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2025年11月 4日 (火)

いわき信用組合元理事長のコンプライアンス意識への関心

今年は刺激的な企業不祥事が多かったのですが、なんといっても「いわき信用組合の不正融資問題」もそのひとつに数えられます。これほどあからさまに(組織ぐるみで)調査妨害を行う金融機関というのも珍しいです。10月31日には反社会的勢力に約10億円の資金を提供していたことが、特別調査委員会報告書によって新たに判明しましたね。

ところで上記報告書を読んでおりますと、いわき信用組合における反社会勢力への資金流出や不正融資は継続的に1990年代から2024年まで行われていたそうですが、実はSU理事長の後に理事長となったSI理事長の時代にはまったく反社会勢力への資金流出の記録は認められなかったようです(2001年6月から急逝された2004年11月までの期間です、ただしその後EJ理事長が就任するとすぐに復活)。

なぜSI理事長の時代に反社会勢力への利益供与が一切なかったのか。SI理事長はどのようなコンプライアンスへの意識を有していて、なぜ反社会勢力との癒着に空白の3年半が生じたのか。反社会勢力はSI理事長には不正融資等の要求をしなかったのか、それとも要求はしたが毅然と断っていたのか。そもそも脅されるような(バレたら困る)組合内での不祥事が見当たらなかったのか。このあたりがとても知りたいところです。

他社における反社会勢力排除のための内部統制として、参考となるところがあるのではないかと。実は反社会勢力との関係断絶の絶好の機会があったのかもしれません。

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