本年もよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
お正月早々、朝日新聞デジタル(有料版)に株主名簿に並ぶ見知らぬ名前 会社が一気に乗っ取られる「群狼戦術」なる記事が掲載されておりました。いわゆる「ウルフパック戦術」ですね。いま、まさにこっち系の調査をしておりますので(笑)、他人事ではなく、いろいろと考えるところがございました(もちろん、ここでは個人的な意見すら申し上げられませんが・・・)。
直接記事とは関係ありませんが、ひとつだけ経営者の視点から意見を申し上げるならば、1990年初頭から今日までの日本企業のM&Aを眺めたり、(小さな企業ではありますが)アドバイザリー業務を担当してきた経験からみますと、M&Aでお金儲けをする人たちにとっては成立の時点までが重要だけども、経営者にとっては成立後に組織として統合する、あるいは思い切ってあきらめるまでの時間が重要だということ。
組織理念まで含めて統合に成功した数少ない実例を思い返すと、まずは統合する側が「何をやりたいか」という信念を強く持ち(すなわち、M&Aはたまたま目的を達成するための「選択肢のひとつ」として活用するにすぎない)、経営トップが統合作業に何年もかけて心血を注いでいた会社のみが成功させることができる、つまり「担当役員まかせにしない」ということが成否を分けるキモだと思います。最近、社外取締役として国内外の機関投資家と対話することがありますが、私は投資事業会社の社外役員ではないので「株主の皆様とはPMIを評価する視点が、私は少し違います」とお話するようにしています。
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