2005年10月26日 (水)

コンプライアンス実務研修プログラム

朝から中間決算と下半期予算確定のための役員会に出席しましたが、なんとかお昼には京橋(ビジネスパーク)まで戻ってきまして、表記の研修会に参加してまいりました。第一法規出版さんの主催で、伊藤忠商事法務部のご出身、東京の大学の先生をされている方と、同じく伊藤忠の法務部ご出身で現在某企業の法務部長さん、お二人によるものです。新しい第一法規の出版物(企業法務関連)販売促進ということもあるようでしたが、30名程度の少人数の双方向型プログラムで、こういった研修は大阪では数少ないものですから、なんとか時間を作って4時間程度、勉強させていただきました。

なんか、私ばっかり質問させていただいておりましたが、印象に残った問題点がいくつかありました。西武鉄道の新入社員の「お墓参り」のお話。次第に、社員がトップに反論できないような状態に陥ってしまう社内の雰囲気といいますか、そういった社員になってしまう実態というものがあるんですね。これは現在でもいろんな会社でも同じような状況があるように思います。社員がコンプライアンス経営の精神を理解する、ということは到底難しいでしょうし、やはりトップの姿勢というのは不可欠の条件なんでしょうね。

行動規範は全社あげて作ること、決してどっかの「ひな型」を法務部が拾ってきて、これをモデルとして法務部だけで作らないこと。なるほど、行動規範を作る時に全社員に情報提供や規範の文言作成に協力してもらい、その策定の過程でコンプライアンスの重要性を全員で認識してもらうのが効果的、というお話。同じことは「改訂作業にも言える」そうで、できれば毎年のようにリスクの評価(当然、毎年企業リスクの重要性は変化する)を全社で行い、「改定」も全社で行うことにより、常時法令遵守の基本精神を喚起させることができるそうです。

内部統制システムの策定プランについては、平成15年6月の経済産業省「リスク管理、内部統制に関する研究会報告」と平成17年9月の同省「内部統制指針、中間とりまとめ」については同じ方向性での提言であるため、プラン策定にあたってはどちらも参考にできる、とのこと。

いちばん感心いたしましたのは、講師である某上場企業の法務部長さんが作っておられる社内イントラネット向きの「法務ページ」なるWEBページです。これ全国の社員がネットを通じて閲覧できるものでして、営業部門や経理部門など、部門ごとに参考となる事例をまとめたり、その業界特有の法律解説がなされていたり、政府の法律解説パンフレットをPDF化して、きちんと政府の承諾を得たうえで、各パンフの解説ページを「しおり化」して閲覧しやすいようにまとめられていたり。もう、その企業向けに至れり尽くせりの法務解説WEBでした。(そのまま市販化したら、たいそう売れそうなものです)社員の違法行為といいましても、故意のものから、過失のものまであります。こういったWEBは、おそらく広報することによって社員が犯しかねない「過失」行為を未然に防止するには非常の効果的なものなんでしょうね。ただし、どんなに立派なWEBページを法務部が作成しても「迷ったときには閲覧しよう」という社員の動機付けは必要だと思いますが(これが一番むずかしかったりするわけですが)

どうも、私のように会社勤務の経験のない者からみると、「法務部」というのは受身的な部署のようなイメージを持っていましたが、こうやってコンプライアンスという鏡で見ますと、かなり積極的な行動が目立ちました。いいですね、明るいイメージの「法務部」ですね。(実態はかなり厳しいものだとは思いますが・・・・・)講師の先生方、きょうはどうもありがとうございました。(こういった研修が連続モノだといいんですけど。。。)

10月 26, 2005 コンプライアンス実務研修プログラム | | コメント (2) | トラックバック (0)