日経ビジネス最新号(8月26日号)にインタビュー記事が掲載されました。
8月26日発売の日経ビジネス(2024年8月26日号)の特集「失敗を生かす経営 トヨタ・小林製薬・三菱電機の教訓」におきまして、「『告発』に発展する前に情報が集まる『内部通報制度』の作り方」と題するインタビュー記事(2頁)を掲載していただきました。
社内に設置する内部通報窓口への連絡が少ない──。一見良いことに思えるが、安心して使える制度になっていないためかもしれない。改善しなければ、従業員が社外へと訴え出る「内部告発」に発展しかねない。情報が集まる制度づくりのポイントを専門家に聞いた。
とのリード文のとおり、日ごろの内部通報制度の構築支援において第1フェーズで目標としている「通報を増やすための対策」についてお話しております。ちなみに第2フェーズは「通報が増えたはよいが、制度目的とは異なる通報ばかりで担当者が疲弊した場合はどうするか」といった悩みへの対策でございます(こちらが実はなかなかむずかしい)。
公益通報への対応体制を整備・運用することに悩む企業がとても多いですね。とりわけ昨今の兵庫県知事によるパワハラ問題への報道などをみていても、経営陣による不適切行為への杜撰な通報対応はいわゆる「二次不祥事」に発展します(ちなみに「一次不祥事」は経営陣による不適切行為です)。実は一次不祥事よりも、こちらの二次不祥事のほうが企業のレピュテーションリスクを顕在化させます。ご興味がございましたらご一読いただけますと幸いです。
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コメント
いつも鋭い視点で本質を解説され、勉強させていただきありがとうございます。紅麹の件で2件コメントさせていただいた者です
さて、自分の内部通報制度に関する経験から、有効に通報件数が増えてきた時の「制度目的とは異なる通報ばかりで担当者が疲弊した場合はどうするか」という点について、以下のように考えていますが、いかがでしょうか
その会社が
①通報対象となるような法令違反の撲滅が行われていない:ちょっとした法令違反は生産性や企業価値を毀損しない程度のものであれば見過ごされているケースは今までも少なくない
②さまざまな理由で現状に不満を持ちそのはけ口を探している役職員がいる
この二点が揃ってしまった場合、上記のような本来の趣旨以外の通報が増える→内部通報制度が適切に運用するにはこの①②を徹底的に解決するしかない→①どんな些細なことでも法令諸規則に違反する行為は、撲滅しなければならない。もしそれが不要なルールや過剰な規制であればそれを規定している国・自治体・社内の企画部門とよく相談し適切なルールへ変更するよう働きかけるべきである。②社内で不安・不満に思っている人を減らすことは「心理的安全性を高めること」であり、メンタルケアの面からも充分なサポートが行われることが必要になる。不満分子を排除するのではなく、該当部署だけでなく、役職員全体のメンタルリテラシーを高めることで、昨今話題のギフテッドと呼ばれるような優れた能力を持つがコミュニケーションが苦手というような人材も活かせることができ、人的資本価値を高めることにつながる、と考えています。
こう考えると内部通報制度は、上記のような、企業価値を高めていくことの一連の環境整備の一つであり(決して簡単ではないが、だからこそ差別化できる)、その人的資本経営の流れを適切に開示することで、ステークホルダーからの評価につながる、と思っています
投稿: 柳澤達維 | 2024年8月25日 (日) 18時30分
日経ビジネス最新号P20-21拝読しました
投稿: 星の王子様 | 2024年8月25日 (日) 19時11分