2006年2月 1日 (水)

ドンキの目指す「次世代コンビニ」とは

すでにいくつかのブログで話題になっておりますので、詳細は省きますが、「ドンキ」が「オリジン東秀」に株式公開買付を行ったところ、「イオン」がホワイトナイトとなって登場した、というお話です。東証1部上場企業どうしのTOB競合は日本ではじめて、とのこと。(そういえば、ホリエモン監修にかかる「人生ゲームM&A」では、たしかホワイトナイトの防衛カードが5点で一番高い点数だったと思います。ちなみに企業買収に詳しい弁護士カードは2点です。。。関東でも「ドンキ」と表現するんでしょうかね?大阪では「マクドナルド」→「まくど」、「吉野家」→「よしぎゅう」、「ミスタードーナッツ」→「みすど」、「ファミリーマート」→「ふぁみま」と表現しますので、当然に「ドンキ」なんですが、関東のことは存じ上げません)

私個人はドンキの大ファンでして、「羽曳野(はびきの)ドンキ」の、あの猥雑とした雰囲気をこよなく愛する者のひとりであります。名物「18禁コーナー」の「ぞうさんパンツ」など、いったい誰が買うんやろか・・・と、ひとり深夜に物思いにふけりながら、帰宅途中に立ち寄ったりするのがまた たまらない気分転換のひととき であります。

このたびのドンキの公開買付に関するリリースを読んでおりましたが、オリジン弁当(惣菜)との企業提携によって、次世代コンビニへの足固めを図るとのこと、双方にとって大きなシナジー効果を生むのは間違いないとのことが、載っておりました。またまた、企業価値を判断する専門家ではございませんので、これまでフランチャイズ契約紛争を手がけた弁護士、もしくは中食を含む外食産業の社外役員としての経験からしかモノが言えない立場ではありますが、このドンキが宣言する「次世代コンビニ」とはどんなものなんでしょうか?リリースでは、はっきりとセブンイレブン、ローソン、ファミマに対抗する!っと書いてありますから、現在主流のコンビニを超える存在になる、といったことかと思いますが、買収プレミアムを払ってでもシナジー効果が上がるといったプレスリリースにしては、あまりにも構想が抽象的ではないかな、と思いました。

そもそもセブンイレブンやファミリーマートなどの主流コンビニに対抗する、といったことが無理ではないか、と。あのビジネスモデルは、日本最先端のPOSシステムと販売代行システム、全国ロード別売上予想マップ、地主にギリギリのリスクを負担させる借り上げ方式、そしてなによりも採算の合わない店長経営者の献身的長時間労働に支えられて成り立っているはずですから、次世代コンビニを可能にできるのは、唯一現在の主流組だけであって、サークルKサンクスの合併を見れば一目瞭然なはずです。そこをどう克服されるのか、具体的な施策がないとまったく説得力に乏しいものとなります。

また、すでに3店舗ほど、ドンキの店舗内でオリジン弁当を販売しているが芳しくない経営成績に甘んじている、とのことですが、それがどこに原因があるのか、双方で検証したような説明もなければ、分析による課題克服方法すら記載されていません。突然23パーセントもの株式を取得され、しぶしぶ提携事業を始めたオリジン側からすれば、積極的な分析をしないことも理解できますが、本当にシナジー効果を高める気持を持っていれば、なんでもっと真摯に検証しないのか、とドンキ側の株主なら考えると思います。24時間経営の店舗などで「中食」重視を謳うのであれば、ショップ99のような低価格食品販売のビジネスモデルを参考にするのが定番でしょうが、そういった実現可能なビジネスモデルを検証したような形跡もありません。こういったところから推測いたしますと、ドンキ側として真剣にオリジンの企業価値を高めることで株主価値の最大化を検討されているかどうかは、疑問に感じたような次第であります。(あくまでも、素人の一株主の感想としてお聞きくださいませ)

ドンキをこよなく愛する者としましては、あの「おもちゃ箱をひっくり返したような」楽しさ、を失ってほしくないですし、ドンキの名前をはずして新店舗展開をはかるよりも、あの悲しい事件の記憶を少しずつ払拭するような「ドンキ」の名前のイメージを変えていける長期戦略でがんばってほしいと願っております。

2月 1, 2006 ドンキ・オリジンのTOB | | コメント (2) | トラックバック (1)