日大アメフト薬物事件-第三者委員会報告書への期待
本日報道されているところによりますと、10月30日に日大アメフト薬物疑惑事件に関する第三者委員会の報告書が文科省に提出され、これを受けて日大は報告書の概要説明を行う臨時理事会を開催し、31日には午後4時から同委員会の弁護士3名による記者会見が行われるとのこと(たとえば産経新聞ニュースはこちらです)。いよいよ事件が動き出しましたね。
残念ながら、私は朝から夜まで諸々の仕事が入っていて会見はフォローできませんが、とても報告書の内容には関心を抱いております。文科省に提出とありますが、報告書は(世間に向けて)開示版かなにか公表されるのでしょうか?会見を開くということなので、少なくともメディア向けの概要版は公表されると思いますが、ぜひとも報告書全文の公開を期待したいところです(おそらく全文が公開されないと、昨年10月あたりからの保護者会、アメフト関係者、学生連盟、大学当局、そして警察の時系列的な動きがわからないと思うからです)。
あと、少しマニアックな興味ですが、第三者委員会の事務局って、機能したのでしょうか?今回の日大アメフト薬物事案をみていて、内部文書がマスコミにリークされる等、日大のガバナンスには相当に問題がありそうで、そもそも第三者委員会の事務局がしっかり組成できたのかどうか、とても不安です。とりわけ理事長と副学長とが一枚岩ではないので、「理事長派」「副学長派」とかで内部がガタガタしておりますと、しっかりした委員会事務局の設置は期待できず、おおよそ第三者委員会の中立公正な活動が困難になってしまうような気がします。
また、薬物事件について、警察の捜査も現在進行形ですよね。警察が押収している証拠物には、委員会がなかなかアクセスできないのではないかと思いますが、そのあたりが事実認定にどれほどの影響があるのか。
ともかく、ガバナンスに精通しておられる方々が委員なので、関係者の責任認定を含め、事件ができるだけ解明されることを期待しております。
| 固定リンク
コメント