経営者必読!-朝日新聞WEB連載「記憶喪失になった病院」
今年3月30日に「企業の危機管理にも役立つ『情報セキュリティ調査報告書』」なるエントリーにて、大阪急性期・総合医療センターで発生したサイバー攻撃事件に関する第三者委員会報告書を取り上げました(とても秀逸な報告書であり、ご一読をお勧め)。いくつかの私の講演では、この報告書を題材にして、役員の皆様に有事・平時のITガバナンスについて検討していただいております。
さて本日(8月21日)、朝日新聞は、大阪急性期・総合医療センターの協力を得て、このサイバー攻撃の被害に直面した病院職員や関係者ら、のべ二十数人に対して新たなインタビューを行ったそうで、有料版ではありますが、朝日新聞WEBにて「記憶喪失になった病院(修羅場となった48時間)」なるタイトルで配信を開始しています。本日は第1回「大病院を『修羅場』に変えたサイバー攻撃 異変はひそかに忍び寄った」ということで、IT専門家が病院に到着するところからノンフィクションの事件が始まるというもの。
通常診療が2カ月以上停止してしまうに至った病院の緊急事態に関する初動対応等は、一般の企業における情報セキュリティ問題としても他人事ではありません。コロナ禍において、事業者の情報セキュリティ事案に関わってきましたが、うまくいった企業もそうでない企業も、なかなか有事にどう対応したか、という点は守秘義務が厳しいこともあって、私も口外することはできません。そのような性質の事案について、関係者のインタビューが記事化されるというのはたいへん貴重な機会です。もし朝日新聞の有料版をご覧いただける方でしたら、ぜひとも全10回の連載について自社のBCPに参考にされてはいかがでしょうか、とくに事業の予算配分に責任を持つCEO、CFOの皆様にはご感想をお聞かせいただきたく。
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