2018年7月 3日 (火)

グループ・ガバナンスの在り方に関する実務指針(未来投資戦略2018より)

昨年4月21日のエントリー「監査法人必読!もうひとつのエフオーアイ事件」でご紹介した裁判ですが、今年4月12日に東京高裁にて控訴審判決が出ています(最新号の金融・商事判例に全文掲載)。なんと控訴審判決では、ほぼ同じ事実が認定されていながら、エフオーアイの架空循環取引に協力した取引先従業員の方の損害賠償責任が否定されていますね(従業員および取引先企業の逆転勝訴ですね)。まだ解説文しか読んでおりませんので、また判決全文をチェックした後で自分なりの判断を書かせていただこうかと思っております。

さて(ここから本論ですが)、働き方改革法案の成立、TPP11整備法の成立による独禁法(確約制度-ただしハードコアカルテルへの適用は除外されるようです)改正など、今後も法律雑誌等で大きく取り上げられそうな話題が豊富ですね。そのような中で、6月15日に公表された「未来投資戦略2018」では、会社法改正によって認められる「株式交付」を活用した事業再編の推進と並んで、ガバナンス改革5年目の目玉としてグループ・ガバナンスが取り上げられている点が注目されます。

投資戦略2018の130頁あたりに「・企業グループ全体の価値向上を図る観点から、グループ経営において 「守り」と「攻め」両面でいかにガバナンスを働かせるか、事業ポー トフォリオをどのように最適化するかなど、グループガバナンスの在り方に関する実務指針を来年春頃を目途に策定する。」とあります。最近、グループ経営管理に関するご相談案件が東京でも京都・大阪でも増えていますが、私個人の感想としては「グループ・ガバナンスは難易度が高い」施策と認識していますので、汎用性のある実務指針が開発されるのであれば、たいへん興味があります。

たとえば海外子会社管理のガバナンスについては、先日のこちらのエントリーで示したように、同業他社と比較しても三者三様であり、一律にベストプラクティスといえそうなものは見当たりません。グループとしての中長期的な企業価値向上のために、どのような経営体制を敷くかは、各社で検討すべき事項が多いと思います。とりわけ、会社法がグループ・ガバナンスに対応していないので、親会社取締役の子会社管理と善管注意義務の関係を整理する必要があるのではないでしょうか(基本的に平成26年会社法改正における議論の積み残しではなかったかと)。また、子会社取締役からみれば、TMS、CMS等のグループ資金マネジメントシステムの導入など、利益相反問題と善管注意義務の関係などにも法的な課題があるように思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2018年6月26日 (火)

今後検討されるスチュワードシップ・コードにおける法律的論点

本日(6月25日)の朝日新聞朝刊一面に、機関投資家の圧力によって企業のガバナンスがじわりと変わってきていることを紹介する記事が掲載されていました。株主総会のピークとなり、株主提案への賛成率が、機関投資家の賛同によって高まっていることも報じられています。政府主導のガバナンス改革の効果が6月総会にもはっきりと出ているようです。

ガバナンス改革を支える機関投資家の行動規範としてはスチュワードシップ・コードが挙げられますし、今後は機関投資家と企業との対話の機会も増えると思いますが、上記記事のように、会社の経営や支配に機関投資家の影響力が高まるにつれて注目されるのは、「機関投資家の適切な行動をどうやって規律していくか」、つまりスチュワードシップ・コードにおける法律的論点の研究だと思われます。

先日も「次号が楽しみ」とご紹介しましたが、判例時報の最新号(2367号)に、元高裁判事でいらっしゃる鬼頭季郎弁護士の「企業間ビジネス紛争及び会社組織紛争に関する裁判の運営上の諸問題-企業法務の訴訟弁護士及び裁判官のために(2)」なるご論稿が掲載されています。そこでは「機関投資家の行為規範における法律的論点」に光が当てられており、とても参考になります。ご論稿では、日本の裁判所における経営判断原則適用における諸問題についても勉強になりましたが、会社を取り巻く力学的変動の中で「当事者の衡平上の視点から」浮上してくるような法律問題が論じられるのは刺激的で、やはり一番楽しいですね。

そういえば、神田秀樹先生と上村達男先生の対談「座談会-金商法と会社法の将来-再び、公開会社法を巡って-」(資料版・商事法務2018年3月号)も、「株主主権」とか「経済合理性を有する無色透明な株主」を想定する法制ではなく、適用される地域、国ごとに「市民としての投資家」「倫理観を持った投資家」を想定した市場ルールの在り方を探るというスケールの大きなお話が「公開会社法」を中心に展開されていました。機関投資家がコーポレートガバナンスの一翼を担う役割が強くなるのであれば、「企業との対話」「企業による情報開示」「株主による共益権の行使」においても、最終目的である「企業の中長期的な持続的成長」のために、株主がどのように企業と関わりあうのか、という点にも法律的な視点が必要になることを感じました。

私のような凡人の頭では、法律家は「守りのガバナンス」の領域ではモノが言えるが、「攻めのガバナンス」の領域では法律的思考は無用(役に立たない)、といった先験的な認識に至るわけです。しかしながら、実際には機関投資家の抬頭が進む中で、新たな法律問題が次々と発生するわけでして、鬼頭先生の上記ご論稿の言葉をお借りするのであれば「(法律的論点が浮上する前に)企業法務弁護士や裁判官にとって先回りして研究しておくべき」ということになるのでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2018年6月21日 (木)

社外取締役への企業の支援策を語るのはタブー?

本日(6月20日)は、関経連さんのお招きで、昨年9月1日に続き「最近の事例から考える企業不祥事の予防策-東証『企業不祥事予防のプリンシプル』の解説を中心に」と題する講演をさせていただきました(100名以上の会員企業の皆様にお越しいただき、ありがとうございました)。企業不祥事予防に向けての経営層の皆様の関心の高さを、あらためて痛感した次第です。終了後は企業法制委員会の皆様と意見交換をさせていただき、また、有益な意見も頂戴しました。

さて、6月18日の日経朝刊「私見卓見」では、経営コンサルタントの方による「社外取締役への支援手厚く」と題する小稿が掲載され、興味深く拝読いたしました。上場会社では社外取締役が増えており、企業統治の決め手となるものと評価されていますが、では社外取締役への支援は十分だろうか・・・といった疑問を述べておられます。会社と社外取締役との関係は一様には決められないものの、経営執行部の業務執行を批判的に検証し、場合によって対立することもあるのに、そのような場面を想定した社外取締役への支援体制がきちんと図られることが重要とのこと。

私もまったく同感です。会社と社外役員が対立することは決して好ましいことではありませんが、対立する可能性を想定して社内における情報収集や専門家との相談体制などを平時から取り決めておくことは当然ではないでしょうか。ちなみにコーポレートガバナンス・コードの補充原則3-2(ⅳ)では、「外部会計監査人が不正を発見し、適切な対応を求めた場合や、不備、問題点を指摘した場合の会社側の対応体制の確立」が要請されており、ほとんどの上場会社がこれをコンプライしているにもかかわらず、具体的な対応体制を詳細に開示している例はほとんどないと思います。また、このたびの会社法改正で審議されている社外取締役への「業務執行の委任」についても、取締役会での包括的な業務執行の委任が求められますので、社外取締役が経営執行部と対立する場面は想定されていないものと思われます。

本気で社外取締役を活用する気持ちがあるならば、会社にとって不都合な事実や不都合な意見を歓迎する意思を担保する仕組みが必要があると考えます。具体的には、上記私見卓見で論者が述べておられるような費用負担の仕組みです(なお、監査を担当する社外取締役さんや監査役さんについては制度的に担保されていますが、実際には「職務執行に必要と思われる相当額」が補償されるだけであり、相当性に関して会社と対立すれば、たとえ社外役員が必要と思っても補償されません)。

以前、このブログでも書きましたが、私もこのたびの会社法改正審議において、日弁連を通じて「監査役、取締役による株主総会検査役選任権」の創設を提案しましたが、法務省側では「検査役の報酬を誰が負担するのか明確ではないうえに、法改正が必要なほどに立法事実が認められない」ということで俎上にも挙げてもらえませんでした。

社外取締役さんが「健全なリスクテイク」のために意見を述べたり、不正リスクを管理するための意見を述べるためには、経営執行部と対立してでも審議を尽くす必要があるはずです。しかし、(調査や専門家委任に関する)費用面での支援がないとすると、会社側から出される情報だけで議論をするしか方法がないわけで、果たしてそれで社外役員としての役割が果たせるだろうか、との疑念を拭えません。というよりも、会社と摩擦を起こさない「空気が読める」社外役員が必要とされているのが現実であり、「有事のための社外役員支援制度」を平時に取り決め、これを開示する、といったことは(上記補充原則3-2と同様に)実際にはタブー視されているのではないでしょうか。

結局のところ、物分かりのよい社外役員さんは、会社と合わない場合には退任することで会社と円満解決に至るわけですが、その円満解決はガバナンス改革の進む中で抬頭してきた機関投資家の期待通りの行動となるのかどうか。第三者委員会委員のように、ステイクホルダーの利益保護を目的として中立公正な立場で会社業務を支援する専門家も出現している時代となり、もうそろそろ「社外取締役への支援問題」をタブー視するのをやめて、真剣に議論すべき時に来ているのではないかと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2018年6月18日 (月)

グループ会社ガバナンス-海外子会社管理は各社各様

6月18日(月)の日経法務面でも海外拠点における不正調査に関連する特集記事が掲載されているようです。不正リスクだけに限られませんが、グループ会社ガバナンス、とりわけ海外グループ会社の経営管理については、事業戦略として多くの会社で関心事になっていますね。

そういった意味で、6月8日の日経朝刊に掲載されていた「損保の海外統治 三者三様」なる見出しの記事はたいへん興味深いものでした。日本の損害保険大手3グループの海外事業の統治戦略の違いが際立っている、とのことで、各社の将来における収益力を左右する海外統治に各社が工夫をこらしている状況が紹介されていました。そこで、上記記事をもとに、各社トップのコメントも含めて、記事の内容を下記のとおり図表にまとめてみました。

Kaigaisonpo

日本の多くの企業でも、海外グループ会社の経営管理については、上記の3つの選択肢の中で悩んでおられるケースが多いのではないでしょうか。また、上記の分類はあくまでも一般論であり、現実には海外グループ会社の個社固有の事情(たとえば外国人トップなのか、少数株主は存在するのか、地域統括会社は存在するのか等)によってもっと細分化された管理が必要になってきますね。

健全なリスクテイクが求められる時代なので、SOMPOさんのように海外グループ会社への権限移譲ということも検討されて当然かと思いますが、「攻め」と「守り」の長所・短所は認識しておく必要があるように思います。これは行動経済学からの視点ですが、期待値が同じであるにもかかわらず、現状に留まっていては損失を被ることが確実な場合、人はリスク志向型となります。反対に、現状がうまくいっているが、さらに業績を上げたいと考える場合には「現状維持バイアス」がはたらいてリスク回避型となる傾向があります。

東芝事件が連日新聞を賑わせていた際、「チャレンジ」という言葉が流行しました。「このままでは東芝は将来がない」という意識のなかで「チャレンジ」と言われれば「不正がばれないことに賭けてでも会計不正に手を染めてしまう」ことが考えられます。当時、他社の経営者の方が「チャレンジ」という言葉は自分でも使うことがある、とおっしゃっていましたが、その「チャレンジ」は現状維持でも問題ないが、10年後の会社の将来のためにリスクをとろうとすることを念頭に置かれていたのではないかと(つまりそこで語る「チャレンジ」は東芝で出てきた状況とは異なります)。そのような状況での「チャレンジ」には、危険を冒してまで不正に手を染めようとの動機は、あまり役職員の間では生まれないですね。

いっぽう東京海上さんやMS&ADさんのように本社が手綱はガッチリ握って管理する、というケースも多いと思いますが、その場合には本社における(海外グループ会社管理に関する)権限と責任の明確化を図る必要があります。海外グループ会社の外国人トップからよく聞かれる不満が「日本本社の誰の指示を信用してよいのかわからない」というものです。事業部門の担当役員なのか、地域統括会社のトップなのか、それとも本社コーポレート部門の責任者なのか、ということです。なので、海外戦略のスピードが遅くなりますし、誰もリスクをとりたがらず、「健全なリスクテイク」が期待できない状況になります。

一口に「健全なリスクテイク」といいますが、グループ会社管理においては、そもそもリスクテイクができない組織になってしまうおそれもありますし、不確実性の期待値が同じ場合であったとしても、これを経営トップがどのように社員に説明するかによってバイアスの働き方が変わり、不正リスクにも影響を及ぼす可能性があることを知っておくべきではないかと考えます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2018年5月31日 (木)

魅力のある経営者OBは「社外取締役」の器に収まらないのでは?

ガバナンスにとても熱心な企業の元社外取締役さんが「インサイダー取引容疑」で逮捕されたそうです。「ほれみい、M&Aや新規事業戦略の情報を社外役員に流したらこないなるねん!」と、また社外役員制度が批判されそうな話題ですね。逮捕された方は元経営者ということで、インサイダー・リスクについては人一倍理解しておられるはずで、私にはちょっと信じがたいところですが・・・

さて、私の尊敬する経営者OBの方々が、いずれも会社法上の社外取締役ではなく、非常勤業務執行取締役をされていることは前に申し上げました(たとえば3年前のエントリー「ガバナンス改革-非常勤役員と社外役員、その差は・・・」をご参照ください)。みなさま、経歴からみれば社長時代にきちんと結果を残してこられた方ばかりで、多くの会社から「社外取締役に」とのお声がかかったのですが、すべて断り、業務執行にこだわって非常勤業務執行取締役に就任されました。

先日、カルビー社のCEOの方が、RIZAP社のCOO(最高執行責任者)に就任されることが決まったと報じられておりましたが、会長就任を要請されたにもかかわらず、執行にこだわられた、とのことで、「そうだよね~。本気で他社のために、と思うなら、絶対業務執行やりたいよね~。」と改めて感じた次第です。

日本の上場会社の取締役会には「会話」はあっても「対話」はあまり感じられないように思います。お互いに意見が異なる人達が集まって、意見がぶつかり合って、そこですり合わせをして新たな意見を形成する(意見をぶつけた人たちみんなの勝利)という感覚があまり感じられません。結局、社長と意見を異にする人(たとえば社外役員)との「どっちの意見が通るか」みたいな感覚で議論がなされて、最終的に「まぁ、ご意見としては尊重いたします」「ここは〇〇さんの顔を立てて」といった形で、どっちかの意見が最終的に通る。最後は「とりあえず私の意見は議事録に残しておいてくださいね」といったことで議論が終わってしまう。

なので、ダイバーシティ(多様性)とか執行と監督の分離などといっても、そもそも意見をすり合わせる文化がないので実効性がみえてこないと思います。社長の選解任権の「見える化」は、たしかに実効性を高めるための手段ではありますが、もともと「意見をすり合わせる文化」がないので役には立たないように思います。取締役会の構成員の多様性や、モニタリングモデルが有効なのは、まずなによりも「自分とは異質な価値観や考え方を尊重して、違和感を持ちつつも、どこかですり合わせて妥協する勇気」を生む土壌が必要だと考えます。たとえば最近のガバナンス改革の場面では「ああ、昔とは時代が変わったんだ」と、前向きにガバナンス・コードやスチュワードシップ・コードを受容しつつも、「でもやっぱりコードはおかしいから、正直に『おかしい』と公言したほうがいいぞ」と考えるところから始めるべきではないかと。また、そういった会社だからこそ「株主との建設的な対話」が有用なのだと思います。

このたびの会社法改正の審議の中でも、一定の範囲であれば社外取締役の業務執行を認めるべきである、との意見が出されています。ただ、業務執行機関から独立した立場を堅持するならば、やはり「対話」の土壌は形成されない。非常勤ながら社長と一緒に、同じ目線で業務執行をやる、リスクを請け負う・・・といった土壌があるからこそ、社長も自分の意見を曲げてでも話を聞こう・・・といった「対話」が可能になるのではないでしょうか。「いくら社外取締役になっても、他社の役になんか立たないよ」と断言される経営者OBの方々は、監督の実効性など日本では何の意味もないと認識していることから、(非常勤でもいいから)社長と一緒になって業務執行にタッチする選択に至るのではないか、と考えております。

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2018年5月24日 (木)

経産省CGS研究会中間整理が実務に及ぼす影響について

日大さんが、ようやく第三者委員会を立ち上げるそうですね。本日(5月23日)、私のコメントが読売新聞や日経(WEB版)に掲載されましたが、取材を受けたときに「一刻も早く外部の委員による調査委員会を設置したほうがいい」と力説いたしました(読売新聞のほうでは明確に「第三者委員会」とは掲載されていませんが・・・)。NHKさんからの取材にも「皆さん方の過熱報道から関係者を守るためにも、とりあえず冷静な第三者による調査が必要だと思います」と回答しました(それが原因だったのか、ニュースでは私の意見は全く取り上げられませんでした)。

相変わらず本業が忙しく、ブログを書く時間がとれませんので、簡単なコメントのみで失礼いたします。5月18日に経産省CGS(コーポレートガバナンス・システム)研究会から公表されました「第2期中間整理-実効的なコーポレートガバナンスの実現に向けた今後の検討課題」は、なかなかスグレモノで、実務に参考になりそうですね。ちょうど1年前に策定されたCGSガイドライン(指針)のフォローアップ版が今年3月に公表されましたが、このたびの中間整理は、その結果や近時のガバナンス・コード改訂の流れを読み取り、次のフォローアップのための課題をまとめたものだそうです。ガイドラインのターゲットをポピュレーションアプローチで捉えるか、それともハイリスク・アプローチで考えるか、といった議論もなされていて(たとえばこちらのエントリーを参照ください)、「形式から実質へ」と、ガバナンス改革が深化する流れが把握できます。

とくに、ガバナンス・コードへの対応を真剣に考えておられる上場会社さんの実務にはかなり参考になるのではないかと思います。たとえば任意の指名委員会や報酬委員会を設置している上場会社さんも増えていますが、社外取締役だけでなく社外監査役も積極的に委員として関与すべきかどうか、たとえ委員で関与することが適切でないとしても、オブザーバーとして関与することに問題はないか(むしろ積極的に関与すべきではないか)・・・といったことは、社外取締役の数が増えている会社さんを中心に悩んでおられる点でして、この中間整理を参考にされてはいかがでしょうか。

コーポレートガバナンス・コードにコンプライしているといいながら、実はコードの解釈を誤っているのでは?との危惧感が2か所ほど登場する点もおもしろいですね。私個人の考えとしては、相当多くの上場会社さんで東証規則違反(コンプライしています、と言いながら、実はコンプライしていない)が起きていると確信をしております(笑)。まあ、そのサンクションは東証からペナルティを受けるというものではなく、株主との対話による是正、といったあたりが考えられると思うのですが。

また時間ができましたら、CGS中間整理の内容について、いろいろと個人的な意見を述べたいと思います。

| | コメント (3) | トラックバック (0)
|

2018年3月 2日 (金)

日本ペイント取締役選任議案にみる取締役会としての公正性・透明性

日本ペイントHDさんの株主提案への対応については、ずっと以前から注目をしておりましたが、あまりブログなどで論評する方もおられず寂しい思いをしておりました(笑)。ガバナンス関連の重要課題を含む大事件だと思うのですが・・・。塗料大手の大株主(40パーセント保有)さんが株主提案をすれば、株主総会での議決権行使比率がだいたい85%から90%とみると、会社側としても「委任状争奪戦になれば勝ち目なし」と判断するのも当然かと思います。委任状争奪戦が企業価値に及ぼす影響を考えますと、会社側も「大人の対応」をされたものと受け止めるべきでしょう。

ただ、そうはいっても会社側としては(支配権を維持するために)どこかで妥協案を探りたいでしょうから、たとえば株主が推薦する社外取締役5名のうち3名を会社側から候補者として提案して、6(会社側)対4(大株主側)くらいの候補者比率で話がまとまるのかな・・・と予想しておりました。しかしながら、大株主側は譲らなかったようで、結局、(社内1、社外5という大株主側提案による)取締役が過半数を占める形に会社側の議案が修正されたようです。定款上、日本ペイントHDさんの取締役数の上限は10名なので、現在の社外取締役さん2名が今月の株主総会で退任されるそうです(本日の日本ペイントさんの適時開示より)。

大株主さんのほうは「会社の乗っ取りではない。社外取締役は、我々大株主のために行動するのではない。あくまでも株主共同利益の向上のために行動するのである。また、経営執行部のモニタリングを果たせるだけの十分な見識を持った方々であり、株主全体のための監督責任を果たすのである」と説明されています。「乗っ取り」と聞くと、短期で株式を売却する、自社のために利益を搾取するといった悪いイメージが先行しますが、良い「乗っ取り」もあるかもしれません。長期で株を持ち、プロパーの経営者とともに経営方針を作っていく、ということもありえます。「たしかに乗っ取りだが、これは良い乗っ取りなのだ。何が悪い」といった説明方法もあるような気もします。

私も、基本的には大株主さんのおっしゃることに異論はございません。社外取締役の方々も、素晴らしい経営感覚、リーガルマインドをお持ちであり、文句のつけようのない人選ではないかと。ただ、一気に5名ということは完全に大株主側が支配権を持てる立場になるのですから、誰がみても「これは会社の乗っ取りではないか」と考えるでしょう。現在も立派な社外取締役さんが2名いらっしゃるわけで(私個人としては、現在の2名の方々も、経歴として申し分のない方々ですし、これまでも大株主さんの存在する中で利益相反状況を排除するために忠実義務を果たしてこられた経験は大きいと思います)、なぜこの方々ではダメなのか、5名とも大株主が推薦される方々のほうがなぜ優越するのか、そのあたりの説明がなされないかぎり、「乗っ取りではないか」といった見方は払しょくされないものと思います。

そしてもう一点忘れてはならないのがコーポレートガバナンス・コードとの関係です。個々の社外取締役さんが、株主共同利益のために尽力されることは、忠実義務の一環として大切なことだと思います。しかしガバナンス・コードは「取締役会」も名宛人になっており、たとえば原則4-3、補充原則4-3①あたりでは、取締役会は、経営幹部の選任・解任について、公正かつ透明性の高い手続に従い、適切に実行すべきである、支配株主等の関連当事者と会社との間に生じうる利益相反を適切に管理すべきである、とされています。おひとりおひとりの取締役さんは「忠実義務を果たします」と言われますが、一気に大株主側が過半数を取得した取締役会に、社長会長の選任・解任の公正性、大株主と会社との利益相反の適切管理を期待できるのでしょうか。

「このような業績評価基準があり、その基準をクリアしなければ社外取締役は社長にも会長にも解任の動議を出します」といった明確な条件があれば別ですが、そうでもないかぎり、この利益相反の適切管理というのは今回の流れの中ではどうも理解しにくいところです。日本ペイントさんが原則4-3あたりを「コンプライ」しているのであれば、なぜこのコードに抵触しないのか、取締役会の実効性評価のひとつとして説明すべきではないかと思うところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2018年2月20日 (火)

取締役監査等委員→社外監査役の「横滑り」はあり?

最近驚いたガバナンス関連の話題といえば某大手食品会社の社長さんがセクハラ事件で辞任した件と、本日の日経WEBが報じる積水ハウスさんの「会長解任騒動」の件です。大手食品会社さんのほうは、コンプライアンス経営にとても厳しい意見をお持ちの二人の社外取締役の方々がどのようなご意見を述べられたのか、興味があります。そして積水ハウスさんについては、当ブログでも地面師事件は(しつこいくらい?)語りましたが、この件を契機としてこのような問題が勃発していたとは想像もしておりませんでした。

私は、積水さんのライバル会社の社外取締役という身分なので、大人げないコメントは一切しないつもりですが、積水ハウスさんといえば、日本を代表する名門企業であり、コーポレートガバナンス構築への取組みも、素晴らしいのは同社のガバナンス・コードへの対応方針を読んでも明らかです。ただ、そうであるならば、人事・報酬諮問委員会が、こういった有事にどのように対応されたのか、ぜひとも知りたい。こういったときにこそ、前面に出て株主から負託された役割を果たすのが任意の指名・報酬委員会の(期待されている)役割ではないでしょうか。また、そのためのガバナンス・コードへのコンプライではないかと。

ところで「ガバナンス・コードへの対応」ということで少し話を変えますが、ひさびさに監査等委員会設置会社に関連するお話をしたいと思います。この1月末で、すでに監査等委員設置会社に移行した、もしくは移行を表明した上場会社は、835社に上っているとのこと(週刊経営財務の調査より)。しかし現時点において、この数字は正確ではないかもしれません。なぜならすでに複数の上場会社が「逆移行」もしくは「逆移行を表明」しているからです。

「監査等委員ではない社外取締役を複数選任せよ」といった議決権行使助言会社の推奨基準、「監査等委員会など、社長の選任・解任や個別取締役の報酬決定に何の機能も果たしていないのではないか」と言って憚らないモノ言う機関投資家の抬頭・・・ということもあり、監査等委員会設置会社に移行したものの、ふたたび監査役会設置会社に移行した、もしくは移行表明した上場会社が複数社現れることになりました。私の事務所でも、あいかわらず「監査等委員会設置会社に移行したけど、やっぱり監査役会設置会社のほうがガバナンスが機能する」ということで「逆移行」の相談を受けております(皮肉ではなく本当に、本来、監査等委員会設置会社というガバナンス形態は、「指名委員会等設置会社への移行過程」だと説明されていたと思うのですが)。

ところで取締役→常勤監査役という「横滑り」については、「自己監査」という趣旨においていろいろと問題が指摘されているものの、法的には問題はないと解されています。しかしながら、取締役監査等委員にいったん就任した方が、その後「監査役会設置会社への移行」として、ふたたび「社外監査役」に戻るとなると、うーーーん、これはどうなんでしょうか。会社法2条16号の定める「社外監査役」の要件からみると、就任前10年間に取締役だった方は会社法上の(つまり監査役会の半数以上を占めるべき)社外監査役には就任できないように読めるのですが・・・。すいません、私が「監査等委員である取締役」については、この会社法2条の例外が認められる・・・といった条文を見落としていたらご指摘いただきたいのですが。私はこのあたりが「逆移行」のネックになっていると思っているもので。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2018年2月16日 (金)

コーポレートガバナンス・コード改定案の論点が明らかに

2月15日に開催された金融庁フォローアップ会議の議事資料がさっそく公開されています。投資家と企業との対話ガイドライン案の公表とともに、ガバナンス・コードの改訂案の論点が明らかになりました。比較的規模の大きな上場会社にとっては、こちらも目が離せないのではないかと思います。会社法改正作業とともに、ガバナンス・コードの改訂作業もいよいよ本格化してきましたね。また週末にゆっくりと勉強させていただきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2018年2月 6日 (火)

社外取締役を数社兼務するのであれば工夫(覚悟?)が必要である

昨日(2月4日)の朝日新聞一面に、「社外取締役191人、4社以上で兼務 経営監視に懸念も」と題するガバナンス関連の記事が掲載されていました(朝日が一面でこのような記事を掲載するのは珍しいですね。ちなみにWEB版はこちらです)。

朝日新聞と東京商工リサーチが共同で株主総会招集通知などから集計されたようです。1900社ほどの上場会社から確認できた社外取締役4482人(2017年3月末時点)のうち、兼務の状況(非上場や政府系なども含む)をみると、7割の3158人は兼務していなかった。2社兼務は821人(18%)、3社は312人(7%)とのこと。兼務には社外監査役も含むそうなので、私も2社兼務ということになります。

4~5社兼務というのは時間的に相当厳しいように思いますし、機関投資家や議決権行使助言会社から批判されるのもわかります。いっぽうで、ガバナンス改革の中で求められているような社外取締役がそんなにいらっしゃるようにも思えず、素晴らしい方にオファーが集中してしまうこともやむをえないように思います。今後は「取締役会における社外役員の比率」はさらに高いものが要求されますので、ますます社外取締役が増えることが見込まれ、そうなりますと兼務比率もさらに高くなるでしょう。

そこで、もし3~4社、社外取締役を兼任する方が増えるとなりますと、機関投資家の皆様の要求を満たすための工夫が必要になります。たとえば「社外取締役は積極的に情報収集に努めるべきである」と言われますが、むしろ重要情報が社外取締役に集まるシステムを先に作ってしまうことです(これは実務では社外取締役のほうから積極的にシステム構築を要求しなければ動かないと思います)。毎日のように会社情報が社外取締役のところへ届くわけですから、ビジネスモデルを理解することにも、また社内の「異常」を感知するためにも役に立つはずです。

また、社外取締役間や社外監査役との連携として(監査役会をモデルとして)役割分担を決めることです。社外役員に「攻め」も「守り」もありません。弁護士だろうが元経営者だろうが元官僚だろうが、重要な意思決定に参画する以上は全ての案件に関与しなければなりません。とりわけ多くの会社で複数の社外取締役が選任される時代になりましたので、複数の社外取締役(社外監査役)がどのようにダイバーシティを発揮するのか、役割分担が(暗黙のうちにでも)決まっていけば、効率的に知恵を発揮することができるのではないでしょうか。

そして最後に、これは社外取締役側の問題ですが、有事になれば本業よりも社外役員としての仕事を優先させる覚悟が必要と思います。数社兼務していて、一番コワイのが会社の有事です。経営権紛争、企業不祥事、大規模なM&Aなど、社外役員の役割に期待がかかる有事となれば平時の10倍くらいの時間を割かなければ「善管注意義務違反」に問われかねません。以前、このブログでも企業不祥事が発生するや否や「いそがしいから」という理由で辞任してしまった社外役員さんの話をしましたが、それもマズイような気がいたします。「工夫」とは言えませんが、兼務をする以上は、本業や他の会社に迷惑をかけてでも、有事から逃げない覚悟だけは持っている必要はありますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

その他のカテゴリー

fiduciary duty(信認義務) | iso26000 | IT統制とメール管理 | M&A新時代への経営者の対応 | MBOルールの形成過程 | MSCBと内部統制の限界論 | 「シノケン」のリスク情報開示と内部統制 | 「三角合併」論争について | 「乗っ取り屋と用心棒」by三宅伸吾氏 | 「会社法大改正」と企業社会のゆくえ | 「会計参与」の悩ましい問題への一考察 | 「会計参与」の有効利用を考える | 「公正妥当な企業会計慣行」と長銀事件 | 「公開会社法」への道しるべ | 「内部統制議論」への問題提起 | 「執行役員」「常務会」を考える | 「通行手形」としての日本版SOX法の意義 | すかいらーくのMBO関連 | なぜ「内部統制」はわかりにくいのか | ふたつの内部統制構築理論 | アコーディアゴルフの乱 | アット・ホームな会社と内部統制 | アルファブロガー2007 | インサイダー規制と内部統制の構築 | ウェブログ・ココログ関連 | カネボウの粉飾決算と監査役 | カネボウTOBはグレーなのか? | グレーゾーン再考 | コンプライアンス体制の構築と社外監査役の役割 | コンプライアンス委員会からの提案 | コンプライアンス実務研修プログラム | コンプライアンス経営 | コンプライアンス経営はむずかしい | コンプライアンス違反と倒産の関係 | コーポレートガバナンス・コード | コーポレートガバナンス関連 | コーポレート・ファイナンス | コーポレート・ガバナンスと株主評価基準 | コーポレート・ファイアンス入門 | サッポロHDとスティールP | サンプルテストとコンプライアンス | ジェイコム株式利益返還と日証協のパフォーマンス | スティールパートナーズVSノーリツ | スティール対日清食品 | セカンド・オピニオン | セクハラ・パワハラ問題 | セレブな会社法学習法 | タイガースとタカラヅカ | ダスキン株主代表訴訟控訴事件 | テイクオーバーパネル | ディスクロージャー | デジタルガレージの買収防衛策 | ドンキ・オリジンのTOB | ドン・キホーテと「法の精神」 | ニッポン放送事件の時間外取引再考 | ノーリツに対する株主提案権行使 | パンデミック対策と法律問題 | ビックカメラ会計不正事件関連 | ファッション・アクセサリ | フィデューシャリー・デューティー | ブラザー工業の買収防衛策 | ブルドックソースの事前警告型買収防衛策 | ブルドックソースvsスティールP | ヘッジファンドとコンプライアンス | ペナルティの実効性を考える | ホリエモンさん出馬? | モック社に対する公表措置について | ヤマダ電機vsベスト電器 | ヤメ検弁護士さんも超高額所得者? | ライブドア | ライブドアと社外取締役 | ライブドア・民事賠償請求考察 | ライブドア・TBSへの協力提案の真相 | ライブドア法人処罰と偽計取引の関係 | リスクマネジメント委員会 | レックスHDのMBOと少数株主保護 | ロハスな新会社法学習法 | ワールド 株式非公開へ | ワールドのMBO(その2) | 一太郎・知財高裁で逆転勝訴! | 三洋電機の粉飾疑惑と会計士の判断 | 上場制度総合整備プログラム2007 | 上場廃止禁止仮処分命令事件(ペイントハウス) | 不二家の公表・回収義務を考える | 不動産競売の民間開放について | 不当(偽装)表示問題について | 不正を許さない監査 | 不正リスク対応監査基準 | 不正監査を叫ぶことへの危惧 | 不正監査防止のための抜本的解決策 | 不祥事の適時開示 | 中堅ゼネコンと企業コンプライアンス | 中央青山と明治安田の処分を比較する | 中央青山監査法人に試練の時 | 中小企業と新会社法 | 事前警告型買収防衛策の承認決議 | 井上薫判事再任拒否問題 | 企業の不祥事体質と取締役の責任 | 企業不正のトライアングル | 企業不祥事と犯罪社会学 | 企業不祥事を考える | 企業会計 | 企業価値と司法判断 | 企業価値研究会「MBO報告書」 | 企業価値算定方法 | 企業法務と事実認定の重要性 | 企業秘密漏洩のリスクマネジメント | 企業買収と企業価値 | 企業集団における内部統制 | 会社法における「内部統制構築義務」覚書 | 会社法の「内部統制」と悪魔の監査 | 会社法の施行規則・法務省令案 | 会社法の法務省令案 | 会社法を語る人との出会い | 会社法改正 | 会社法施行規則いよいよ公布 | 会計監査の品質管理について | 会計監査人の内部統制 | 会計監査人の守秘義務 | 会計監査人報酬への疑問 | 住友信託・旧UFJ合意破棄訴訟判決 | 住友信託・UFJ和解の行方 | 住友信託・UFJ和解の行方(2) | 佐々淳行氏と「企業コンプライアンス」 | 債権回収と内部統制システム | 元検事(ヤメ検)弁護士さんのブログ | 八田教授の「内部統制の考え方と実務」 | 公正な買収防衛策・論点公開への疑問 | 公益通報の重み(構造強度偽造問題) | 公益通報者保護制度検討会WG | 公益通報者保護法と労働紛争 | 公認コンプライアンス・オフィサー | 公認コンプライアンス・オフィサーフォーラム | 公認不正検査士(ACFC)会合 | 公認不正検査士(ACFE)初会合 | 公認会計士の日 | 内部監査人と内部統制の関係 | 内部監査室の勤務期間 | 内部統制と「重要な欠陥」 | 内部統制とソフトロー | 内部統制と人材育成について | 内部統制と企業情報の開示 | 内部統制と刑事処罰 | 内部統制と新会社法 | 内部統制と真実性の原則 | 内部統制と談合問題 | 内部統制における退職給付債務問題 | 内部統制の事例検証 | 内部統制の原点を訪ねる | 内部統制の費用対効果 | 内部統制の重要な欠陥と人材流動化 | 内部統制の限界論と開示統制 | 内部統制を法律家が議論する理由 | 内部統制を語る人との出会い | 内部統制システムと♂と♀ | 内部統制システムと取締役の責任論 | 内部統制システムと文書提出命令 | 内部統制システムの進化を阻む二つの壁 | 内部統制システム構築と企業価値 | 内部統制報告制度Q&A | 内部統制報告実務と真実性の原則 | 内部統制報告実務(実施基準) | 内部統制報告書研究 | 内部統制報告書等の「等」って? | 内部統制実施基準パブコメの感想 | 内部統制実施基準解説セミナー | 内部統制支援と監査人の独立性 | 内部統制構築と監査役のかかわり | 内部統制構築と経営判断原則 | 内部統制理論と会計監査人の法的義務 | 内部統制監査に産業界が反発? | 内部統制監査の品質管理について | 内部統制監査の立会 | 内部統制監査実務指針 | 内部統制義務と取締役の第三者責任 | 内部統制限界論と新会社法 | 内部通報の実質を考える | 内部通報制度 | 刑事系 | 労働法関連 | 原点に立ち返る内部統制 | 反社会勢力対策と内部統制システム | 取締役会権限の総会への移譲(新会社法) | 同和鉱業の株主安定化策と平等原則 | 商事系 | 商法と証券取引法が逆転? | 営業秘密管理指針(経済産業省) | 国会の証人喚問と裁判員制度 | 国際会計基準と法 | 国際私法要綱案 | 報告書形式による内部統制決議 | 夢真 株式分割東京地裁決定 | 夢真、株式分割中止命令申立へ | 夢真による会計帳簿閲覧権の行使 | 夢真HDのTOB実施(その2) | 夢真HDのTOB実施(予定) | 夢真HDのTOB実施(3) | 夢真TOB 地裁が最終判断か | 夢真TOBに対抗TOB登場 | 大規模パチンコ店のコンプライアンス | 太陽誘電「温泉宴会」と善管注意義務 | 太陽誘電の内部統制システム | 委任状勧誘と議決権行使の助言の関係 | 学問・資格 | 定款変更 | 定款変更議案の分割決議について | 専門家が賠償責任を問われるとき | 小口債権に関する企業の対応 | 工学倫理と企業コンプライアンス | 市場の番人・公益の番人論 | 市場安定化策 | 市場競争力強化プラン公表 | 帝人の内部統制システム整備決議 | 常連の皆様へのお知らせ | 平成20年度株主総会状況 | 弁護士が権力を持つとき | 弁護士と内部統制 | 弁護士も「派遣さん」になる日が来る? | 弁護士法違反リスク | 弁護士淘汰時代の到来 | 情報システムの内部統制構築 | 情報管理と内部統制 | 投資サービス法「中間整理」 | 掲示板発言者探索の限界 | 改正消費生活用品安全法 | 改正独禁法と企業コンプライアンス | 改訂監査基準と内部統制監査 | 敗軍の将、「法化社会」を語る | 敵対的相続防衛プラン | 敵対的買収と「安定株主」策の効果 | 敵対的買収への対応「勉強会」 | 敵対的買収策への素朴な疑問 | 敵対的買収(裏)防衛プラン | 断熱材性能偽装問題 | 新しい監査方針とコーポレートガバナンス | 新会社法と「会計参与」の相性 | 新会社法における取締役の責任 | 日本内部統制研究学会関連 | 日本再興戦略2015改訂 | 日本版SOX法の内容判明 | 日本版SOX法の衝撃(内部統制の時代) | 日経ビジネスの法廷戦争」 | 日興コーディアルと不正会計 | 日興コーディアルの役員会と内部統制 | 日興CG特別調査委員会報告書 | 明治安田のコンプライアンス委員会 | 明治安田のコンプライアンス委員会(3) | 明治安田のコンプライアンス委員会(4) | 明治安田生命のコンプライアンス委員会(2) | 書面による取締役会決議と経営判断法理 | 最良のコーポレート・ガバナンスとは? | 最高裁判例と企業コンプライアンス | 未完成にひとしいエントリー記事 | 本のご紹介 | 村上ファンドとインサイダー疑惑 | 村上ファンドと阪神電鉄株式 | 村上ファンドと阪神電鉄株式(その2) | 村上ファンドの株主責任(経営リスク) | 東京三菱10億円着服事件 | 東京鋼鐵・大阪製鐵 委任状争奪戦 | 東証の「ガバナンス報告制度」の目的 | 東証のシステム障害は改善されるか? | 架空循環取引 | 株主への利益供与禁止規定の応用度 | 株主代表訴訟と監査役の責任 | 株主代表訴訟における素朴な疑問 | 株主代表訴訟の改正点(会社法) | 株主総会関連 | 株式相互保有と敵対的買収防衛 | 検察庁のコンプライアンス | 楽天はダノンになれるのか? | 楽天・TBS「和解」への私的推論 | 構造計算偽造と行政責任論 | 構造計算書偽造と企業コンプライアンス | 構造計算書偽造問題と企業CSR | 民事系 | 法人の金銭的制裁と取締役の法的責任 | 法人処罰の実効性について考える | 法務プロフェッショナル | 法律事務所と情報セキュリティ | 法律家の知名度 | 法科大学院のおはなし | 海外不祥事リスク | 消費者団体訴権と事業リスク | 消費者庁構想案 | 無形資産と知的財産 | 無形資産の時代 | 特別取締役制度 | 特設注意市場銘柄 | 独占禁止法関連 | 独立取締役コード(日本取締役協会) | 独立第三者委員会 | 王子製紙・北越製紙へ敵対的T0B | 環境偽装事件 | 田中論文と企業価値論 | 痴漢冤罪事件 | 監査役からみた鹿子木判事の「企業価値」論 | 監査役と信頼の権利(信頼の抗弁) | 監査役と買収防衛策(東証ルール) | 監査役の報酬について | 監査役の権限強化と会社法改正 | 監査役の理想と現実 | 監査役の財務会計的知見 | 監査役制度改造論 | 監査法人の処分と監査役の対応 | 監査法人の業務停止とは? | 監査法人の法的責任論(粉飾決算) | 監査法人ランク付けと弁護士専門認定制度 | 監査法人改革の論点整理 | 監査法人(公認会計士)異動時の意見開示 | 監査社会の彷徨 | 監査等委員会設置会社 | 監査論と内部統制報告制度(J-SOX) | 相次ぐ食品表示偽装 | 相続税9億8000万円脱税 | 破産管財人の社会的責任 | 確認書制度の義務付け | 社内文書はいかに管理すべきか | 社員の「やる気」とリスクマネジメント | 社員は談合企業を救えるのか? | 社外取締役と株主価値 | 社外取締役に期待するものは何か | 社外取締役・社外監査役 | 社外役員制度導入と体制整備事項の関係 | 社外監査役とゲーム理論 | 社外監査役と監査役スタッフとの関係 | 社外監査役の責任限定契約 | 神戸製鋼のデータ改ざん問題 | 神田教授の「会社法入門」 | 私的独占と民事訴訟 | 税理士の妻への報酬、「経費と認めず」 | 第1回内部統制ラウンドテーブル | 管理部門はつらいよシリーズ | 管財人と向き合う金融機関そしてファンド | 粉飾決算と取締役責任 | 粉飾決算と罪刑法定主義 | 粉飾決算に加担する動機とは? | 経営の自由度ってなんだろう?(会社法) | 経営リスクのニ段階開示 | 経営統合はむずかしい・・・・ | 経営者のためのサンプリング(J-SOX) | 経済・政治・国際 | 経済刑法関係 | 経済法 | 経済産業省の企業行動指針 | 耐震強度偽造と内部監査 | 耐震強度偽造と内部統制の限界 | 自主ルール(ソフトロー) | 蛇の目ミシン工業事件最高裁判決 | 行政法専門弁護士待望論 | 行政系 | 裁判員制度関連 | 裁判員制度(弁護士の視点から) | 裁判所の内部統制の一例 | 製造物責任とCSR損害 | 製造物責任(PL法)関連 | 親子上場 | 証券会社のジェイコム株利益返上問題 | 証券会社の自己売買業務 | 証券取引の世界と行政法理論 | 証券取引所の規則制定権(再考) | 証券取引所を通じた企業統治 | 証券取引等監視委員会の権限強化問題 | 証券取引等監視委員会・委員長インタビュー | 証券業界の自主規制ルール | 課徴金引き上げと法廷闘争の増加問題 | 課徴金納付制度と内部通報制度 | 議決権制限株式を利用した買収防衛策 | 財務会計士 | 買収防衛目的の新株予約権発行の是非 | 買収防衛策の事業報告における開示 | 買収防衛策導入と全社的リスクマネジメント | 迷走するNOVA | 道路公団 談合事件 | 野村證券インサイダー事件と内部統制 | 金融商品取引法「内部統制」最新事情 | 金融商品取引法と買収防衛策 | 金融商品取引法案関連 | 金融商品取引法関連 | 金融専門士制度の行方 | 関西テレビの内部統制体制 | 阪急HDの買収防衛プラン | 食の安全 | 飲酒運転と企業コンプライアンス | 黄金株と司法判断 | 黄金株と東証の存在意義 | ACFE JAPAN | COSO「中小公開企業」向けガイダンス | CSRは法律を超えるのか? | IFRS関連 | IHI社の有価証券報告書虚偽記載問題 | IPO研究会関連 | ISOと内部統制 | ITと「人」の時代 | JICPA「企業価値評価ガイドライン」 | LLP(有限責任事業組合)研修会 | NEC子会社幹部による架空取引 | PSE法と経済産業省の対応を考える | TBS「不二家報道」に関するBPO報告書 | TBSの買収防衛策発動の要件 | TBSは楽天を「濫用的買収者」とみなすのか(2) | TBSは楽天を「濫用的買収者」とみなすのか? | TBS買収と企業価値判断について | TOB規制と新会社法の関係