日大アメフト薬物問題-二人目の逮捕者(相当にヤバいと思う)
(記載内容に誤りがありましたので、エントリーの一部を訂正させていただきました 10月18日11:45更新)
また偉大なシンガーソングライターがお亡くなりになりました。世間の方々は「アリス」とか「昴-すばる-」「いい日旅立ち」など、故人の偉大な功績を偲んでおられますが、私はなんといってもチンペイ(谷村さん)とバンバン(ばんばひろふみさん)のラジオ番組です。お二人の掛け合いトークは間違いなく、今の時代では放送できない内容でした(笑)。高校、大学の受験はこの深夜トークに救われました。ご冥福をお祈りいたします。
すでに報じられているとおり、日大アメフト部の部員が麻薬取締法違反罪で起訴された事件において、警視庁は別の4年生の男子部員(21)を、密売人から大麻を譲り受けたとして逮捕した、とのこと(たとえば朝日新聞ニュースはこちらです)。
学校法人なので「企業」とは言えませんが、(何度も申し上げているとおり)私的にはこの日大アメフト薬物事件が、「うっかり違法配当事案」と並んで今年最大の企業不祥事と考えています。超大物弁護士の方々が第三者委員会の委員に就任されていますが、果たして委員会報告書は公表されるのか否か(警視庁の捜査がまだまだ継続しているので、簡単には第三者委員会も事実を開示できないかもしれません)。
こちらのエントリーでも述べましたが、そもそも最初の記者会見ではいろいろと世の中に不信感を抱かせる説明が多すぎました。そして会見の2日後、日大は事件について「部員1名による薬物単純所持という個人犯罪」とする見解を示していました。私は部員の不祥事よりも、この会見と、その後の一連の経緯であらわになった日大のガバナンス不全にこそ「今年最大の不祥事」と評価しうる点があるように思います。文科省への報告期限が延長されましたが、本当に真実が明らかになるのでしょうか。とりわけ8月8日の会見当日までに何があったのか、ぜひ真相をお聞かせ願いたい。
以前も申し上げましたが、大学内における学生の薬物使用と闇バイトは「反社会的勢力との癒着」を疑わせる事案です。現時点では大学としては、重大な不正リスクなので、最優先で対処する必要があります。
それにしても、今年は不祥事そのものよりも、不祥事発覚時における組織の有事対応自体が「二次不祥事」として騒がれるケースが多いですね。この「二次不祥事」にこそ、当該企業の社会に対する誠実性が如実に出てくるのでありまして、そこは有能なPR会社をつけてもつけなくてもお化粧には限界がある思います(以前は「その場しのぎ」で対応できた時代もありましたが、世間がガバナンスや内部統制に関心を示す時代となりましたので、時間軸でたどればだいたいわかります)。
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