製造業における品質不正問題に関する提言(案)ー追記あり
本日(5月13日)も、ニデックにおける品質不正事案が多数発覚し、全容解明のために第三者委員会が設置される旨のリリースがありました。神戸製鋼や三菱自動車の品質不正事案が表面化した2015年頃から、ニデックでも「ひょっとしてうちの会社でも品質不正は起きているのではないか」との疑いは持たなかったのでしょうか?(追記:5月14日の日経朝刊3面で、当職のコメントも掲載していただきました。なお、ニデックの件については、私個人としては、ビジネスへの影響は「品質不正事案」のほうが大きいと予想しております)。
さて、本日、私もメンバーである「品質不正問題研究会」が「製造業における品質不正問題に関する提言(案)に対する意見募集について」をリリースいたしました。西村高等法務研究所内に事務局を構え、2025年3月13日から2026年3月24日までの合計10回の研究会を開催して、ようやく提言案をまとめるに至りました。パブコメ案なので、本日より7月13日までの2か月間、提言案に対する皆様方からの意見を公募いたします。
冒頭の趣旨説明にもあるように、品質不正の防止というと、とかく製造業側の問題点に焦点が当たりがちですが、当研究会では、品質不正を抑止するためには、製造業側の取組だけでは十分ではなく、顧客および社会も意識を変える必要があると考えております。なにをもって「品質不正」というのか、その品質不正は何が原因なのか、品質不正はどうしても起きてしまうので、それに対して企業はどのように自浄作用を発揮すればよいのか。製造業者側だけでなく、ステークホルダーや国内外のメディアの皆様にもコモンセンスが必要です(そうでないと、日本企業が一生懸命品質を高めていても、海外競争力でハンデを背負うという悲しい状況になってしまいます)。
品質管理、生産管理等の研究者、企業倫理の研究者、コーポレートガバナンス、内部監査等の研究者、そして法律実務家によるメンバー構成ですが、1年にわたって議論を重ねて取りまとめられた内容です。ここに企業経営者の方々、モノづくりに直接関与されている方々、品質管理や品質保証に関与されている方々、さらにはリスクマネジメント・コンプライアンス担当の方々の生の声を反映させることができれば、品質不正問題に関する指針として有用性が高まるのではないかと思っております。
ぜひ提言案をお読みいただき、ご意見をお聞かせいただければと思います(先のリンク先から意見は提出できます)。
(追記)大手メディアでも提言案を取り上げていただけるようです。記事になりましたら、またご紹介いたします。
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