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2024年8月14日 (水)

JR九州グループ会社の危機対応(さすがにこれはマズイのでは?)

JR九州グループ会社であるJR九州高速船社が、旅客船「クイーンビートル」で浸水が発生していることを隠して3か月以上運航を継続していた問題が国交省の抜き打ち検査で発覚しました(読売新聞ニュースはこちらです)。毎日新聞ニュースでは、国交省への報告を怠っていたことだけでなく、データ改ざんなども行われていたことも報じられており、相当に根深い問題があったように思われます。

専門家ではないので、この浸水隠しがどれほど安全性に影響を及ぼすものなのかは不明ですが、乗客の生命に関わる事故に関する隠ぺい・改ざんが行われていたというのは今後の事業継続にも関わる問題と言えます。ところが、問題発覚後の同グループ対応をみるに、私にはそのような危機感が感じられません。これほどの事態となればJR九州のトップが謝罪会見を開くのが当然と思われますが、常務執行役員による会見ということで驚きました。

さらに、JR九州およびJR九州高速船のホームページを閲覧しましたが、8月14日午後1時現在、発覚した浸水隠しに関するリリースがなく、「当面運行を停止します(8月9日付けリリース)」「子会社社長を交代させます」としか説明がありません。ええ!?なぜでしょうか?ちょっと信じられない対応です。親会社であるJR九州にはたくさんの社外取締役さん(もちろん監査等委員である社外取締役さん)もいらっしゃいますが、このリリースはご存知なのでしょうかね?早急にリリースを修正したほうが良いと思うのですが・・・。

仕事中なのであまりコメントを書く余裕はありませんが、本件も国交省への内部告発による発覚の可能性がありますね。ちょっと今後のJR九州グループとしての対応、国交省の対応については注目しておきたいと思います。私個人としては「さすがに現状ではマズイ」との印象はぬぐえません。

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コメント

昨夜のニュース見て僕も注視していましたが、午前売られていたJR九州株 後場日経平均一段高の中、さらに株価下落しています。厳しい見方する人多そうです。

投稿: 星の王子様 | 2024年8月15日 (木) 13時08分

いつもコメントありがとうございます。さすがにHPは更新されているだろう・・・と思っていたのですが、15日現在も高速船、JR九州いずれでも本件についての記述がありません。運輸事業会社として、今回の事件については、乗客の生命・身体の安全性について問題がないのであれば、その旨を説明していただきたいのですが。

投稿: toshi | 2024年8月15日 (木) 13時24分

社外取締役への通報を2012年から心がけています。
この10年以上、当該不正経団連会員企業の社外取締役が変わるたびに通報継続。
6月の株主総会で新取締役が誕生し、通報継続します。
経過は自見大臣、新井長官、浪越参事官など消費者庁幹部、松村国家公安委員会委員長ほか警察幹部に送信済みです。

投稿: 試行錯誤者 | 2024年8月16日 (金) 19時38分

JR九州高速船のリリースを読んで気づいたのですが、去年6月の「輸送の安全の確保に関する命令( https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji06_hh_000295.html)」がクラックによる浸水だった(そして応急処置で運航を続けたうえで報告をして処分を受けていた)ということで、だいぶ渋い顔をしています
報告できなくなって隠しちゃったか……という雰囲気が……

投稿: 紡 | 2024年8月21日 (水) 12時54分

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