金融庁・企業会計審議会委員を拝命いたしました(J-SOXに改訂はあるか?)
さて、少し遅くなりましたが、金融庁の企業会計審議会委員を拝命いたしましたので、お知らせいたします(正確には「内部統制部会の臨時委員」です)。2008年施行以来の内部統制報告制度(いわゆるJ-SOX)の改訂(の要否ならびに改訂内容の審議)に関わるものでして、企業実務的にも大きな影響が出るものと思われます。
このブログでも10年以上前から「これはおかしな運用ではないか?」と疑問を呈していたところ(たとえば当ブログ2013年10月17日「法令違反が放置されている内部統制報告制度の運用」をご参照ください)も漸く改訂の検討がなされるということで、委員としても積極的に意見を述べたいと思います。その他、金商法と会社法の考え方の相違がよく理解されないままに議論されている課題もいくつか散見されますので、法律家の視点から意見を述べたいと思います。
施行から14年、15年経過後の改訂作業なので、各界から様々な改正要望が出されるようですが、金商法を改正しなければ改訂できない課題については時間的な余裕もないはずです。したがって、今回は基準、実施基準を改訂することで制度趣旨と乖離した運用を少しでも解消できる範囲に留められるのではないか、と(個人的な意見として)予想しております。ただ「今後の課題」もまとめられると思いますので、今後は頻繁に見直しの機会を設けて、法改正が必要な課題についても実質審議ができるような状況になれば・・・と。
「『今年中にとりまとめ』って、そんな短時間で何が審議できるのか?」といったご意見もありそうですが、最近の審議会では(民間有識者を含めた)事前の検討会や勉強会も盛んですから、そこでおそらくいろんな議論がなされたのかもしれませんね。知らんけど・・・(#^.^#)しかし2010年前後のブログを読みかえしますと、ホント元気がありましたね。。。