夢真TOBに対抗TOB登場
郵政法案が参議院で否決、総選挙・・・という記事に隠れて、夢真のTOBに対抗する友好的TOBが発表されました。日本技術開発のホワイト・ナイトとして、株式会社エイトコンサルタントが118円で日本技術開発の分割株式含め公開買付を行うそうです。
また詳細を検討したいと思いますが、日本技術開発のHPで、このエイトコンサルのTOBに対して日本技術開発役員の賛同表明がなされています。会社を現時点で清算するよりも、他社の子会社となるほうが適切であるとの意思を表明するわけですから、現時点での業績予想の修正に関するお知らせが同時にアップされております。一株あたりの純資産額が限りなく118円に近くなければ、「賛同表明」は取締役の善管注意義務違反になってしまう可能性がありますので、こういった予想修正のお知らせが出されたものと思います。ただ、先週(8月2日)の日本技術開発の発表では、そんな気配は一切感じられずに夢真の110円という買付金額を批判しておられ、なおかつ一週間前には119円よりも上昇するような予想を明確に述べておられたにもかかわらず、なんで1週間でこうも変わるのか、素人の私にはよく理解できません。修正理由についても、業務損失引当金見積りを大きく変更したり、繰延税金資産計上額の前提となる「回収可能性」を大きく見直す、ということが実際には行われるものかどうか、非常に疑問でありまして、このあたりはどなたかに教えていただきたいところです。
しかし、この夢真・日本技術開発の問題は法律雑誌、会計雑誌ネタをつぎつぎと提供してくれるものですね。。。(夢真が買付価格を上げた場合には、日本技術開発の賛同表明はどうなるんでしょうか。株式分割は取り下げる可能性がある、ということもちらっと述べられておりますが。)
(8月9日午後 追記)
夢真HDより、上記友好的TOBに対するコメントがアップされております。コメントによりますと、買付期間、買付価格とも延長、アップの意思はない、とのことです。たしかに、現状の市場価格よりも33パーセントほど低い買付価格であることや、50,1%以上の買付を条件とする提携ということですから、買付が進むかどうかは微妙なところでしょうね。
また、日本技術開発の株価がとんでもなく跳ね上がっています。前日比88円高 263円終値 個人投資家の短期売買目的によるものと思われますが。
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