2005年7月27日 (水)

ワールドのMBO(その2)

日経ネットニュースに以下のとおり、東証社長のコメントがあります。

東証社長「株式非公開化、一般株主の理解を」

どうやら、上場企業が「退場」する場合には、一般株主へ理解を求めるための説明責任があるという趣旨のコメントのようです。

私は人並み程度の株取引しかしませんし、ファイナンスについてはまったくの素人ですので、ぜひとも教えていただきたいのですが、この東証社長がおっしゃっている「一般株主への説明責任」というものはどんなもんなんでしょうかね?

たしか上場企業が過度の防衛策を導入することは好ましくないということで、そういった防衛策をとる場合は上場廃止もありうる、と警告されていたと思うのですが。つまり、経営者が保身したければ「さっさと退場しろ」ということの趣旨だと考えられるのですが、今度はいざ好調企業がさっさと退場しかけると「ちょっと待て、きちんと株主に退場の理由を説明しろ」とおっしゃるのはよく理解できません。説明責任とありますが、この「責任」はどっからくるのでしょうか。借金を棒引きにして退場するならともかく、きちんと時価の2割増し価格でTOBをかけているわけですから、それ以上になにを説明せよ、というのでしょうか。むしろ今日あたりは普段の9倍の取引高でこれから買いたいと希望している株主の方がたくさんいらっしゃるわけで、退場の理由説明というのがどうもナンセンスに感じられます。もし、この説明責任というものが「いままでお世話になった株主様に対する道義的な責任ってもんがあるでしょ」といった社会道徳的発想のものでしたら、「そんなこと子供でもわかるわよ。あんたに言われる筋合いじゃないでしょ」で終わってしまいそうですし。。

これから公開したいと申請している企業に対して、「もし、退場するときには説明義務がありますよ」と事前に説明をして、その企業から承認を受けているのであればわかります。それが上場企業のルールなんだと認識できますし。しかし、いままでそんな説明をしていなかったのに、いきなり「君には説明責任がある」と警告されても、どうも腑に落ちません。じゃあ、説明するのが嫌なんで保身のための防衛策を認めてくださいませ、と言いたくなりませんかね。

まったく法律論とは無関係ですが、どうも私には理解困難なコメントでしたので、そういった「説明責任」や「退場の際に一般株主の理解を得る」必要性について、やさしい解説がありましたら教えてください。

7月 27, 2005 ワールドのMBO(その2) | | コメント (2) | トラックバック (1)