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2023年10月 3日 (火)

SMILE-UP(旧ジャニーズ事務所)問題-P&Gジャパンの素早い対応(タレント個人とすでに契約済)

(10月3日14:50更新)

昨日のSMILE-UP社(10月17日商号変更予定の現ジャニーズ事務所、今後は性被害を受けられた方々の心情に配慮して極力「ジャニーズ」の名称は使わないようにいたします)における記者会見を前提とした企業対応については別途ブログで書かせていただくとして、まずはP&G社ジャパンの素早い対応について。朝日新聞ニュース「P&G、ジャニーズ事務所とのCM契約終了 タレントと直接方式に」を読みましたが、すでに過去のSMILE-UPとの契約はすべて解消し、CM出演の4人のタレントとそれぞれ個人契約を締結した、とのこと。これまでのSMILE-UPの対応では不十分と判断したうえでの対応だそうです。

※・・・すいません、諸事情ございまして個別の取材はお断りしております。

ちなみにP&Gジャパンは他の企業のように広告へのタレント使用を中止することなく、これまで粘り強くSMILE-UPの問題への対応について要望を出していたそうです。たとえば朝日新聞ニュース「P&G社長-責任ある広告主でありたい-ジャニーズ起用続ける意図」によると、BBCによる番組がアップされた直後からのようです。

これがグローバル企業の典型的な対応かと。世間では「個人契約など、エンターテインメント業界の掟がありすぎて困難」と指摘されていましたが(私も実はそう思っておりました・・・)、実際には個人契約もできてしまうのですね。たしかV6の岡田准一氏も自身の設立した会社とスポンサー契約等を締結するようですし、こういった流れが企業側、タレント側からも進んでいくものと思います。ただ「ファンクラブ運営」や「諸々の著作権」をSMILE-UP側とどう調整するのか、かなり難しそうですが、各個人、グループが前を向きながら考える、というスタンスになるのでしょう。

(10月3日14:50 追記)

現時点で、私がもっとも共感できる記事はこちらです(ITメディア 窪田氏-「SMILE-UP.」社名を変えても“再生”は難しい なぜ日本企業は素人を「社長」にさせるのか- たしか昨日の記者会見でも実話ナックルズとしてご質問されていたのではないかと)。SMILE-UP問題にかぎらず、日本の企業はこのような閉塞感があるなぁと感じます。

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