し遅くなりましたが、今週月曜日(12月20日)の日経朝刊にて「企業が選ぶ弁護士ランキング2021」が掲載されておりまして、3年ぶりに3位(危機管理部門)に選出していただきました。ちなみに電子版のほうは企業+弁護士によるランキングで4位となりまして(これは組織票を持たない私の宿命でございます)、こちらも併せて投票いただいた皆様に厚く感謝申し上げます(本当にありがとうございました!)。
記事にもありますように、今年は大きな企業(上場、非上場含め)の調査委員会(正確には評価委員会も含まれている)の委員長を3社務めましたが、東京の大手法律事務所の先生方との連携でなんとかここまで大過なく仕事を進めることができました。1年の半分くらいは「委員長!」と呼ばれていたので、そのように呼ばれることに慣れていく自分に若干コワさを感じております。現在務めております三菱電機のGR委員会(委員長)のお役目も3月か4月ころまでは続きそうなので、委員・委員補佐の皆様とのチームワークで、これからも頑張ってまいります<(_ _)>。
ところで全然話は変わりますが、本日(24日)午前11時に日経電子版(有料版)で配信された「関西スーパー争奪の教訓 裁判招いた株主以外の意外な票」はとても興味深いですね(同日午後、記事の見出しが「関西スーパー争奪の教訓 議決権行使、ある株主の反省」に修正されました)。裁判が確定し、オーケーさんが株売却に動く中で、本件への世間の関心が薄れていることは間違いありません。しかし、この記事にあるような状況は私が最も懸念していたケースであり、また、オーケー側も「(賛成したい立場の株主の真意が尊重されるのであれば)否決したい立場の株主の真意と外形的な投票行為との齟齬はどうするのか」と反論していましたから、記事のようなケースで株主の真意を会社側がくみ取っていればどれほど投票結果に影響が出ていたのか、知りたいところです。
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コメント
ランキング:3位ご選出、おめでとうございます。
そして・・・
24日の読売/朝刊では「製造業 信頼揺るがす」との見出しでも、山口先生が委員長を務めていらっしゃる、三菱電機関連記事が大きく掲載されていました。
時はコロナ/オミクロン株の市中感染が各地に拡大との報道が主で、残念ながら、山口先生が(語気を強めた)→記事内の表記…「三菱電機経営陣の責任は極めて重い」という記者会見を、TVで拝見する事は出来ませんでした。
記事の中では、報告要旨として、検証の概要と、幾つかの「責任」について紙面にまとめられていました。山口先生が「極めて悪質」とまで断じるほど、三菱電機社の不正=長年横行して来た事の重大さに対する責任の取らせ方を、世間/市場は、今後どのような展開をしていくのでしょう。
他の報道として、国土交通省の「統計データ捏造」や、HIS子会社の「GOTOトラベル制度悪用」等も明るみに出ました。
GDPを構成する企業活動や、集計された統計データに信用を持てない中でも、「投資家マネー」は動いて行きますが、これらが直接/間接的に巡り巡っての複合的な人間活動が、気候変動/大規模自然災害という形でツケが回ってくるとしたら、新たな変異株ウィルス感染:重篤化より先に、我々の命は尽きる…?。
製造業の信頼回復にとどまらず、人間社会全体の責務が問われるであろう、正念場となる来年/令和:四年目かも知れません・・・。
投稿: にこらうす | 2021年12月25日 (土) 01時47分